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公開番号2024155200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069679
出願日2023-04-20
発明の名称記録装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B41J 11/42 20060101AFI20241024BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 ローラの駆動系に関する課題を解決する記録装置を提供する。
【解決手段】 本発明の記録装置は、シートに画像を記録する記録部と、前記記録部にシートを搬送方向に搬送する第1搬送ローラと、前記第1搬送ローラを駆動するモータと、前記モータを加速期間で加速した後に減速期間で減速させる制御を繰り返す制御部と、を備える記録装置であって、前記制御部は、前記減速期間の少なくとも一部の期間において、前記搬送方向におけるシートの後端が第1所定領域に停止しない場合の前記モータの第1制御における第1減速度の絶対値より、シートの後端が前記第1所定領域に停止する場合の前記モータの第2制御における第2減速度の絶対値を小さくすることを特徴とする。
【選択図】 図7
特許請求の範囲【請求項1】
シートに画像を記録する記録部と、
前記記録部にシートを搬送方向に搬送する第1搬送ローラと、
前記第1搬送ローラを駆動するモータと、
前記モータを加速期間で加速した後に減速期間で減速させる制御を繰り返す制御部と、を備える記録装置であって、
前記制御部は、前記減速期間の少なくとも一部の期間において、前記搬送方向におけるシートの後端が第1所定領域に停止しない場合の前記モータの第1制御における第1減速度の絶対値より、シートの後端が前記第1所定領域に停止する場合の前記モータの第2制御における第2減速度の絶対値を小さくすることを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1所定領域は、前記搬送方向において前記第1搬送ローラの下流側の領域であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記第1所定領域は、前記搬送方向において前記第1搬送ローラの上流側から前記第1搬送ローラの下流側の領域であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
シートの後端が前記第1搬送ローラを通過するときであって、前記第1所定領域に停止しない場合、前記制御部は前記第1制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項5】
前記減速期間における前記第1減速度および前記第2減速度は、減速を開始してから停止するまでの減速度の平均値であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項6】
前記減速期間における前記第1減速度および前記第2減速度は、前記加速期間と前記減速期間の間の所定速度より小さい設定速度に到達してから停止するまでの減速度の平均値であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記モータに第1電圧を加えると前記第1搬送ローラを正方向に回転させようとし、前記第1電圧と極性の異なる第2電圧を加えると前記第1搬送ローラを前記正方向と逆の逆方向に回転させようとし、
前記制御部は、前記第1制御における減速期間で電圧の極性を変え、前記第2制御における減速期間で電圧の極性を変えないことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項8】
前記制御部は、パルスのデューティ比を変えるパルス幅変調によって前記モータを制御し、前記第1制御においては、パルスのデューティ比が負となる期間が含まれ、前記第2制御においてはパルスのデューティ比が負になる期間が含まれないことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項9】
搬送されるシートの搬送方向の端部を検知する検知手段を備え、
シートの後端位置は、前記検知手段での検知結果に基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項10】
シートの前記後端位置は、前記検知手段によってシートの後端が検知された場合は、シートの後端の検知後のシートの搬送量から算出され、前記検知手段によってシートの後端が検知されていない場合は、シートの先端の検知後のシートの搬送量から算出されることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置の搬送制御に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
シリアル型の記録装置は、搬送ローラによってシートを搬送方向に搬送する搬送動作と、搬送方向と交差する方向に移動しながら記録ヘッドがインクを吐出する吐出動作とを繰り返して画像を形成する。そのため搬送後のシートの停止位置が目標の停止位置からずれると、シートに形成される画像の画質が劣化する。特許文献1には、搬送ローラの駆動系に生じる周期的なトルク変動の影響を低減して、シートを目標の停止位置に搬送する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-272893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の記録装置では、シートの後端が搬送ローラを通過する時に駆動系に生じる突発的な負荷変動に対応することができない。この場合シートの停止位置が目標位置からずれることになる。このように、ローラの駆動系の制御には課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の記録装置は、シートに画像を記録する記録部と、前記記録部にシートを搬送方向に搬送する第1搬送ローラと、前記第1搬送ローラを駆動するモータと、前記モータを加速期間で加速した後に減速期間で減速させる制御を繰り返す制御部と、を備える記録装置であって、前記制御部は、前記減速期間の少なくとも一部の期間において、前記搬送方向におけるシートの後端が第1所定領域に停止しない場合の前記モータの第1制御における第1減速度の絶対値より、シートの後端が前記第1所定領域に停止する場合の前記モータの第2制御における第2減速度の絶対値を小さくすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ローラの駆動系に関する課題を解決する記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
記録装置の内部構造を示す斜視図である。
記録装置の給送部および搬送部の断面図である。
搬送部の構造を示す斜視図である。
搬送経路を示す概略図である。
記録装置の制御構成を示すブロック図である。
記録動作のフローチャートである。
駆動切替のフローチャートである。
シートの後端位置と搬送量の関係を示す概略図である。
シートの後端位置と搬送量の関係を示す概略図である。
搬送動作時における駆動モータのプロファイルの概念図である。
搬送動作時における駆動モータのプロファイルの概念図である。
搬送動作時における駆動モータのプロファイルの概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0009】
(第1実施形態)
<記録装置>
図1から図4を参照しながら本実施形態の記録装置について説明をする。記録装置1は、シートにインクを吐出して記録を行うシリアル方式のインクジェット記録装置である。図1は記録装置の内部構造を示す斜視図である。図2は記録装置の給送部および搬送部の断面図である。図3は、搬送部の構造を示す斜視図である。図4は、搬送経路を示す概略図である。記録装置1は、給送部2、搬送部5、記録部7、排出部8を含んでいる。図2において、一点鎖線は、給送部2から搬送部5までのシートの搬送経路である。また、点線は、シートを反転させる反転路59である。給送部2で給送されたシートは、搬送部5で搬送される。その後、記録部7でシートに画像が記録され、排出部8からシートが排出される。シートの裏面に画像を記録する場合、表面に記録されたシートは、反転路59によって搬送部5に送られる。なお、搬送部5から記録部7にシートを搬送する方向を搬送方向とする。
【0010】
給送部2は、カセット100、ピックアップローラ111および分離部120を含んでいる。カセット100は、記録装置1の筐体の下部に設けられ、複数のシートを収納できる。ピックアップローラ111は、筺体に回動可能に設けられカセット100の最上面のシートをカセット100からピックアップする。分離部120は、搬送経路の一部を形成し、ピックアップローラ111によって重送されたシートを1枚のみに分離する。なお、給送部は記録装置の背面側に設けられたASF(オートシートフィーダー)などであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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