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公開番号2024118837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025379
出願日2023-02-21
発明の名称熱処理治具の製造方法
出願人東京窯業株式会社
代理人個人
主分類C04B 35/622 20060101AFI20240826BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】焼成済みの焼成物を原料として熱処理治具を製造するための製造方法の実現を目的とした。
【解決手段】本発明の熱処理治具の製造方法は、Al2O3、SiO2、MgOを主成分とし、リチウム含有化合物を含むリチウム含有焼成物を粉砕することにより焼成物由来原料を形成する焼成物由来原料形成工程と、前記焼成物由来原料形成工程において得られた焼成物由来原料を原料の一部又は全部として、Al2O3、SiO2、MgOを主成分として所定比で含む焼成原料を調製する焼成原料調製工程と、前記焼成原料調製工程において調製された前記焼成原料を混練する混練工程と、前記混練工程において混練された前記焼成原料を成形する成形工程と、前記成形工程において成形された前記焼成原料を所定の焼成条件下において焼成する焼成工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
Al



、SiO

、MgOを主成分とし、リチウム含有化合物を含むリチウム含有焼成物に由来する焼成物由来原料形成工程と、
前記焼成物由来原料形成工程において得られた焼成物由来原料を原料の一部又は全部として、Al



、SiO

、MgOを主成分として所定比で含む焼成原料を調製する焼成原料調製工程と、
前記焼成原料調製工程において調製された前記焼成原料を混練する混練工程と、
前記混練工程において混練された前記焼成原料を成形する成形工程と、
前記成形工程において成形された前記焼成原料を所定の焼成条件下において焼成する焼成工程と、
を含むことを特徴とする、熱処理治具の製造方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記焼成物由来原料形成工程が、前記リチウム含有焼成物を粉砕することにより焼成物由来原料を形成する工程であることを特徴とする、請求項1に記載の熱処理治具の製造方法。
【請求項3】
前記焼成原料が、Al



、SiO

、MgOを主成分とし、平均粒径が200μm~600μmの粗粒成分を含むように調製されたものであり、
前記焼成原料調製工程において、前記焼成物由来原料が、主として前記焼成原料を構成する前記粗粒成分を構成するように調製されること、を特徴とする請求項1又は2に記載の熱処理治具の製造方法。
【請求項4】
前記焼成原料調製工程が、アルミナ、ムライト、コージェライトを含む未焼成原料と、前記焼成物由来原料形成工程において得られた前記焼成物由来原料と、を混合することにより前記焼成原料を調製するものであること、を特徴とする請求項1又は2に記載の熱処理治具の製造方法。
【請求項5】
前記焼成原料が、
アルミナを5質量部以上、30質量部以下、
ムライトを0質量部以上、30質量部以下、
コージェライトを5質量部以上、30質量部以下、
の範囲で含むものであること、を特徴とする請求項4に記載の熱処理治具の製造方法。
【請求項6】
前記焼成物由来原料の原料となる前記リチウム含有焼成物が、Al



、SiO

、MgOを主成分とする母材の表層に、リチウム含有化合物が付着したものであること、を特徴とする請求項1又は2に記載の熱処理治具の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱処理治具の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されている熱処理容器のような熱処理治具が、例えばリチウム電池用活物質の製造等において熱処理を行うために用いられている。
【0003】
下記特許文献1に開示されている熱処理容器は、板状の底部と、底部の周縁部に全周にわたって形成された、立設した板状の壁部と、を備えた槽状の容器を、アルミナ粉末等を含む混合粉末を焼成して形成したものである。特許文献1に開示されている発明では、熱処理容器を形成するための混合粉末として、全体の質量を100%としたときに、5~45%のアルミナ粉末と、0~35%のムライト粉末と、5~40%のコーディエライト粉末と、5~30%のスピネル粉末と、を有するものを用いている。このような混合粉末を用いて形成された熱処理容器は、耐反応性に優れた特性を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-227327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1に開示されている熱処理容器のような熱処理治具は、アルミナ、ムライト、コージェライトを含む未焼成の原料(未焼成原料)を用いて形成するのが、通例であった。しかしながら、資源の有効活用の観点からすれば、未焼成原料だけでなく、他の素材についても熱処理治具の原料として用いることができることが望ましい。
【0006】
かかる知見に基づいて本発明者が鋭意検討したところ、例えば、既に焼成済みの焼成物を熱処理治具の原料として用いることができれば、資源の有効活用に貢献できるのではないかとの知見に至った。
【0007】
そこで本発明は、焼成済みの焼成物を原料として熱処理治具を製造するための製造方法の実現を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明に係る熱処理治具の製造方法は、Al



、SiO

、MgOを主成分とし、リチウム含有化合物を含むリチウム含有焼成物に由来する焼成物由来原料形成工程と、前記焼成物由来原料形成工程において得られた焼成物由来原料を原料の一部又は全部として、Al



、SiO

、MgOを主成分として所定比で含む焼成原料を調製する焼成原料調製工程と、前記焼成原料調製工程において調製された前記焼成原料を混練する混練工程と、前記混練工程において混練された前記焼成原料を成形する成形工程と、前記成形工程において成形された前記焼成原料を所定の焼成条件下において焼成する焼成工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0009】
(2)上述した本発明に係る熱処理治具の製造方法は、前記焼成物由来原料形成工程が、前記リチウム含有焼成物を粉砕することにより焼成物由来原料を形成する工程であると良い。
【0010】
(3)上述した本発明に係る熱処理治具の製造方法は、前記焼成原料が、Al



、SiO

、MgOを主成分とし、平均粒径が200μm~600μmの粗粒成分を含むように調製されたものであり、前記焼成原料調製工程において、前記焼成物由来原料が主として前記焼成原料を構成する前記粗粒成分を構成するように調製されるものであると良い。
(【0011】以降は省略されています)

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