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公開番号
2024158720
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074141
出願日
2023-04-28
発明の名称
液滴吐出ヘッド
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/14 20060101AFI20241031BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】高い駆動周波数においてもアンダーリフィル現象を防止しかつ個別流路内の残留振動を早く抑える。
【解決手段】ヘッドは、複数の個別流路と複数の個別流路の入口に連通する流入流路とを有する流路部材と、圧力室内のインクに圧力を付与してノズルからインク滴を吐出させる圧電素子とを備えている。流入流路の流路抵抗R1[Ns/m
5
]が以下の式(1)を満たす。
3.48×10
13
≦R1≦6.98×10
13
・・・式(1)
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の個別流路と前記複数の個別流路の入口に連通する第1共通流路とを有する流路部材と、
前記流路部材上に配置された圧電素子と、を備え、
前記複数の個別流路は、それぞれ、ノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、前記入口である一端と前記圧力室に連通する他端とを有する第1連通流路と、を含み、
前記圧電素子は、前記圧力室内の液体に圧力を付与して前記ノズルから液滴を吐出させ、
前記第1連通流路の流路抵抗R1[Ns/m
5
]が以下の式(1)を満たすことを特徴とする、液滴吐出ヘッド。
3.48×10
13
≦R1≦6.98×10
13
・・・式(1)
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記第1連通流路の長さL[μm]及び断面積A[μm
2
]が以下の式(2)を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
0.22×A+22≦L≦0.50×A-200 ・・・式(2)
【請求項3】
前記第1連通流路の長さLが200~700μmであることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項4】
前記個別流路の固有周波数Frが120kHz以上であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項5】
前記圧電素子は薄膜圧電素子であることを特徴とする、請求項1項に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項6】
前記薄膜圧電素子の厚みが5μm以上であることを特徴とする、請求項5に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項7】
前記圧力室の幅が70μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項8】
前記圧力室の長さが550μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項9】
前記ノズルの直径Dが20μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項10】
前記流路部材は、前記複数の個別流路の出口に連通する第2共通流路をさらに有し、
前記複数の個別流路は、それぞれ、前記ノズルと前記圧力室とを接続する接続流路と、前記接続流路に連通する一端と前記出口である他端とを有する第2連通流路と、をさらに含み、
前記第1連通流路の流路抵抗R1と前記第2連通流路の流路抵抗R2との差が、前記流路抵抗R1の10%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リフィル特性を改善するための、個別供給路の流路抵抗と、個別回収路の流路抵抗と、ノズルの径との関係式が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-305582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術によると、リフィル特性が改善され、アンダーリフィル現象を防止することができる。アンダーリフィル現象とは、供給マニホールド(第1共通流路)から液滴吐出部(個別流路)への液体の供給量が不足する現象をいう。
【0005】
しかしながら、高速記録を行うために駆動周波数を高くすると、吐出周期が短くなるため、個別流路内に残留振動が残り易い。個別流路内に残留振動が残ると、吐出特性が変化し、所望の吐出を実現できない。特許文献1の技術では、アンダーリフィル現象を防止することができても、個別流路内の残留振動を早く抑えることはできない。
【0006】
本発明の目的は、高い駆動周波数においてもアンダーリフィル現象を防止しかつ個別流路内の残留振動を早く抑えることができる液滴吐出ヘッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る液滴吐出ヘッドは、複数の個別流路と前記複数の個別流路の入口に連通する第1共通流路とを有する流路部材と、前記流路部材上に配置された圧電素子と、を備え、前記複数の個別流路は、それぞれ、ノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、前記入口である一端と前記圧力室に連通する他端とを有する第1連通流路と、を含み、前記圧電素子は、前記圧力室内の液体に圧力を付与して前記ノズルから液滴を吐出させ、前記第1連通流路の流路抵抗R1[Ns/m
5
]が以下の式(1)を満たすことを特徴とする。
3.48×10
13
≦R1≦6.98×10
13
・・・式(1)
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係るヘッド1を含むプリンタ100の平面図である。
プリンタ100の電気的構成を示すブロック図である。
ヘッド1の平面図である。
図3のIV-IV線に沿ったヘッド1の断面図である。
流入流路の長さL及び断面積Aと、流入流路の流路抵抗R1との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<プリンタ100の全体構成>
本発明の第1実施形態に係るヘッド1は、プリンタ100に含まれている。プリンタ100は、図1に示すように、筐体100Aと、4つのヘッド1を含むヘッドユニット1Xと、プラテン3と、搬送機構4と、制御部5とを備えている。ヘッドユニット1X、プラテン3、搬送機構4及び制御部5は、筐体100A内に配置されている。
【0010】
ヘッドユニット1Xの紙幅方向の長さは、ヘッドユニット1Xの搬送方向の長さよりも長い。紙幅方向は、用紙9の幅に沿った方向であり、搬送方向及び鉛直方向と直交する。ヘッドユニット1Xは、筐体100Aに固定されている。ヘッドユニット1Xの種類は、ライン式である。
(【0011】以降は省略されています)
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