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公開番号
2025008380
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110514
出願日
2023-07-05
発明の名称
剥離防止剤
出願人
日本製紙株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C04B
26/26 20060101AFI20250109BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】本発明の目的は、アスファルトの剥離防止効果に優れた剥離防止剤を提供することにある。
【解決手段】本発明は、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート及び2-ヒドロキシブチルメタクリレートからなる群より選ばれる1以上の単量体(I)を含む単量体の(共)重合体またはその塩(A)を含む、剥離防止剤、及びその用途を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート及び2-ヒドロキシブチルメタクリレートからなる群より選ばれる1以上の単量体(I)を含む単量体の(共)重合体またはその塩(A)を含む、剥離防止剤。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
(共)重合体またはその塩(A)は、単量体(I)と共重合可能な単量体(II)との共重合体またはその塩であり、
単量体(II)は、
下記一般式(1)で表される単量体(II-1)、及び/又は
下記一般式(2)で表される単量体(II-2)、
を含む、請求項1に記載の剥離防止剤。
R
1
-O-(A
1
O)
n1
-R
2
(1)
(式中、R
1
は、炭素原子数2~5のアルケニル基を表す。A
1
Oは、同一若しくは異なって、炭素原子数2~18のオキシアルキレン基を表す。n1は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1~200の数を表す。R
2
は、水素原子または炭素原子数1~30の炭化水素基を表す。)
TIFF
2025008380000009.tif
36
170
(式中、R
3
、R
4
およびR
5
は、それぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1~3のアルキル基を表す。mは、0~2の数を表す。A
2
Oは、同一若しくは異なって、炭素原子数2~18のオキシアルキレン基を表す。n2は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1~200の数を表す。Xは、水素原子または炭素原子数1~30の炭化水素基を表す。)
【請求項3】
単量体(II)は、
単量体(II-1)及び(II-2)と共重合可能な単量体(II-3)をさらに含む、請求項2に記載の剥離防止剤。
【請求項4】
単量体(II-3)は、下記一般式(3)で表される単量体を含む、請求項3に記載の剥離防止剤。
TIFF
2025008380000010.tif
38
170
(式中、R
6
~R
8
は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、又は-(CH
2
)
p
COOM
2
基を表す。但し、-(CH
2
)
p
COOM
2
基を表す場合、-COOM
1
基又は他の-(CH
2
)
p
COOM
2
基と無水物基を形成してもよい。M
1
及びM
2
は、それぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、又は置換アルキルアンモニウム基を表す。pは、0~2の整数を表す。)
【請求項5】
共重合体またはその塩(A)を構成する単量体100重量%に占める単量体(I)の重量比率が、1~97重量%である、請求項1~4のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
【請求項6】
共重合体またはその塩(A)を構成する単量体100重量%に占める単量体(II-1)の重量比率が、1~97重量%である、請求項2~4のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
【請求項7】
共重合体またはその塩(A)を構成する単量体100重量%に占める単量体(II-2)の重量比率が、1~50重量%である、請求項2~4のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
【請求項8】
共重合体またはその塩(A)を構成する単量体100重量%に占める単量体(II-3)の重量比率が、1~50重量%である、請求項3又は4に記載の剥離防止剤。
【請求項9】
共重合体またはその塩(A)の重量平均分子量Mwが5,000~100,000である、請求項1~4のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
【請求項10】
共重合体またはその塩(A)の重量平均分子量Mwの数平均分子量Mnに対する比Mw/Mnが1.01~10.0である請求項1~4のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、剥離防止剤に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
アスファルトは、道路等地面の舗装表面に広く用いられており、施工の際には骨材と加熱混合される。アスファルトは無極性で疎水性であり、骨材は親水性であることから、両者の付着性が十分でない場合があり、降雨、地下水等の水との接触により、両者が剥離するおそれがある。
【0003】
このような剥離を防止する技術の開発が進められている。例えば、特許文献1には、酸性有機リン酸化合物とアミン化合物を含む加熱アスファルト用添加剤が骨材と瀝青質の接着界面の破壊を抑制し優れた剥離防止効果を有することが記載されている。特許文献2には、所定のポリエステル樹脂からなるアスファルト改質剤は、耐水性を早期に発現でき、アスファルト舗装面が雨水などに暴露されても水分の侵入、滞留によるアスファルト被膜の剥離が生じにくいことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3905379号公報
