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公開番号
2024160840
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2023076267
出願日
2023-05-02
発明の名称
視線検出装置および視線検出装置の制御方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G09G
5/38 20060101AFI20241108BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】両眼で見ている状態と片眼で見ている状態とで、ユーザが見ている外界の物体の位置と仮想物体の位置との関係が変化しないよう制御する。
【解決手段】視線検出装置は、ユーザが見ている物体に対して仮想物体を表示するように制御する表示制御手段と、前記ユーザの視線位置を検出する検出手段とを有し、前記表示制御手段は、前記ユーザが両眼で見ている状態と片眼で見ている状態の一方から他方に遷移した場合に、前記仮想物体の表示位置を補正することを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーザが見ている物体に対して仮想物体を表示するように制御する表示制御手段と、
前記ユーザの視線位置を検出する検出手段と
を有し、
前記表示制御手段は、前記ユーザが両眼で見ている状態と片眼で見ている状態の一方から他方に遷移した場合に、前記仮想物体の表示位置を補正する
ことを特徴とする視線検出装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記表示制御手段は、両眼で見ている状態と片眼で見ている状態との間で、前記ユーザが知覚する前記物体の位置と前記仮想物体の位置との関係が変化しないように前記仮想物体の表示位置を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の視線検出装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記ユーザが両眼で見ている状態から片眼で見ている状態に遷移した場合、前記ユーザが開いている眼の位置と前記物体の位置に応じた位置とを通る直線上の位置に、前記仮想物体の表示位置を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の視線検出装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記ユーザから前記物体までの距離を繰り返し検出し、検出した前記ユーザから前記物体までの距離に基づいて前記仮想物体の表示位置を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の視線検出装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記ユーザから前記仮想物体を表示する表示部までの距離を繰り返し検出し、検出した前記ユーザから前記表示部までの距離に基づいて前記仮想物体の表示位置を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の視線検出装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、補正後の前記仮想物体の表示位置が、前記仮想物体の表示が制限される制限領域に含まれる場合、前記仮想物体を補正前の表示位置に表示するか、または、前記仮想物体を表示しないように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の視線検出装置。
【請求項7】
補正後の前記仮想物体の表示位置が、前記仮想物体の表示が制限される前記制限領域に含まれる場合、前記ユーザに所定の通知を行うように制御する通知制御手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項6に記載の視線検出装置。
【請求項8】
前記検出手段は、前記ユーザが両眼を開いているか、いずれか一方の眼を閉じているかを検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の視線検出装置。
【請求項9】
ユーザが見ている物体に対して仮想物体を表示するように制御する表示制御ステップと、
前記ユーザの視線位置を検出する検出ステップと
を有し、
前記表示制御ステップでは、前記ユーザが両眼で見ている状態と片眼で見ている状態の一方から他方に遷移した場合に、前記仮想物体の表示位置を補正する
ことを特徴とする視線検出装置の制御方法。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1~8のいずれか1項に記載の視線検出装置の各手段として機能させるためのプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、視線検出装置および視線検出装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、MR(Mixed Reality)またはAR(Augmented Reality)を利用した眼鏡型デバイスといった視線検出機能を有する頭部装着型表示装置の自動化・インテリジェント化が進んでいる。頭部装着型表示装置の方式としては、ユーザが透過型の光学部材(レンズ)を介して外界(現実空間)を見たり、頭部装着型表示装置によって表示されたグラフィック(例えば仮想物体)を見たりすることができる光学シースルー方式がある。特許文献1は、使用者の視線の方向を検出し、選択肢を表す映像で視線が向けられた選択肢に応じて、テレビ等の外部機器を制御する技術を開示している。また、特許文献2は、顔画像から片方の目しか検出できない場合であっても、視線の検出精度を向上させる技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-230539号公報
特開2021-77265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
頭部装着型表示装置を装着したユーザが、透過型の光学部材を介して外界の物体および仮想物体を両眼で見ている際に片眼を閉じた場合、仮想物体の位置は、背景にある外界の物体の位置に対して相対的に移動したように見える。特許文献1、2では、ユーザが片眼を閉じることによる見え方の変化が考慮されておらず、ユーザは、片眼を閉じた場合に外界の物体に対して仮想物体が移動したと誤認する恐れがある。
【0005】
上記を鑑みて、本発明は、両眼で見ている状態と片眼で見ている状態とで、ユーザが見ている外界の物体の位置と仮想物体の位置との関係が変化しないよう制御する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、ユーザが見ている物体に対して仮想物体を表示するように制御する表示制御手段と、前記ユーザの視線位置を検出する検出手段とを有し、前記表示制御手段は、前記ユーザが両眼で見ている状態と片眼で見ている状態の一方から他方に遷移した場合に、前記仮想物体の表示位置を補正することを特徴とする視線検出装置である。
【0007】
本発明の第2の態様は、ユーザが見ている物体に対して仮想物体を表示するように制御する表示制御ステップと、前記ユーザの視線位置を検出する検出ステップとを有し、前記表示制御ステップでは、前記ユーザが両眼で見ている状態と片眼で見ている状態の一方から他方に遷移した場合に、前記仮想物体の表示位置を補正することを特徴とする視線検出装置の制御方法である。
【0008】
本発明の第3の態様は、コンピュータを、上述した視線検出装置の各手段として機能させるためのプログラムである。本発明の第4の態様は、コンピュータを、上述した視線検出装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、両眼で見ている状態と片眼で見ている状態とで、ユーザが見ている外界の物体の位置と仮想物体の位置との関係が変化しないよう制御する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
表示装置の外観図である。
表示装置のブロック図である。
表示装置の他の例の外観図である。
実施形態1に係る仮想物体表示処理を例示するフローチャートである。
視線検出について説明する図である。
両眼で見ている状態での仮想物体の見え方を説明する図である。
片眼で見ている状態での仮想物体の見え方を説明する図である。
ブロックマッチング法について説明する図である。
視線検出方法の原理を説明する図である。
眼撮像素子に投影される眼画像の概略図である。
視線検出処理を例示するフローチャートである。
キャリブレーションについて説明する図である。
開眼状態の検出方法について説明する図である。
左右両眼の眼球角度に基づく視線位置の決定方法を説明する図である。
実施形態2の仮想物体の表示位置の補正について説明する図である。
実施形態3の仮想物体の表示位置の補正について説明する図である。
仮想物体の表示が制限される制限領域について説明する図である。
実施形態4に係る仮想物体表示処理を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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