TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024161215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2024152258,2020099496
出願日2024-09-04,2020-06-08
発明の名称ポリシロキサン粒子分散液及びその製造方法
出願人株式会社日本触媒
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C08L 83/07 20060101AFI20241108BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】小粒径のポリシロキサン粒子を高濃度に含むポリシロキサン粒子分散液及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、ラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子の分散液であって、固形分が4.8質量%以上であり、前記ポリシロキサン粒子の個数平均粒子径が0.5μm以上、2.0μm以下であり、前記ポリシロキサン粒子の粒子径の個数基準での変動係数が7.2%以下であることを特徴とするポリシロキサン粒子分散液である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子の分散液であって、
固形分が4.8質量%以上であり、
前記ポリシロキサン粒子の個数平均粒子径が0.5μm以上、2.0μm以下であり、前記ポリシロキサン粒子の粒子径の個数基準での変動係数が7.2%以下であることを特徴とするポリシロキサン粒子分散液。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記ラジカル重合性基は、ビニル基、アクリロイル基、及びメタクリロイル基よりなる群から選択される少なくとも1種である請求項1に記載のポリシロキサン粒子分散液。
【請求項3】
ビニル基、アクリロイル基、及びメタクリロイル基よりなる群から選択される少なくとも1種のラジカル重合性基を有するシランカップリング剤、水を含む溶媒、酸を混合する工程(1)と、
前記工程(1)で得られた混合液に塩基を添加する工程(2)を経て得られることを特徴とするラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子分散液。
【請求項4】
ラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子の分散液の製造方法であって、
ラジカル重合性基を有するシランカップリング剤、水を含む溶媒、及び酸を混合する工程(1)と、
前記工程(1)で得られた混合液に塩基を添加する工程(2)を含むラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子分散液の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリシロキサン粒子分散液及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の小型化、高機能化が益々進展している。それに伴い、電気機器に搭載される電子部品の小型化、高密度実装化が進んでおり、電子回路における電極や配線は一層微細化、狭小化する流れにある。従来、電子機器の組み立てにおいて、対向する多数の電極や配線間の電気的接続を行うために、異方性導電材料による接続方式が採用されている。異方性導電材料は、導電性微粒子をバインダー樹脂等に混合した材料であり、例えば異方性導電ペースト(ACP)、異方性導電フィルム(ACF)、異方性導電インク、異方性導電シート等がある。また、異方性導電材料に用いられる導電性微粒子としては、金属粒子や基材とする樹脂粒子の表面を導電性金属層で被覆したものが使用されている。
【0003】
そして、上述したように電子回路の電極や配線の微細化、狭小化が進展するなか、異方性導電材料に用いられる導電性微粒子についても、粒子径がより小さく、かつ粒子径の変動係数が小さいものが要求されている。基材とする樹脂粒子の表面を導電性金属層で被覆した導電性微粒子においてこの要求を満たすためには、導電性金属層を被覆する前の基材粒子においても、粒子径及び粒子径の変動係数が小さいことが重要である。
【0004】
例えば、特許文献1には、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを、アンモニア水の存在下、加水分解、縮合反応を行って、ポリシロキサン粒子の乳濁液を得て、該ポリシロキサン粒子にスチレン等の単量体を吸収させた後、ラジカル重合を行って、樹脂粒子を得て、これを導電性微粒子の基材となる樹脂粒子として用いたことが記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-146528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年では、電子機器の需要は依然として高く、導電性微粒子を効率よく生産できることが求められる。特許文献1では、1.85μm程度のポリシロキサン粒子が得られたことが開示されるが、導電性微粒子の生産性を向上させるためには、導電性微粒子の基材となる樹脂粒子を作製するにあたり、このような小粒径のポリシロキサン粒子を効率良く得ることが重要である。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、小粒径のポリシロキサン粒子を高濃度に含むポリシロキサン粒子分散液及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成した本発明は以下の通りである。
[1]ラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子の分散液であって、
固形分が4.8質量%以上であり、
前記ポリシロキサン粒子の個数平均粒子径が0.5μm以上、2.0μm以下であり、前記ポリシロキサン粒子の粒子径の個数基準での変動係数が7.2%以下であることを特徴とするポリシロキサン粒子分散液。
[2]前記ラジカル重合性基は、ビニル基、アクリロイル基、及びメタクリロイル基より
なる群から選択される少なくとも1種である[1]に記載のポリシロキサン粒子分散液。[3]ビニル基、アクリロイル基、及びメタクリロイル基よりなる群から選択される少なくとも1種のラジカル重合性基を有するシランカップリング剤、水を含む溶媒、酸を混合する工程(1)と、
前記工程(1)で得られた混合液に塩基を添加する工程(2)を経て得られることを特徴とするラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子分散液。
[4]ラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子の分散液の製造方法であって、
ラジカル重合性基を有するシランカップリング剤、水を含む溶媒、及び酸を混合する工程(1)と、
前記工程(1)で得られた混合液に塩基を添加する工程(2)を含むラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子分散液の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、小粒径のポリシロキサン粒子を高濃度に含むポリシロキサン粒子分散液及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のポリシロキサン粒子分散液は、ラジカル重合性基を有するポリシロキサン粒子の分散液であって、固形分が4.8質量%以上であり、前記ポリシロキサン粒子の個数平均粒子径が0.5μm以上、2.0μm以下であり、前記ポリシロキサン粒子の粒子径の個数基準での変動係数が7.2%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社日本触媒
ポリシロキサン粒子分散液及びその製造方法
1日前
株式会社日本触媒
アルミノシリケート含有組成物及びその製造方法
1日前
東ソー株式会社
配管材
1か月前
東レ株式会社
フィルム
2か月前
日精株式会社
プリプレグ
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
16日前
東ソー株式会社
樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
16日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
2か月前
日本化薬株式会社
樹脂微粒子
1か月前
東レ株式会社
フィルムロール
2か月前
東レ株式会社
多孔質フィルム
2か月前
三菱ケミカル株式会社
テープ
1か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
29日前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
29日前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
1か月前
東ソー株式会社
エチレン系重合体
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
東ソー株式会社
ゴム支承用加硫ゴム
3か月前
花王株式会社
乳化組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
2か月前
東ソー株式会社
エチレン系重合用触媒
2か月前
東レ株式会社
繊維強化樹脂中空構造体
1か月前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
3日前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
9日前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱伝導用素材組成物
2か月前
株式会社スリーボンド
導電性樹脂組成物
2か月前
松本油脂製薬株式会社
粒子及びその用途
2か月前
三菱ケミカル株式会社
ポリウレタン
3か月前
東ソー株式会社
ポリエチレン系樹脂組成物
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
9日前
JNC株式会社
低誘電率樹脂形成用組成物
22日前
続きを見る