特開2022-93064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、道路の維持管理の面から、アスファルトの剥離防止の重要性がより一層高まっている。従って、本発明の目的は、アスファルトの剥離防止効果に優れた剥離防止剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の〔1〕~〔16〕を提供する。
〔1〕2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート及び2-ヒドロキシブチルメタクリレートからなる群より選ばれる1以上の単量体(I)を含む単量体の(共)重合体またはその塩(A)を含む、剥離防止剤。
〔2〕(共)重合体またはその塩(A)は、単量体(I)と共重合可能な単量体(II)との共重合体またはその塩であり、
単量体(II)は、
下記一般式(1)で表される単量体(II-1)、及び/又は
下記一般式(2)で表される単量体(II-2)、
を含む、〔1〕に記載の剥離防止剤。
R
1
-O-(A
1
O)
n1
-R
2
(1)
(式中、R
1
は、炭素原子数2~5のアルケニル基を表す。A
1
Oは、同一若しくは異なって、炭素原子数2~18のオキシアルキレン基を表す。n1は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1~200の数を表す。R
2
は、水素原子または炭素原子数1~30の炭化水素基を表す。)
TIFF
2025008380000001.tif
36
170
(式中、R
3
、R
4
およびR
5
は、それぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1~3のアルキル基を表す。mは、0~2の数を表す。A
2
Oは、同一若しくは異なって、炭素原子数2~18のオキシアルキレン基を表す。n2は、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1~200の数を表す。Xは、水素原子または炭素原子数1~30の炭化水素基を表す。)
〔3〕単量体(II)は、
単量体(II-1)及び(II-2)と共重合可能な単量体(II-3)をさらに含む、〔2〕に記載の剥離防止剤。
〔4〕単量体(II-3)は、下記一般式(3)で表される単量体を含む、〔3〕に記載の剥離防止剤。
TIFF
2025008380000002.tif
38
170
(式中、R
6
~R
8
は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、又は-(CH
2
)
p
COOM
2
基を表す。但し、-(CH
2
)
p
COOM
2
基を表す場合、-COOM
1
基又は他の-(CH
2
)
p
COOM
2
基と無水物基を形成してもよい。M
1
及びM
2
は、それぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、又は置換アルキルアンモニウム基を表す。pは、0~2の整数を表す。)
〔5〕共重合体またはその塩(A)を構成する単量体100重量%に占める単量体(I)の重量比率が、1~97重量%である、〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
〔6〕共重合体またはその塩(A)を構成する単量体100重量%に占める単量体(II-1)の重量比率が、1~97重量%である、〔2〕~〔5〕のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
〔7〕共重合体またはその塩(A)を構成する単量体100重量%に占める単量体(II-2)の重量比率が、1~50重量%である、〔2〕~〔6〕のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
〔8〕共重合体またはその塩(A)を構成する単量体100重量%に占める単量体(II-3)の重量比率が、1~50重量%である、〔3〕~〔7〕のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
〔9〕共重合体またはその塩(A)の重量平均分子量Mwが5,000~100,000である、〔1〕~〔8〕のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
〔10〕共重合体またはその塩(A)の重量平均分子量Mwの数平均分子量Mnに対する比Mw/Mnが1.01~10.0である〔1〕~〔9〕のいずれか1項に記載の剥離防止剤。
〔11〕〔1〕~〔10〕のいずれか1項に記載の剥離防止剤を含むアスファルト組成物。
〔12〕剥離防止剤の含有量が、アスファルト系物質100重量部に対し1~20重量部である、〔11〕に記載のアスファルト組成物。
〔13〕〔1〕~〔10〕のいずれか1項に記載の剥離防止剤を含むアスファルト乳剤組成物。
〔14〕表層、基層、及び路盤を含み、表層及び基層のいずれかは〔11〕又は〔12〕に記載のアスファルト組成物を含む層である、アスファルト舗装積層物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、アスファルトと骨材の剥離を防止できる剥離防止剤を提供でき、アスファルト舗装の耐久性の向上を図ることができ、道路等の舗装面の維持及び管理の面で有用である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[1.剥離防止剤]
剥離防止剤は、下記の(共)重合体またはその塩(A)を含有する。
【0009】
[1.1 (共)重合体またはその塩(A)を構成する単量体]
(共)重合体またはその塩(A)は、単量体(I)を含む単量体の単独重合体又は共重合体である。
【0010】
-単量体(I)-
単量体(I)は、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート及び2-ヒドロキシブチルメタクリレートからなる群より選ばれる1以上の単量体である。これらのうち、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレートが好ましい。単量体(I)は、1種類でもよいし、2種類以上の組み合わせでもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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