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公開番号2024150961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064031
出願日2023-04-11
発明の名称撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20241017BHJP(光学)
要約【課題】容易に組立可能であり、レンズ鏡筒で発生する振動の伝搬を低減することを可能とする撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、レンズ鏡筒と、レンズ鏡筒を弾性部材を介して挟んで保持する保持部材と、レンズ鏡筒と保持部材の間に配置される弾性部材と、を備え、保持部材は、第1の保持部材と、光軸方向において前記第1の保持部材に対して前記レンズ鏡筒を挟んで反対側に配置される第2の保持部材を有し、弾性部材は、第1の弾性部材と第2の弾性部材を有し、レンズ鏡筒と第1の保持部材の一方に第1の弾性部材を収容する複数の第1の収容部が形成され、レンズ鏡筒と第2の保持部材の一方に第2の弾性部材を収容する複数の第2の収容部が形成され、第1の弾性部材および前記第2の弾性部材は球体形状であり、第1の収容部および第2の収容部は弾性部材を収容可能な凹形状である。
【選択図】図5


特許請求の範囲【請求項1】
レンズ鏡筒と、
前記レンズ鏡筒を、弾性部材を介して挟んで保持する保持部材と、
前記レンズ鏡筒と前記保持部材の間に配置される弾性部材と、を備え、
前記保持部材は、第1の保持部材と、光軸方向において前記第1の保持部材に対して前記レンズ鏡筒を挟んで反対側に配置される第2の保持部材を有し、
前記弾性部材は、前記レンズ鏡筒と前記第1の保持部材の間に配置される複数の第1の弾性部材と、前記レンズ鏡筒と前記第2の保持部材の間に配置される複数の第2の弾性部材を有し、
前記レンズ鏡筒と前記第1の保持部材の少なくとも一方に前記第1の弾性部材を収容する複数の第1の収容部が形成され、
前記レンズ鏡筒と前記第2の保持部材の少なくとも一方に前記第2の弾性部材を収容する複数の第2の収容部が形成され、
前記第1の弾性部材および前記第2の弾性部材は球体形状であり、
前記第1の収容部および前記第2の収容部は弾性部材を収容可能な凹形状であることを特徴とする撮像装置。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材は同一形状であり、かつ、同数配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材のたわみ量は同等であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第1の収容部と前記第2の収容部は同一形状であり、かつ、同数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1の収容部と前記第2の収容部は、前記レンズ鏡筒と前記保持部材のうち、先に組み立てられる方に形成されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第1の収容部と前記第2の収容部の光軸と直交する平面での断面形状は、円または多角形であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1の収容部と前記第2の収容部の凹形状は、光軸と直交する平面において、開口部の断面積が底面部の断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項8】
レンズ鏡筒と、
前記レンズ鏡筒を、弾性部材を介して挟んで保持する保持部材と、
前記レンズ鏡筒と前記保持部材の間に配置される弾性部材と、を備え、
前記保持部材は、第1の保持部材と、光軸方向において前記第1の保持部材に対して前記レンズ鏡筒を挟んで反対側に配置される第2の保持部材を有し、
前記弾性部材は、前記レンズ鏡筒と前記第1の保持部材の間に配置される複数の第1の弾性部材と、前記レンズ鏡筒と前記第2の保持部材の間に配置される複数の第2の弾性部材を有し、
前記レンズ鏡筒と前記第1の保持部材の少なくとも一方に前記第1の弾性部材を収容する複数の第1の収容部が形成され、
前記レンズ鏡筒と前記第2の保持部材の少なくとも一方に前記第2の弾性部材を収容する複数の第2の収容部が形成され、
前記第1の弾性部材および前記第2の弾性部材は正多面体形状であり、
