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公開番号
2024160007
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024151246,2022194586
出願日
2024-09-03,2018-03-28
発明の名称
スピーカの磁気回路、スピーカ、及び移動体
出願人
パイオニア株式会社
,
東北パイオニア株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H04R
9/02 20060101AFI20241031BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】ボイスコイルの振動に対する逆向き磁束の影響を抑える。
【解決手段】スピーカの磁気回路30が、上面31bおよび下面31aを有するセンタープレート31と、センタープレート31の下面31aに配置された第1磁石32と、センタープレート31の上面31bに、第1磁石32と磁力が反発する向きで配置された第2磁石33と、第2磁石33の上面33a側に配置されたトッププレート34と、第1磁石32の下面32a側に配置された内周部351、及び、内周部351の外縁から第2磁石33よりも高い位置まで延びた外筒部352、を有して形成されたヨーク35と、を備えたことを特徴としている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
上面および下面を有するセンタープレートと、
前記センタープレートの下面に配置された第1磁石と、
前記センタープレートの上面に、前記第1磁石と磁力が反発する向きで配置された第2磁石と、
前記第2磁石の上面側に配置されたトッププレートと、
前記第1磁石の下面側に配置された内周部、及び、前記内周部の外縁から前記第2磁石よりも高い位置まで延びた外筒部、を有して形成されたヨークと、
を備えたことを特徴とするスピーカの磁気回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカの磁気回路、そのような磁気回路を備えたスピーカ、及び、そのようなスピーカが搭載された移動体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、スピーカの磁気回路として、磁気的に互いに反発するように配置された2つの磁石を備えることで磁石からの磁束を効率よく利用できる磁気回路が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の磁気回路では、センタープレートを上下に挟んで2つの磁石が配置される。このとき、2つの磁石が磁気的に互いに反発するように配置されているので、センタープレートの近傍では、上記の2つの磁石からの磁束が互いに向きが揃った状態で集中する。このように集中した磁束の中にボイスコイルを配置することで、ボイスコイルの振動に、2つの磁石の磁束を効率よく利用できることとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-219496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、各磁石の磁束は、センタープレート側と、その反対側と、で互いに逆向きとなる。センタープレート側の磁束は、上記のようにセンタープレートの近傍に配置されたボイスコイルの振動に利用される。その一方、各磁石から見てセンタープレートと反対側の磁束は、ボイスコイルの振動に寄与する磁束とは向きが逆の逆向き磁束となって、ボイスコイルの振動に影響を与える場合がある。
【0005】
したがって、本発明の課題は、ボイスコイルの振動に対する逆向き磁束の影響を抑えることができるスピーカの磁気回路、そのような磁気回路を備えたスピーカ、及び、そのようなスピーカが搭載された移動体を提供すること等が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のスピーカの磁気回路は、上面および下面を有するセンタープレートと、前記センタープレートの下面に配置された第1磁石と、前記センタープレートの上面に、前記第1磁石と磁力が反発する向きで配置された第2磁石と、前記第2磁石の上面側に配置されたトッププレートと、前記第1磁石の下面側に配置された内周部、及び、前記内周部の外縁から前記第2磁石よりも高い位置まで延びた外筒部、を有して形成されたヨークと、を備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の第1実施例に係る移動体を示す模式図である。
図1に示されているスピーカの内部構造を示す模式的な断面図である。
図1に断面が示されている磁気回路の外観斜視図である。
図3に示されている磁気回路を、図1にも示されている断面が見えるようにカットした状態で示すカット図である。
図2~図4に示されている第1実施例の磁気回路に対する比較例の磁気回路を示す図である。
本発明の第2実施例に係る磁気回路を示す図である。
本発明の第3実施例に係る磁気回路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態に係るスピーカの磁気回路は、センタープレートと、第1磁石と、第2磁石と、トッププレートと、ヨークと、を備える。センタープレートは、上面および下面を有する。第1磁石は、センタープレートの下面に配置される。第2磁石は、センタープレートの上面に、第1磁石と磁力が反発する向きで配置される。トッププレートは、第2磁石の上面側に配置される。ヨークは、第1磁石の下面側に配置された内周部、及び、内周部の外縁から第2磁石よりも高い位置まで延びた外筒部、を有して形成される。
【0009】
本実施形態のスピーカの磁気回路では、まず、第1磁石の磁束のうち、センタープレートとは反対側の磁束は略ヨークの内部を通過する。この磁束の少なくとも一部が、第1磁石の磁束においてボイスコイルの振動に寄与する磁束とは向きが逆の逆向き磁束となる。つまり、第1磁石の磁束における逆向き磁束については、略ヨークの内部を通過することからボイスコイルの振動に与える影響は抑えられる。他方、第2磁石の磁束における逆向き磁束は、ヨークの外筒部の上端部と、第2磁石の上面側に配置されるトッププレートと、を経た経路を辿る。このとき、ヨークの外筒部が第2磁石よりも高い位置まで延びているので、第2磁石の磁束における逆向き磁束は、センタープレートの近傍から上方へと十分に離れた経路を辿ることとなる。これにより、この逆向き磁束についても、ボイスコイルの振動に与える影響が抑えられる。このように、本実施形態のスピーカの磁気回路によれば、ボイスコイルの振動に対する逆向き磁束の影響を抑えることができる。
【0010】
ここで、本実施形態では、上記の外筒部が、第1磁石、センタープレート、第2磁石、及びトッププレート、それぞれとの間にギャップを形成している。
(【0011】以降は省略されています)
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