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公開番号2024158570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073873
出願日2023-04-27
発明の名称引張ブレース制振装置の設置方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人,個人
主分類F16F 15/02 20060101AFI20241031BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】振動が収まり4節リンク機構が初期形状に戻った時に引張ブレースに緩みが生じてしまう可能性を低減できる、引張ブレース制振装置の設置方法を提供する。
【解決手段】架構フレームに設置される引張ブレース制振装置の設置方法であって、前記引張ブレース制振装置は、4つの引張ブレースと振動減衰装置とを有し、前記振動減衰装置は、上リンク、下リンク、右リンク及び左リンクを有し4つのジョイントにそれぞれ前記引張ブレースが接続される4節リンク機構と、前記上リンクと前記下リンクとを接続するダンパとを有し、前記4節リンク機構を初期形状から変形させる振動を前記ダンパによって減衰し、各々の前記ジョイントは、接続穴と、前記接続穴を通り前記引張ブレースに接続し前記接続穴よりも小径である接続ピンとを有し、前記上リンクと前記下リンクとを互いに遠ざけるように、前記接続ピンを前記接続穴の縁部に当接押圧させて、前記引張ブレースが設置される、引張ブレース制振装置の設置方法。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
架構フレームに設置される引張ブレース制振装置の設置方法であって、
前記引張ブレース制振装置は、4つの引張ブレースと振動減衰装置とを有し、
前記振動減衰装置は、上リンク、下リンク、右リンク及び左リンクを有し4つのジョイントにそれぞれ前記引張ブレースが接続される4節リンク機構と、前記上リンクと前記下リンクとを接続するダンパとを有し、前記4節リンク機構を初期形状から変形させる振動を前記ダンパによって減衰し、
各々の前記ジョイントは、接続穴と、前記接続穴を通り前記引張ブレースに接続し前記接続穴よりも小径である接続ピンとを有し、
前記上リンクと前記下リンクとを互いに遠ざけるように、前記接続ピンを前記接続穴の縁部に当接押圧させて、前記引張ブレースが設置される、引張ブレース制振装置の設置方法。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記上リンクと前記下リンクとを互いに遠ざけるように、前記接続ピンを前記接続穴の前記ダンパの減衰方向に直交する直交方向、乃至、前記引張ブレースの引張方向の、縁部に当接押圧させて、前記引張ブレースが設置される、請求項1に記載の引張ブレース制振装置の設置方法。
【請求項3】
前記4節リンク機構に対する前記ダンパの設置が完了する前に前記接続穴の前記縁部に対する前記接続ピンの当接押圧を行う、請求項1に記載の引張ブレース制振装置の設置方法。
【請求項4】
前記ダンパは摩擦ダンパであり、
前記4節リンク機構は、前記上リンクと前記下リンクとが重なり合う重なり部を有し、
前記ダンパは、皿バネ部と、前記皿バネ部を通り且つ締結操作を受けることで前記皿バネ部からの付勢力を前記重なり部に作用させる締結部材とを有し、前記4節リンク機構の動作時に前記重なり部において前記付勢力によって摩擦力を生じる、請求項1に記載の引張ブレース制振装置の設置方法。
【請求項5】
前記引張ブレースに作用する圧縮力による前記引張ブレースの圧縮変形を抑制する圧縮変形抑制機構を有する、請求項1に記載の引張ブレース制振装置の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、引張ブレース制振装置の設置方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
架構フレームに設置される引張ブレース制振装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-231897号公報
特開2022-84070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
引張ブレース制振装置は、4つの引張ブレースと振動減衰装置とを有し、振動減衰装置は、上リンク、下リンク、右リンク及び左リンクを有し4つのジョイントにそれぞれ引張ブレースが接続される4節リンク機構と、上リンクと下リンクとを接続するダンパとを有し、4節リンク機構を初期形状から変形させる振動をダンパによって減衰し、各々のジョイントは、接続穴と、接続穴を通り引張ブレースに接続し接続穴よりも小径である接続ピンとを有する。
【0005】
各々の接続穴において、上リンク及び下リンクからなる第1リンク対に形成される第1穴部と、右リンク及び左リンクからなる第2リンク対に形成される第2穴部との形成位置又は大きさに製造誤差がある場合、地震などの振動の発生により4節リンク機構が初期形状からひとたび変形すると、振動時の4つの引張ブレースからの接続ピンを介した接続穴への引張力の作用によって、上リンクと下リンクとが、ダンパの減衰方向に直交する直交方向で互いに遠ざかる方向にずれてしまい、その結果、振動が収まり4節リンク機構が初期形状に戻った時に引張ブレースに緩みが生じてしまう可能性がある。引張ブレースの緩みは振動減衰性能、つまりエネルギ吸収性能の低下を招いてしまう。
【0006】
そこで本発明の目的は、振動が収まり4節リンク機構が初期形状に戻った時に引張ブレースに緩みが生じてしまう可能性を低減できる、引張ブレース制振装置の設置方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は以下のとおりである。
【0008】
[1]
架構フレームに設置される引張ブレース制振装置の設置方法であって、
前記引張ブレース制振装置は、4つの引張ブレースと振動減衰装置とを有し、
前記振動減衰装置は、上リンク、下リンク、右リンク及び左リンクを有し4つのジョイントにそれぞれ前記引張ブレースが接続される4節リンク機構と、前記上リンクと前記下リンクとを接続するダンパとを有し、前記4節リンク機構を初期形状から変形させる振動を前記ダンパによって減衰し、
各々の前記ジョイントは、接続穴と、前記接続穴を通り前記引張ブレースに接続し前記接続穴よりも小径である接続ピンとを有し、
前記上リンクと前記下リンクとを互いに遠ざけるように、前記接続ピンを前記接続穴の縁部に当接押圧させて、前記引張ブレースが設置される、引張ブレース制振装置の設置方法。
【0009】
[2]
前記上リンクと前記下リンクとを互いに遠ざけるように、前記接続ピンを前記接続穴の前記ダンパの減衰方向に直交する直交方向、乃至、前記引張ブレースの引張方向の、縁部に当接押圧させて、前記引張ブレースが設置される、[1]に記載の引張ブレース制振装置の設置方法。
【0010】
[3]
前記4節リンク機構に対する前記ダンパの設置が完了する前に前記接続穴の前記縁部に対する前記接続ピンの当接押圧を行う、[1]又は[2]に記載の引張ブレース制振装置の設置方法。
(【0011】以降は省略されています)

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