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公開番号
2024173434
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091847
出願日
2023-06-02
発明の名称
誘電体磁器組成物および積層セラミック電子部品
出願人
太陽誘電株式会社
代理人
個人
主分類
C04B
35/468 20060101AFI20241205BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】 高温かつDc Bias印加の条件下で、高い誘電率かつ高信頼性を実現することができる誘電体磁器組成物および積層セラミック電子部品を提供する。
【解決手段】 誘電体磁器組成物は、チタンに対するバリウムの元素比率が0.90以上0.98以下である誘電体磁器組成物であって、一般式ABO
3
で表されるペロブスカイト構造を有し、コア部411と、コア部411を覆い、ジスプロシウムを含むシェル部412と、を有する第1結晶粒子41と、チタンに対するバリウムの元素比率が0.70以下であるチタン酸バリウム系複合酸化物を主成分とする第2結晶粒子42と、を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
チタンに対するバリウムの元素比率が0.90以上0.98以下である誘電体磁器組成物であって、
一般式ABO
3
で表されるペロブスカイト構造を有し、コア部と、前記コア部を覆い、ジスプロシウムを含むシェル部と、を有する第1結晶粒子と、
チタンに対するバリウムの元素比率が0.70以下であるチタン酸バリウム系複合酸化物を主成分とする第2結晶粒子と、を有する誘電体磁器組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第1結晶粒子は、ドナー元素を含み、
前記第1結晶粒子の粒界または粒界三重点におけるドナー元素の濃度は、前記第1結晶粒子におけるドナー元素の濃度より大きい、請求項1に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項3】
前記ドナー元素は、バナジウムまたはモリブデンの少なくとも一つである、請求項2に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項4】
前記第2結晶粒子は、BaTi
2
O
5
、BaTi
4
O
9
、BaTi
5
O
11
、BaTi
6
O
13
、Ba
4
Ti
11
O
26
、Ba
4
Ti
12
O
27
、Ba
4
Ti
13
O
30
、Ba
4
Ti
14
O
27
、またはBa
6
Ti
17
O
40
から選ばれる少なくとも一つである、請求項1に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項5】
前記第1結晶粒子は、前記シェル部において前記コア部よりジスプロシウムの濃度が高い、請求項1に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項6】
前記第1結晶粒子は、アクセプタ元素を含む、請求項2に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項7】
前記アクセプタ元素は、マンガンまたはマグネシウムの少なくとも一つである、請求項6に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項8】
チタン酸バリウムを主成分とし、チタンに対するバリウムの元素比率が0.90以上0.98以下であり、チタン100molに対してジスプロシウムを0.5mol以上3.0mol以下含み、チタン100molに対してドナー元素を0.05mol以上0.5mol以下含み、チタン100molに対してアクセプタ元素を0.05mol以上3.0mol以下含み、チタン100molに対してケイ素を0.5mol以上3.0mol以下含む、誘電体磁器組成物。
【請求項9】
前記ドナー元素は、バナジウムまたはモリブデンの少なくとも一つである、請求項8に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項10】
前記アクセプタ元素は、マンガンまたはマグネシウムの少なくとも一つである、請求項8に記載の誘電体磁器組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘電体磁器組成物および積層セラミック電子部品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話を代表とする高周波通信用システムなどにおいて、積層セラミックコンデンサ(MLCC:Multi-Layer ceramic capacitor)などの積層セラミック電子部品が用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-137286号公報
特開2018-139261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、クラウド化やIoT化が進み、データセンターにおいて、より大容量・高速でのデータ通信が行われるようになってきた。通信の大容量化・高速化に対応するため、半導体部品を含むあらゆる電子部品の小型化が進み、電子部品は高密度な表面実装がされるようになってきた。熱源である半導体のような電子部品が高密度に配置された小さな基板が小さな筐体に収められているため、部品周辺の温度は増々上がる。このような状態では、発熱が少ないはずの積層セラミック電子部品までもが、半導体からの放射熱や伝熱で温度が上がってしまう。積層セラミック電子部品の静電容量は温度によって変化することから、高温でも安定して静電容量を発現させることが求められている。
【0005】
また、近年、積層セラミック電子部品が実際に使用される状況下での静電容量、すなわちDc Bias印加下での静電容量(実効容量)が要求されるようになってきた。室温においてDc Bias印加下で高い静電容量を発現させる試みは数多くなされてきたが、高温かつDc Bias印加下で高い静電容量を発現させた報告は少ない。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、高温かつDc Bias印加の条件下で、高い誘電率かつ高信頼性を実現することができる誘電体磁器組成物および積層セラミック電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る誘電体磁器組成物は、チタンに対するバリウムの元素比率が0.90以上0.98以下である誘電体磁器組成物であって、一般式ABO
3
で表されるペロブスカイト構造を有し、コア部と、前記コア部を覆い、ジスプロシウムを含むシェル部と、を有する第1結晶粒子と、チタンに対するバリウムの元素比率が0.70以下であるチタン酸バリウム系複合酸化物を主成分とする第2結晶粒子と、を有する。
【0008】
上記誘電体磁器組成物において、前記第1結晶粒子は、ドナー元素を含み、前記第1結晶粒子の粒界または粒界三重点におけるドナー元素の濃度は、前記第1結晶粒子におけるドナー元素の濃度より大きくてもよい。
【0009】
上記誘電体磁器組成物において、前記ドナー元素は、バナジウムまたはモリブデンの少なくとも一つであってもよい。
【0010】
上記誘電体磁器組成物において、前記第2結晶粒子は、BaTi
2
O
5
、BaTi
4
O
9
、BaTi
5
O
11
、BaTi
6
O
13
、Ba
4
Ti
11
O
26
、Ba
4
Ti
12
O
27
、Ba
4
Ti
13
O
30
、Ba
4
Ti
14
O
27
、またはBa
6
Ti
17
O
40
から選ばれる少なくとも一つであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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