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公開番号2025012416
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115233
出願日2023-07-13
発明の名称評価支援装置、評価支援方法及び評価支援プログラム
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E02D 1/02 20060101AFI20250117BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】地盤の固さの評価を支援するための評価支援装置、評価支援方法及び評価支援プログラムを提供する。
【解決手段】評価支援装置20の制御部21は、第1確率、第2確率、第3確率及び確率情報を保持する。第1確率は、固さ指標において、支持層に到達したと判定する確率であり、第2確率は、掘削計測値において、支持層に到達したと判定する確率である。第3確率は、固さ指標において、説明変数に基づいて、支持層に到達した場合に、掘削計測値において、支持層に到達したと判定する第率である。確率情報は、説明変数毎に、第1、第2、第3確率を用いたベイズ推定により算出された、支持層に到達した可能性を示す情報である。制御部21は、新たな掘削において、新規掘削計測値を取得した場合、確率情報を用いて、新規掘削計測値に基づいて、支持層到達の確率を特定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地盤の掘削時の掘削計測値を記録した計測情報記憶部と、
地盤調査結果によって取得した地盤の固さ指標を記録した地盤情報記憶部と、
掘削計測値を計測する計測部に接続された制御部と、を備え、地盤の固さの評価を支援する評価支援装置であって、
前記制御部は、
前記固さ指標において、支持層に到達したと判定する第1確率と、
前記掘削計測値において、前記支持層に到達したと判定する第2確率と、
前記固さ指標において、説明変数に基づいて、前記支持層に到達した場合に、前記掘削計測値において、前記支持層に到達したと判定する第3確率と、
前記説明変数毎に、前記第1、第2、第3確率を用いたベイズ推定により算出された、前記支持層に到達した可能性を示す確率情報を保持し、
新たな掘削において、新規掘削計測値を取得した場合、前記確率情報を用いて、前記新規掘削計測値に基づいて、支持層到達の確率を特定することを特徴とする評価支援装置。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
地盤の掘削時の掘削計測値を記録した計測情報記憶部と、
地盤調査結果によって取得した地盤の固さ指標を記録した地盤情報記憶部と、
掘削計測値を計測する計測部に接続された制御部と、を備え、地盤の固さの評価を支援する評価支援装置を用いて、地盤の固さの評価を支援する方法であって、
前記制御部が、
前記固さ指標において、支持層に到達したと判定する第1確率と、
前記掘削計測値において、前記支持層に到達したと判定する第2確率と、
前記固さ指標において、説明変数に基づいて、前記支持層に到達した場合に、前記掘削計測値において、前記支持層に到達したと判定する第3確率と、
前記説明変数毎に、前記第1、第2、第3確率を用いたベイズ推定により算出された、前記支持層に到達した可能性を示す確率情報を保持し、
新たな掘削において、新規掘削計測値を取得した場合、前記確率情報を用いて、前記新規掘削計測値に基づいて、支持層到達の確率を特定することを特徴とする評価支援方法。
【請求項3】
地盤の掘削時の掘削計測値を記録した計測情報記憶部と、
地盤調査結果によって取得した地盤の固さ指標を記録した地盤情報記憶部と、
掘削計測値を計測する計測部に接続された制御部と、を備え、地盤の固さの評価を支援する評価支援装置を用いて、地盤の固さの評価を支援するプログラムであって、
前記制御部を、
前記固さ指標において、支持層に到達したと判定する第1確率と、
前記掘削計測値において、前記支持層に到達したと判定する第2確率と、
前記固さ指標において、説明変数に基づいて、前記支持層に到達した場合に、前記掘削計測値において、前記支持層に到達したと判定する第3確率と、
前記説明変数毎に、前記第1、第2、第3確率を用いたベイズ推定により算出された、前記支持層に到達した可能性を示す確率情報を保持し、
新たな掘削において、新規掘削計測値を取得した場合、前記確率情報を用いて、前記新規掘削計測値に基づいて、支持層到達の確率を特定する手段として機能させることを特徴とする評価支援プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、地盤の固さの評価を支援する評価支援装置、評価支援方法及び評価支援プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
支持層に到達させた杭を用いて、建物を構築する。この支持層の確認のために、地盤の固さを評価するための管理装置が検討されている(特許文献1を参照)。この文献に記載された管理装置の制御部は、削孔深度計測器、流量計測器、電流計測器及び振動計測器から計測値を取得する。そして、制御部は、取得した計測値と固さ指標値とを、説明変数及び目的変数とする多変量解析を行なうことにより、重回帰式を算出する。評価対象の孔の掘削条件についての計測値を取得した場合、重回帰式を用いて地盤における固さ指標値を推定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-80737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術では、計測値に基づいて固さ指標を算出する。しかしながら、固さを表わす数値だけでは、支持層到達の可能性を理解しにくいことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための評価支援装置は、地盤の掘削時の掘削計測値を記録した計測情報記憶部と、地盤調査結果によって取得した地盤の固さ指標を記録した地盤情報記憶部と、掘削計測値を計測する計測部に接続された制御部と、を備える。そして、前記制御部は、前記固さ指標において、支持層に到達したと判定する第1確率(P(β))と、前記掘削計測値において、前記支持層に到達したと判定する第2確率(P(α))と、前記固さ指標において、説明変数に基づいて、前記支持層に到達した場合に、前記掘削計測値において、前記支持層に到達したと判定する第3確率(P(α|β))と、前記説明変数毎に、前記第1、第2、第3確率を用いたベイズ推定により算出された、前記支持層に到達した可能性を示す確率情報を保持し、新たな掘削において、新規掘削計測値を取得した場合、前記確率情報を用いて、前記新規掘削計測値に基づいて、支持層到達の確率を特定する。ここで、「P(α|β)」は、事象βが生じた場合に、事象αが生じる確率である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、地盤の固さの評価を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態における評価システムの説明図である。
第1実施形態のハードウェア構成の説明図である。
第1実施形態で用いるデータの説明図であって、(a)は地盤情報記録部、(b)は計測情報記録部に記録されたデータの説明図である。
第1実施形態における処理手順の説明図である。
第1実施形態における計数テーブルの説明図である。
第1実施形態における説明変数と確率の関係を示す説明図である。
第1実施形態における処理手順の説明図である。
第1実施形態における効果の説明図であって、(a)は実測した固い層、(b)は固い層である確率の説明図である。
第2実施形態における処理手順の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、図1~図8を用いて、評価支援装置、評価支援方法及び評価支援プログラムを具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、ベイズ推定を用いて、杭孔を掘削する場合に、観測事象である換算せん断波速度を、推定したい事柄(それの起因である原因事象)である固い支持層に到達している確からしさで表現する。ここで、「観測事象」は、観測された事実、又はその事実から算出された値である。固さを推定する地盤には、岩盤も含まれる。
【0009】
図1は、杭孔h0を掘削する掘削装置としての掘削機10を示している。掘削機10は、ベースマシン10a、マスト10b、及びオーガマシン10cを備えている。ベースマシン10aは、クローラ10dを含む下部走行体と、操作室10eを含む上部旋回体とを備えている。
【0010】
マスト10bは、ベースマシン10aに立設されている。マスト10b内には、深度・速度計計測用のワイヤが設けられている。マスト10bには、昇降可能にオーガマシン10cが取り付けられている。オーガマシン10cは、ボックス内に収容された駆動モータと、この駆動モータで回転駆動される掘削ロッド10fとを備えている。掘削ロッド10fの先端(下端)には、掘削ヘッド10gが取り付けられている。この掘削ヘッド10gの昇降は、操作室10eの操作者により制御される。
(【0011】以降は省略されています)

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