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公開番号2024159284
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023075168
出願日2023-04-28
発明の名称クランプ装置を備えた産業車両
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類B66F 9/22 20060101AFI20241031BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】ワークを接地してクランプを解除するときのクランプ装置の上昇を抑制できるクランプ装置を備えた産業車両を提供すること。
【解決手段】産業車両において、クランプ装置16によってワークWがクランプされ、かつワークWが接地していない状態であり、開閉弁43が開かれるとともに切換弁22によって給排油路21が遮断されているとき、ワークWの接地後にクランプ解除が実行されると、制御装置30は、開閉弁43を閉じる。これにより、ワークWの除荷時の第1アキュムレータ41A及び第2アキュムレータ41Bからリフトシリンダ14への作動油55の流れ込みが規制される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ワークのクランプ及び前記ワークのクランプの解除を可能とするクランプ装置と、
前記クランプ装置を昇降させるために作動油が給排されるリフトシリンダと、
前記リフトシリンダに対して給排油路を介して接続された油タンクと、
前記給排油路を開閉する切換弁と、
前記作動油の圧力を蓄えるアキュムレータと、
前記アキュムレータと前記給排油路とを接続する接続油路に設けられる開閉弁であって、開くことによって前記接続油路と前記給排油路を介して前記リフトシリンダと前記アキュムレータとを連通させるとともに、閉じることによって前記接続油路を遮断する前記開閉弁と、
前記開閉弁を制御する制御装置と、を備え、
前記クランプ装置によって前記ワークがクランプされ、かつ前記制御装置によって前記開閉弁が開かれるとともに前記切換弁によって前記給排油路が遮断されているとき、
前記ワークを接地してクランプを解除するときの前記アキュムレータから前記リフトシリンダへの前記作動油の流れ込みを規制するために、前記制御装置は、前記開閉弁を閉じることを特徴とするクランプ装置を備えた産業車両。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記制御装置には、前記クランプ装置による前記ワークのクランプ又は前記ワークのクランプの解除を実行させる操作を行うクランプ操作部が信号接続されており、前記制御装置は、前記ワークのクランプの解除のための前記クランプ操作部の操作を検出すると前記開閉弁を閉じる請求項1に記載のクランプ装置を備えた産業車両。
【請求項3】
前記制御装置には、前記産業車両の停止を検出する停止検出部が信号接続されており、前記制御装置は、前記停止検出部によって前記産業車両の停止が検出されると前記開閉弁を閉じる請求項1に記載のクランプ装置を備えた産業車両。
【請求項4】
前記接続油路は、前記給排油路に接続された主油路と、当該主油路から分岐した複数の分岐油路と、を備えるとともに、前記複数の分岐油路の各々に前記アキュムレータが接続され、前記開閉弁は、前記主油路に設けられている請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載のクランプ装置を備えた産業車両。
【請求項5】
前記クランプ装置によって前記ワークがクランプされ、かつ前記クランプ装置が上昇しているとき、前記制御装置は、前記開閉弁を開いている請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載のクランプ装置を備えた産業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クランプ装置を備えた産業車両に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
産業車両は、車体の前方に固定されたアウタマストと、アウタマストをガイドとするインナマストと、インナマストに連結されたリフトブラケットと、インナマストを昇降させるリフトシリンダと、を備える。インナマストは、リフトシリンダに対する作動油の給排によって昇降する。また、産業車両は、リフトシリンダにおける油圧変動を緩やかにするためにアキュムレータを備える。アキュムレータは、リフトシリンダから作動油が導入される油圧室と、油圧室と隔てられたガス室とを備える。
【0003】
アキュムレータを備える産業車両において、例えば、凹凸面等の走行に伴って、搬送するワークが沈み込んだとき、リフトシリンダから作動油が押し出される。押し出された作動油は、アキュムレータの油圧室に導入される。このとき、アキュムレータにおいて、ガス室のガスが圧縮されることにより、作動油の圧力は緩やかに上昇するため、油圧変動が緩やかになる結果、大きな衝撃が発生することが抑制される。
【0004】
また、例えば特許文献1には、クランプ装置を備える産業車両が開示されている。クランプ装置は、ワークを側方から掴むようにクランプする。クランプ装置は、リフトシリンダに対する作動油の給排によって、昇降する。このようなクランプ装置を備えた産業車両においても、アキュムレータを搭載することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平05-238686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
クランプ装置によってワークがクランプされ、かつワークが上昇している状態では、リフトシリンダの作動油及びアキュムレータの作動油には、ワーク及びクランプ装置を負荷とする圧力が加わっている。そして、ワークのクランプを解除したとき、アキュムレータに蓄えられていた圧力により、アキュムレータの作動油がリフトシリンダに流れ込み、ワーク接地後にクランプ装置が上昇してしまうことがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するためのクランプ装置を備えた産業車両は、ワークのクランプ及び前記ワークのクランプの解除を可能とするクランプ装置と、前記クランプ装置を昇降させるために作動油が給排されるリフトシリンダと、前記リフトシリンダに対して給排油路を介して接続された油タンクと、前記給排油路を開閉する切換弁と、前記作動油の圧力を蓄えるアキュムレータと、前記アキュムレータと前記給排油路とを接続する接続油路に設けられる開閉弁であって、開くことによって前記接続油路と前記給排油路を介して前記リフトシリンダと前記アキュムレータとを連通させるとともに、閉じることによって前記接続油路を遮断する前記開閉弁と、前記開閉弁を制御する制御装置と、を備え、前記クランプ装置によって前記ワークがクランプされ、かつ前記制御装置によって前記開閉弁が開かれるとともに前記切換弁によって前記給排油路が遮断されているとき、前記ワークを接地してクランプを解除するときの前記アキュムレータから前記リフトシリンダへの前記作動油の流れ込みを規制するために、前記制御装置は、前記開閉弁を閉じることを要旨とする。
【0008】
これによれば、クランプ装置によってワークがクランプされ、かつワークを接地していない状態では、リフトシリンダの作動油及びアキュムレータの作動油には、ワーク及びクランプ装置の負荷が加わっている。そして、ワークを接地してクランプを解除するとき、ワークの負荷がリフトシリンダの作動油に残っている場合がある。このとき、リフトシリンダにおいて、ワークのクランプを解除してからワークの負荷がゼロになるまでの移行期間が生じる。一方、アキュムレータの作動油からは、ワークの負荷は除荷されないままである。このため、アキュムレータからリフトシリンダへ作動油が流れ込もうとする。しかし、この作動油の流れ込みは、制御装置によって閉じられた開閉弁によって規制されるため、ワークを接地してクランプを解除するときのクランプ装置の上昇を抑制できる。
【0009】
なお、ワークの「接地」とは、ワークの載置面にワークの下面の全面が接触するだけに限らず、ワークの下面の一部が接触することを意味する。また、ワークの載置面は、ワークの載置されるパレット、荷置き場の床面、トラックの荷台の上面等、ワークを載置可能とする面であれば、特に限定されない。
【0010】
クランプ装置を備えた産業車両について、前記制御装置には、前記クランプ装置による前記ワークのクランプ又は前記ワークのクランプの解除を実行させる操作を行うクランプ操作部が信号接続されており、前記制御装置は、前記ワークのクランプの解除のための前記クランプ操作部の操作を検出すると前記開閉弁を閉じてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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