前記第1の収容部および前記第2の収容部は弾性部材を収容可能な凹形状であることを特徴とする撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置におけるレンズ鏡筒の保持に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、レンズ鏡筒を備える撮像装置において、レンズ鏡筒を撮像装置に支持する手段としては、撮像装置本体にビスで締結する構成が一般である。しかし、レンズ鏡筒をビスで締結固定すると、レンズ鏡筒で発生する振動や機械雑音がビスを介して撮像装置本体に備えたマイクに伝搬して集音されていた。そのため、レンズ鏡筒から機器本体に光軸方向の外力が直接伝達されることを抑制し、さらに、レンズ鏡筒の機械雑音がフレームに直接伝達されることを抑制する構成が必要となれている。例えば、特許文献1は、ゴムキャップを介してレンズ鏡筒をフレームとフレームプレートとの間に挟み込むことによって保持する手法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-215828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、レンズ鏡筒とフレームのそれぞれに設けられる複数の取り付け部にゴムキャップを一つ一つ挿入する必要があり組立性に欠ける。そして、レンズ鏡筒とフレームに挟まれるゴムキャップの反力が大きいと、レンズ鏡筒で発生する機械雑音のマイクへの伝搬抑制効果が小さくなることがある。
【0005】
本発明は、容易に組立可能であり、レンズ鏡筒で発生する振動の伝搬を低減することを可能とする撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の撮像装置は、レンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒を、弾性部材を介して挟んで保持する保持部材と、前記レンズ鏡筒と前記保持部材の間に配置される弾性部材と、を備える。前記保持部材は、第1の保持部材と、光軸方向において前記第1の保持部材に対して前記レンズ鏡筒を挟んで反対側に配置される第2の保持部材を有し、前記弾性部材は、前記レンズ鏡筒と前記第1の保持部材の間に配置される複数の第1の弾性部材と、前記レンズ鏡筒と前記第2の保持部材の間に配置される複数の第2の弾性部材を有する。前記レンズ鏡筒と前記第1の保持部材の少なくとも一方に前記第1の弾性部材を収容する複数の第1の収容部が形成され、前記レンズ鏡筒と前記第2の保持部材の少なくとも一方に前記第2の弾性部材を収容する複数の第2の収容部が形成される。前記第1の弾性部材および前記第2の弾性部材は球体形状であり、前記第1の収容部および前記第2の収容部は弾性部材を収容可能な凹形状である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、容易に組立可能であり、レンズ鏡筒で発生する振動の伝搬を低減することを可能とする撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
カメラの外観について説明する図である。
カメラ内部を構成するユニットについて説明する図である。
レンズ鏡筒の構成について説明する図である。
レンズ鏡筒の挟持構造について説明する図である。
レンズ鏡筒の挟持構造について説明する図である。
メインベースとセンサホルダの収容部の位置関係を示す図である。
弾性部材と収容部の関係について説明する図である。
弾性部材のたわみ量と弾性力の関係を示す図である。
弾性部材と収容部の隙間関係と弾性部材の変形の様子を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1および図2を参照して、本実施形態に係る撮像装置の一例であるカメラ1の構成について説明する。カメラ1は、レンズ鏡筒200を備える撮像装置である。カメラ1は、動画および静止画を撮影することが可能である。まず、図1を用いてカメラ外部の構成について説明する。図1は、カメラの外観について説明する図である。図1(A)は、カメラ1の前面本体斜視図である。図1(B)は、カメラ1の背面本体斜視図である。図1(C)は、カメラ1の底面図である。
【0010】
Z軸は、カメラ1の撮影光軸であるレンズ鏡筒200の光軸と平行であり、カメラ1から被写体(不図示)に向かう方向を正方向とする。Y軸は、Z軸を水平方向と平行としたときに鉛直方向と平行となる軸であり、天に向かう方向を正の方向とする。X軸はY軸及びZ軸と直交する軸である。図1(A)に示されるように、X軸はカメラ1の左右方向、Y軸はカメラ1の上下方向に対応している。また、以下の説明では、Z軸正方向側を「正面側」、Z軸負方向側を「背面側」とする。そして、カメラ1の正面側の面を「前面」、背面側の面を「背面」、Y軸正方向側の面を「上面」、Y軸負方向側の面を「底面」、X軸と略直交する2つ面を「側面」とする。
(【0011】以降は省略されています)

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