TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024151627
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065118
出願日2023-04-12
発明の名称定着装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類G03G 15/20 20060101AFI20241018BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】摺擦部材を幅方向に亘って所定の当接圧で定着ベルトに当接させることが可能な定着装置の提供。
【解決手段】摺擦部材350は摺擦位置にあるとき、リフレッシュローラ309は定着ベルト301を挟んで加熱ローラ307に突き当たる。即ち、リフレッシュローラ309は、定着ベルト301を加熱ローラ307に向けて点P1を通る接線Fよりも内側に押し込んで、定着ベルト301を加熱ローラ307に押し付けている。こうすると、定着ベルト301は、円弧P1-P2よりも長い円弧P3-P2で加熱ローラ307に接触した状態で、直線Q3-R上を移動する。こうして、定着ベルト301に接触して加熱ローラ307に押し付けることで、リフレッシュローラ309に定着ベルト301との接触領域である円弧Q2-Q3を確保でき、幅方向に亘って所定の当接圧が得られる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
記録材に形成されたトナー像を記録材に定着する定着装置であって、
回転する無端状のベルトと、
前記ベルトを張架する張架ローラと、
前記ベルトの回転方向に前記張架ローラに並べて配置され、前記張架ローラと共に前記ベルトを張架する張架部材と、
前記ベルトの外周面に接触して前記ベルトの外周面を摺擦する摺擦部材と、
前記摺擦部材を前記ベルトの外周面から離間した第一位置と、前記ベルトの外周面を摺擦する第二位置とに移動可能な移動部と、を備え、
前記摺擦部材は、前記第二位置において、前記張架ローラと前記張架部材との間で張架され、且つ、前記第一位置において前記張架ローラから離れていた前記ベルトの一部を押圧して前記張架ローラに当接させる、
ことを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記摺擦部材は、前記第二位置において、前記回転方向に関し前記張架部材よりも下流且つ前記張架ローラよりも上流で前記ベルトの一部を押圧して前記張架ローラに当接させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記回転方向に関し、前記張架部材よりも上流且つ前記張架ローラよりも下流で前記ベルトを張架し、前記ベルトの前記回転方向に交差する幅方向に前記ベルトを移動可能なステアリングローラを備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
【請求項4】
前記摺擦部材は、前記ベルトの外周面に接触して前記ベルトの外周面を粗す粗しローラと、前記粗しローラを回転可能に支持する支持部材と有し、
前記移動部は、前記支持部材を揺動して前記粗しローラを前記第一位置と前記第二位置に移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項5】
前記粗しローラを回転駆動する駆動部を備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
【請求項6】
前記張架ローラを加熱する加熱部材を備え、
前記ベルトは、前記加熱部材により加熱された前記張架ローラを介して加熱される、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項7】
前記張架部材に対し前記ベルトを挟んで設けられ、前記ベルトを加圧して、トナー像が形成された記録材を挟持搬送しつつ熱及び圧力を加えて記録材にトナー像を定着するニップ部を形成する加圧回転体を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項8】
前記張架ローラは、金属ローラである、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置に用いて好適な定着装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
画像形成装置では、シート状の記録材に未定着のトナー像を形成し、そのトナー像を定着装置により加熱・加圧して記録材に定着している。定着装置の一例として、定着ベルトと加圧ローラを用いた所謂ベルト加熱方式の定着装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の装置では、定着ベルトの内周面に加熱ローラが接触配置され、ヒータによって加熱された加熱ローラが定着ベルトを加熱し、定着ベルトと加圧ローラとにより形成される定着ニップ部において記録材が挟持搬送されつつ熱及び圧力が加えられることで、記録材にトナー像が定着される。
【0003】
