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公開番号
2025002948
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103358
出願日
2023-06-23
発明の名称
酸化物セラミックス及びその製造方法
出願人
株式会社ワールドラボ
代理人
個人
主分類
C04B
35/50 20060101AFI20241226BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】希土類酸化物セラミックス又はジルコニアセラミックスにおいて、より緻密なセラミックスを提供する。
【解決手段】(1)(1-1)原子番号21(Sc)、原子番号39(Y)及び原子番号57(La)~71(Lu)のランタノイド系希土類の少なくとも1種の元素を含む立方晶系酸化物セラミックス又は(1-2)ジルコニウムを含む単斜晶系酸化物セラミックスであって、(2)前記(1-1)又は(1-2)の酸化物セラミックスは、(a)ZnO及びTi酸化物の少なくとも1種:合計50~10000重量ppm(ただし、当該元素として原子番号65(Tb)を含む場合は、Ti酸化物の含有量は1000重量ppm未満である。)及び(b)MgO、CaO及びSrOの少なくとも1種:合計0~0.3重量%を含むことを特徴とする酸化物セラミックスに係る。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(1)(1-1)原子番号21(Sc)、原子番号39(Y)及び原子番号57(La)~71(Lu)のランタノイド系希土類の少なくとも1種の元素を含む立方晶系酸化物セラミックス又は(1-2)ジルコニウムを含む単斜晶系酸化物セラミックスであって、
(2)前記(1-1)又は(1-2)の酸化物セラミックスは、
(a)ZnO及びTi酸化物の少なくとも1種:合計50~10000重量ppm(ただし、当該元素として原子番号65(Tb)を含む場合は、Ti酸化物の含有量は1000重量ppm未満である。)及び
(b)MgO、CaO及びSrOの少なくとも1種:合計0~0.3重量%
を含むことを特徴とする酸化物セラミックス。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
相対密度が98%以上である、請求項1に記載の酸化物セラミックス。
【請求項3】
平均結晶粒径が0.3~50μmである、請求項1に記載の酸化物セラミックス。
【請求項4】
前記(1-1)の酸化物セラミックスの厚み2mmのサンプルの当該厚み方向において、波長1μmの光線に対する光学ロスが5%/cm以下である、請求項1に記載の酸化物セラミックス。
【請求項5】
前記(1-1)の酸化物セラミックスの厚み2mmのサンプルの当該厚み方向において、波長1μmの光線に対する消光比が25dB以上である、請求項4に記載の酸化物セラミックス。
【請求項6】
請求項4に記載の酸化物セラミックスを含む光学素子。
【請求項7】
光パッシブ製品又は光アクティブ製品に用いられる、請求項4に記載の光学素子。
【請求項8】
希土類酸化物セラミックスを製造する方法であって、
(1)(a)平均一次粒子径が0.05~3μmの希土類元素含有物質の粉末と、(b)焼結助剤としてZn及びTiの少なくとも1種を含む化合物とを含む原料をアルコール中で湿式混合することにより混合物を得る工程、
(2)前記混合物又はその乾燥物を成形することにより圧粉体を得る工程、
(3)前記圧粉体を温度900~1450℃で予備焼結することにより相対密度91~99.8%の予備焼結体を得る工程、及び
(4)前記予備焼結体を温度1000~1600℃、かつ、圧力98~392MPaにてHIP処理する工程
を含むことを特徴する希土類酸化物セラミックスの製造方法。
【請求項9】
ジルコニアセラミックスを製造する方法であって、
(1)(a)平均一次粒子径が0.02~0.2μmの単斜晶ジルコニアの粉末と、(b)焼結助剤としてZn及びTiの少なくとも1種を含む化合物とを含む原料をアルコール中で湿式混合することにより混合物を得る工程、
(2)前記混合物又はその乾燥物を成形することにより圧粉体を得る工程、及び
(3)前記圧粉体を温度1000~1100℃で焼結することにより相対密度92~99.8%の焼結体を得る工程
を含むことを特徴するジルコニアセラミックスの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な酸化物セラミックス及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
酸化物セラミックスを緻密化することは、酸化物セラミックスの透光性、機械的強度(耐摩耗性等)等を高めるうえできわめて重要であることから、これまで各種の製造方法が提案されている。
【0003】
例えば、希土類酸化物に透明を付与する方法として、2400℃程度以上の高温で目的の酸化物を溶融し、凝固させる方法で単結晶を得る方法が知られている。ところが、例えばY
2
O
3
のような希土類酸化物では、2400℃の融点以下の2280℃で斜方晶~立方晶の相転移するため、単結晶化に成功したとしても、相転移による結晶構造の変化及び容積変化が起こり、これにより単結晶内に歪みが入る。このため、最悪の場合はその歪みによる亀裂又は材料の崩壊を伴うことから、透明性のある単結晶を安定的に得ることは事実上不可能である。
【0004】
上記のような単結晶に対し、融点以下の温度で焼結法により多結晶を合成する方法がある。この方法によれば、特にイオン半径の小さなSc、Lu、Y等の酸化物は、斜方晶~立方晶の相転移温度も高いので、緻密かつ透明な希土類酸化物セラミックスを得ることができる。これら希土類酸化物セラミックスの合成に際しては、焼結過程で希土類酸化物粒子どうしの合体による粒成長を防止し、残留気孔の排除を促すために焼結助剤が通常使用されている。
【0005】
Greskovicは、Y
2
O
3
に焼結助剤として10%ThO
2
を添加した材料を水素雰囲気中2170℃で30時間以上焼結することによって透明な希土類酸化物セラミックを合成している(非特許文献1)。この材料は、透過率80%程度に達しているが、オレンジピールと呼ばれるインクリュージョンが大量に検出され、散乱は数%/cmと大きく、光学的不均一状態であるので、複屈折が極めて大きくなるおそれがある。また、レーザー光のようなコヒーレンス光が入射すると、ビームの歪みを生じるおそれもある。
【0006】
その他にも、焼結助剤を用いて希土類酸化物セラミックを合成する方法が提案されている。例えば、J. Zhangらは、Lu
2
O
3
に焼結助剤としてZrO
2
を添加し、1600℃で予備焼結した後、温度1700℃及び圧力196MPaでHIP処理することで透明体を得ている(非特許文献2)。
【0007】
また例えば、池末らは、レーザー活性元素としてNdを添加した透明なY
2
O
3
セラミックスを得るために少量のHfO
2
を添加して1650℃の予備焼結を行い、1700℃でHIP処理する方法を報告している(非特許文献3)。
【0008】
透明なY
2
O
3
焼結体を得ることを目的として、少量のBeOを添加し、2150℃以上の高温で焼結させる方法が提案されている(非特許文献4)。
【0009】
また、J. Zhangらによれば、透明なTb
2
O
3
-Lu
2
O
3
系セラミックスを作製するために少量のZrO
2
を添加した後、これをHIP処理する方法が提案されている(非特許文献6)。
【0010】
これらの報告にもあるように、これまでの透明な希土類酸化物セラミックスの合成温度は、予備焼結及び高圧焼結も含めて1600℃以上であり、常圧焼結にあっては2000℃付近以上と極めて高温である。
(【0011】以降は省略されています)
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