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公開番号2024165718
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082132
出願日2023-05-18
発明の名称改質フライアッシュ
出願人個人,株式会社ゼロテクノ
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 18/08 20060101AFI20241121BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】保管中に固化し難く、コンクリート混和材として使用した場合、コンクリート混練時にアンモニア臭を感じることがなく、ポゾラン反応を活性化させることができる改質フライアッシュを提供する。
【解決手段】改質フライアッシュは、石炭の燃焼によって発生するフライアッシュを原料として製造したものであり、強熱減量(未燃カーボン含有率の代替値)が1.0wt%以下であり、平均粒径が20μm~70μmであり、硫黄含有率が1.00wt%以下であり、全窒素含有率が0.05wt%以下であり、主要成分(SiО2+Al2О3)の含有率が70wt%~95.0wt%であり、ガラス化率が50wt%~90.0wt%である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
石炭専焼火力発電所で発生するフライアッシュ原粉を加熱処理した改質フライアッシュであって、強熱減量が1.0wt%以下であり、平均粒径が2.0μm~70.0μmであり、硫黄(SO
3
)含有率が1.00wt%以下であり、全窒素(N
2
)含有率が0.05wt%以下である改質フライアッシュ。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
主要成分である(SiO
2
+Al
2

3
)の含有率が70.0wt%~95.0wt%であり、ポゾラン反応に関係するガラス化率が50.0wt%~90.0wt%である請求項1記載の改質フライアッシュ。
【請求項3】
塩基度((CaO+MgO+Al
2

3
)/SiO
2
)の値が0.2~0.8である請求項1または2記載の改質フライアッシュ。
【請求項4】
ネットワーク比Nr=(CaO+MgO+K
2
O+Na
2
O)/(SiO
2
+Al
2

3
)の値が0.02~0.15である請求項1または2記載の改質フライアッシュ。
【請求項5】
ガラス安定性比GSR=SiO
2
/(Na
2
O+K
2
O+CaO+MgO+Al
2

3
)の値が1.0~4.0である請求項1または2記載の改質フライアッシュ。
【請求項6】
平均粒径が2μm~10μmである請求項1または2記載の改質フライアッシュ。
【請求項7】
平均粒径が10μm~40μmである請求項1または2記載の改質フライアッシュ。
【請求項8】
平均粒径が40μm~70μmである請求項1または2記載の改質フライアッシュ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、石炭火力発電所など(石炭専焼火力発電所)から発生するフライアッシュを原料として製造される改質フライアッシュに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
石炭火力発電所などから発生するフライアッシュ中に含まれる炭素(未燃カーボン)を除去して改質フライアッシュを得る技術、並びに、フライアッシュを原料とする改質フライアッシュについては、従来、様々な提案が行われているが、本発明に関連するものとして、例えば、特許文献1に記載された「工業用の改質フライアッシュとその製造方法」などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-126117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された発明を実施することによって得られる従来の改質フライアッシュは未燃カーボン含有率が低い点においては優れている。しかしながら、従来の改質フライアッシュはサイロなどに保管しているときに固化するという問題がある。
【0005】
また、従来の改質フライアッシュは、コンクリート混和材として使用した場合にアンモニア臭を感じることがあるという問題も生じている。
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、保管中に固化し難く、コンクリート混練時にアンモニア臭を感じることがなく、ポゾラン反応を活性化させることができる改質フライアッシュを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る改質フライアッシュは、石炭専焼火力発電所で発生するフライアッシュ原粉を加熱処理した改質フライアッシュであって、強熱減量が1.0wt%以下であり、平均粒径が2.0μm~70.0μmであり、硫黄(SO
3
)含有率が1.00wt%以下であり、全窒素(N
2
)含有率が0.05wt%以下であることを特徴とする。
【0008】
このような構成とすれば、本発明に係る改質フライアッシュをコンクリート混和材として使用した場合、強熱減量(未燃カーボン含有率の代替値)が1.0wt%以下であることにより、単位水量(kg/m
3
)を低減することができ、AE剤吸着による空気連行性が良好に維持され、スランプロスが増大せず、固化後のコンクリートの圧縮強度が向上して乾燥収縮量が減少するので、ひび割れなどを防止することができる。また、ポゾラン反応が活性化されることによりコンクリート組織が緻密になるため、長期に亘って強度が進展し、耐久性が向上する。
【0009】
なお、前記強熱減量はJISA6201に準じて測定し、平均粒径は体積平均粒径であり、レーザ式粒子径分布測定装置を用いて測定した。また、化学成分は蛍光X線分析装置(XRF装置)を用いて測定し、窒素成分については元素分析装置(CHNコーダー法)を用いて求めた。
【0010】
前記AE剤とは「Air Entraining 剤」の略称であり、コンクリート打設作業能率、耐凍性を向上させる混和剤の一つで、界面活性剤の一種である。予めコンクリートに混和させることで、コンクリート中に微少な空気粒を生じさせることができ、これによってコンクリートの流動性が高まるので、型枠への充填性が向上し、打ち込み欠陥を減少させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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