ところで、定着ベルトの表面は、熱によって溶融したトナーを付着し難くするために、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)などの離型性の良い材質で形成されている。それ故、定着ベルトの表面は、定着ニップ部を通過する記録材の切り口(所謂、紙コバ)により削られて傷が生じやすい。そして、定着ニップ部を通過した記録材の枚数が増えるにつれベルト表面の傷が深くなると、トナー像にスジ状の画像不良が生じる。そこで、特許文献1に記載の装置のように、従来から、定着ベルトの表面に摺擦部材(粗し部材とも呼ばれる)を摺擦させて定着ベルトの表面を粗し、定着ベルトの表層に付いた傷を目立たなくすることによって、ベルト表面の傷に起因する画像不良が生じるのを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-208170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の摺擦部材による効果を得るには、摺擦部材と定着ベルトとの摺擦面積を確保し、また摺擦部材を定着ベルトの幅方向に亘って所定の当接圧で当接させる必要がある。しかしながら、従来では幅方向において所定の当接圧を得られない領域が生じる場合があり、そうした場合に摺擦部材による効果が得られ難く画像不良が生じる虞があった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑み、摺擦部材を幅方向に亘って所定の当接圧で定着ベルトに当接させることが可能な定着装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る定着装置は、記録材に形成されたトナー像を記録材に定着する定着装置であって、回転する無端状のベルトと、前記ベルトを張架する張架ローラと、前記ベルトの回転方向に前記張架ローラに並べて配置され、前記張架ローラと共に前記ベルトを張架する張架部材と、前記ベルトの外周面に接触して前記ベルトの外周面を摺擦する摺擦部材と、前記摺擦部材を前記ベルトの外周面から離間した第一位置と、前記ベルトの外周面を摺擦する第二位置とに移動可能な移動部と、を備え、前記摺擦部材は、前記第二位置において、前記張架ローラと前記張架部材との間で張架され、且つ、前記第一位置において前記張架ローラから離れていた前記ベルトの一部を押圧して前記張架ローラに当接させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、摺擦部材を幅方向に亘って所定の当接圧で定着ベルトに当接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の定着装置を用いて好適な画像形成装置を示す概略図。
本実施形態の定着装置を示す概略図。
リフレッシュローラの位置を示す模式図であり、(a)摺擦部材が離間位置にある場合、(b)摺擦部材が接触開始位置にある場合、(c)摺擦部材が摺擦位置にある場合。
ミスアライメントが生じている場合のリフレッシュローラの位置を示す模式図であり、(a)摺擦部材が離間位置にある場合、(b)摺擦部材が接触開始位置にある場合、(c)摺擦部材が摺擦位置にある場合。
(a)定着装置の別の実施形態を示す概略図、(b)別の実施形態の場合に定着ベルトにかかる応力と当接圧を表したグラフ。
(a)比較例1を示す概略図、(b)比較例1の場合に定着ベルトにかかる応力と当接圧とを表したグラフ。
定着ベルトの表面粗さを所定粗さにするまでにかかる時間を比較して示すグラフ。
(a)定着装置のさらに別の実施形態を示す概略図、(b)さらに別の実施形態の場合に定着ベルトにかかる応力と当接圧を表したグラフ。
(a)比較例2を示す概略図、(b)比較例2の場合に定着ベルトにかかる応力と当接圧とを表したグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態の定着装置について説明する。まず、本実施形態の定着装置を用いるのに好適な画像形成装置の構成について、図1を用いて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

キヤノン株式会社
鏡筒
7日前
キヤノン株式会社
ボトル
7日前
キヤノン株式会社
トナー
10日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1日前
キヤノン株式会社
定着装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
1日前
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
現像装置
今日
キヤノン株式会社
現像装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
電子機器
7日前
キヤノン株式会社
電気機器
7日前
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
記録装置
10日前
キヤノン株式会社
記録装置
9日前
キヤノン株式会社
記録装置
9日前
キヤノン株式会社
記録装置
9日前
キヤノン株式会社
電子機器
1日前
キヤノン株式会社
発光装置
2日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1日前
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
1日前
キヤノン株式会社
レンズ鏡筒
1日前
キヤノン株式会社
光走査装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像読取装置
10日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
10日前
キヤノン株式会社
液体吐出装置
10日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
続きを見る