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公開番号
2024145547
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023057945
出願日
2023-03-31
発明の名称
トナー
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
9/097 20060101AFI20241004BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】長時間にわたる連続印刷後においても転写性と部材汚染の抑制とを高度に両立しうるトナー。
【解決手段】トナー粒子及び無機微粒子を有するトナーであって、該無機微粒子が、無機微粒子Aと、該無機微粒子Aとは異なる無機微粒子Bとを有し、該無機微粒子A及び該無機微粒子Bが、シリコーンオイルを含有し、ヘキサン洗浄後の該無機微粒子の固体
29
Si-NMRのDD/MAS測定において、該無機微粒子Aは、特定の構造中のケイ素原子に対応するピークPD1wとPD2wとを有し、該無機微粒子Bは、特定の構造中のケイ素原子に対応するピークPM1wを有し、該PD1w、該PD2wの面積をSD1w、SD2wとしたとき、該SD1w及び該SD2wが特定の関係を満たし、該PM1wの面積をSM1wとしたとき、該SD1w及び該SM1wが、特定の関係を満たすことを特徴とするトナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
トナー粒子及び無機微粒子を有するトナーであって、
該無機微粒子が、無機微粒子Aと、該無機微粒子Aとは異なる無機微粒子Bとを有し、
該無機微粒子A及び該無機微粒子Bが、シリコーンオイルを含有し、
ヘキサンで洗浄した後の該無機微粒子を試料とする固体
29
Si-NMRのDD/MAS測定において、
該無機微粒子Aは、下記式(1)で表される構造中のSi
a
で示されるケイ素原子に対応するピークPD1wと、下記式(2)で表される構造中のSi
b
で示されるケイ素原子に対応するピークPD2wとを有し、
該無機微粒子Bは、下記式(3)で表される構造中のSi
c
で示されるケイ素原子に対応するピークPM1wを有し、
該ピークPD1wの面積をSD1wとし、該ピークPD2wの面積をSD2wとしたとき、該SD1w及び該SD2wが、下記を満たし、
1.2≦(SD1w+SD2w)/SD1w≦3.8
該ピークPM1wの面積をSM1wとしたとき、該SD1w及び該SM1wが、下記を満たす、
0.20≦SD1w/SM1w≦0.90
ことを特徴とするトナー。
TIFF
2024145547000011.tif
92
153
(式(1)~(3)中、Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、Xは、無機微粒子基体の原子を表す。)
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記無機微粒子A及び前記無機微粒子Bが、シリカ微粒子である、請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記無機微粒子が、表面に遊離成分を有し、
該遊離成分が、前記シリコーンオイルを含有し、
前記無機微粒子における該遊離成分の炭素量が、2.0~8.0質量%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項4】
前記無機微粒子の、ヘキサン洗浄前の質量基準の炭素含有量をC1とし、ヘキサン洗浄
後の質量基準の炭素含有量をC2としたとき、
該C1及び該C2が、下記を満たす、請求項1又は2に記載のトナー。
0.20≦C2/C1≦0.60
【請求項5】
前記無機微粒子における前記シリコーンオイルの含有量が、4.5~8.2質量%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項6】
前記無機微粒子のBET比表面積が、60~160m
2
/gである、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項7】
前記無機微粒子Aが、表面処理剤で表面処理されたものであり、
前記無機微粒子Bが、前記無機微粒子Aに用いられる該表面処理剤とは異なる表面処理剤で表面処理されたものである、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項8】
前記無機微粒子Aが、環状シロキサン及び前記シリコーンオイルで表面処理されたものである、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項9】
前記無機微粒子Bが、シラザン及び前記シリコーンオイルで表面処理されたものである、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項10】
前記シリコーンオイルが、ポリジメチルシロキサンである、請求項1又は2に記載のトナー。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真方式、静電記録方式、静電印刷方式、トナージェット方式に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のフルカラー複写機が広く普及し、印刷市場への適用も進んでいる。印刷市場では、幅広いメディア(紙種)に対応しながら、高速、高画質、高い生産性が要求されるようになってきている。
トナーには、流動性付与や帯電性安定化といった目的のため、シリカなどの無機微粒子が外添剤として添加されている。外添剤には転写性を向上させる目的もあり、高画質化のためには、転写中抜けがなく画像欠けのない転写効率の高いトナーが求められている。特許文献1では、表面にシリコーンオイル処理をした無機微粉体を外添することで高い転写効率を有するトナーが開示されている。
【0003】
しかしシリコーンオイルは、外添剤から遊離して帯電部材などの部材汚染を生じる課題があった。部材汚染が生じると画像にムラやスジなどが発生し好ましくない。特許文献2には、表面にシランカップリング剤により表面処理を行ったのちシリコーンオイルにより表面処理を行ったシリカ粒子を外添したトナーが開示されている。特許文献2に記載のトナーにおいては、シランカップリング剤とシリコーンオイルの併用により部材汚染を低減させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-204065号公報
特開2004-126251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、さらなる長時間連続稼働の上で高画質化を求めると、帯電工程においては、より大きな放電が長時間生じ、高い放電エネルギーを受けることになる。無機微粒子の表面をシリコーンオイル処理した場合、高い放電エネルギーを受けたシリコーンオイルが揮発して、無機微粒子の表面から遊離しやすくなる。その結果、遊離したシリコーンオイルにより帯電部材などの部材汚染が生じやすくなる。また、部材汚染により帯電ムラが発生し、画像均一性が低下する場合がある。
【0006】
上述の通り、長時間連続稼働の上で高画質化を求める際にシリコーンオイルの遊離を抑えることは難しく、転写性と部材汚染の抑制とを高度に両立させることは困難であることがわかってきた。
本開示の目的は、上記の課題を解決し、長時間にわたる連続印刷後においても細線再現性といった転写性と面内均一性といった部材汚染の抑制とを高度に両立させるトナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
トナー粒子及び無機微粒子を有するトナーであって、
該無機微粒子が、無機微粒子Aと、該無機微粒子Aとは異なる無機微粒子Bとを有し、
該無機微粒子A及び該無機微粒子Bが、シリコーンオイルを含有し、
ヘキサンで洗浄した後の該無機微粒子を試料とする固体
29
Si-NMRのDD/MA
S測定において、
該無機微粒子Aは、下記式(1)で表される構造中のSi
a
で示されるケイ素原子に対応するピークPD1wと、下記式(2)で表される構造中のSi
b
で示されるケイ素原子に対応するピークPD2wとを有し、
該無機微粒子Bは、下記式(3)で表される構造中のSi
c
で示されるケイ素原子に対応するピークPM1wを有し、
該ピークPD1wの面積をSD1wとし、該ピークPD2wの面積をSD2wとしたとき、該SD1w及び該SD2wが、下記を満たし、
1.2≦(SD1w+SD2w)/SD1w≦3.8
該ピークPM1wの面積をSM1wとしたとき、該SD1w及び該SM1wが、下記を満たす、
0.20≦SD1w/SM1w≦0.90
ことを特徴とするトナー。
TIFF
2024145547000001.tif
92
153
(式(1)~(3)中、Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、Xは、無機微粒子基体の原子を表す。)
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、長時間にわたる連続印刷後においても、細線再現性といった転写性と、面内均一性といった部材汚染の抑制とを高度に両立させるトナーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示において、数値範囲を示す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
【0010】
本発明者らは、長時間にわたる連続印刷後においても転写性と部材汚染との抑制を高度に両立しうるトナーを提供することを目的として鋭意検討した。その結果、以下のトナーにより上記課題を解決できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
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