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公開番号2024158213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073220
出願日2023-04-27
発明の名称コネクタ
出願人日本航空電子工業株式会社
代理人個人
主分類H01R 13/115 20060101AFI20241031BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】相手側コネクタ端子がコネクタ端子に対していずれの方向に相対移動した場合であっても、コネクタ端子と相手側コネクタ端子とを高い信頼性で電気的に接続することができるコネクタを提供する。
【解決手段】ボールガイド部16は、コネクタ端子12の接続面12Aに沿ってボール保持部材15を囲むように配置されたバネ部材17の複数の復帰バネを有し、ボール保持部材15は、相手側コネクタ端子の動きに応じて接続面12Aに沿って二次元的に移動し、相手側コネクタ端子収容部に挿入された相手側コネクタ端子は、端子バネにより接続面12Aに向けて押し付けられ、ボール保持部材15に保持されている複数のボール14の表面の突出する部分に接触し、複数のボール14を介してコネクタ端子12に電気的に接続される。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
相手側コネクタ端子の一部が挿入される相手側コネクタ端子収容部を有するコネクタであって、
前記相手側コネクタ端子収容部に挿入された前記相手側コネクタ端子に対向する平坦な接続面を有するコネクタ端子と、
前記接続面上に配置され且つ少なくとも表面が導電性を有する複数の球形状のボールと、
前記複数のボールのそれぞれの前記表面の一部が前記接続面に接触し且つ前記接続面とは反対側を向いた部分の前記表面が突出する状態で前記複数のボールを回転可能に保持するボール保持部材と、
前記コネクタ端子に固定され且つ前記ボール保持部材を前記接続面に沿って二次元的に移動可能に保持するボールガイド部と、
前記相手側コネクタ端子収容部に挿入された前記相手側コネクタ端子と前記コネクタ端子の前記接続面とを互いに近づける方向に押し付けるための端子バネと
を備え、
前記ボールガイド部は、前記接続面に沿って前記ボール保持部材を囲むように配置され且つ前記ボール保持部材を前記接続面上の初期位置に復帰させるための複数の復帰バネを有し、
前記ボール保持部材は、前記相手側コネクタ端子の前記相手側コネクタ端子収容部への挿入時および前記コネクタ端子との接続状態における前記相手側コネクタ端子の動きに応じて前記接続面に沿って二次元的に移動し、前記相手側コネクタ端子が前記相手側コネクタ端子収容部から抜去されると、前記複数の復帰バネにより前記初期位置に復帰し、
前記相手側コネクタ端子収容部に挿入された前記相手側コネクタ端子は、前記端子バネにより前記接続面に向けて押し付けられ、前記ボール保持部材に保持されている前記複数のボールの前記表面の突出する部分に接触し、前記複数のボールを介して前記コネクタ端子に電気的に接続されるコネクタ。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記複数の復帰バネは、前記ボール保持部材が前記初期位置に位置する場合に、前記接続面に沿って回転対称に配置されている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ボールガイド部は、
前記コネクタ端子に固定され且つ前記ボール保持部材に保持されている前記複数のボールが露出する開口部を有する枠形状のカバー部材と、
前記複数の復帰バネが前記ボール保持部材に嵌め合わされると共に前記カバー部材により保持されるバネ部材とを有する請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記バネ部材は、前記ボール保持部材に嵌め合わされる嵌合部を有し、
前記カバー部材は、前記複数の復帰バネに対応して形成された複数の差し込み孔を有し、
前記複数の復帰バネは、それぞれ、前記嵌合部に連結された第1端部と、前記カバー部材の対応する前記差し込み孔に挿入されることにより位置が規制される第2端部を有する請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記複数の復帰バネは、それぞれ、前記ボール保持部材の外周部に沿った渦巻形状を有する請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記バネ部材の重心は、前記複数のボールのそれぞれの中心により囲まれる領域の内側に位置している請求項3に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記複数のボールは、一直線上に並ばないように前記接続面上に配置された3つのボールからなる請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記複数の復帰バネの個数は、前記複数のボールの個数以上である請求項1に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記ボール保持部材は、前記複数のボールがそれぞれ収容される複数の凹状のボール収容部が形成された板部材からなり、
前記複数のボール収容部は、それぞれ、収容される前記ボールの一部が前記接続面とは反対方向に突出する開口を有する請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記コネクタ端子に取り付けられ且つ前記端子バネを前記接続面に対向するように保持するシェルを備え、
前記端子バネと前記接続面との間に前記相手側コネクタ端子収容部が形成されている請求項1に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、コネクタに係り、特に、相手側コネクタ端子の一部が挿入される相手側コネクタ端子収容部を有するコネクタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、コネクタ端子に対して抜き差しされる相手側コネクタ端子の摺動抵抗を低減する目的で、金属球を接触子としてコネクタ端子と相手側コネクタ端子の間に移動可能に配置したコネクタが知られている。コネクタ端子は、金属球を介して相手側コネクタ端子に電気的に接続される。
【0003】
例えば、特許文献1には、図12に示されるように、樹脂材料からなるコネクタハウジング1内において、コネクタ端子2と相手側コネクタ端子3が電気的に接続されるコネクタが開示されている。コネクタハウジング1内には、接触子ホルダ4に保持された3つの金属球5と斜め巻きコイルスプリング6が配置されており、コネクタ端子2は、斜め巻きコイルスプリング6により3つの金属球5に押し付けられ、3つの金属球5を介して相手側コネクタ端子3に電気的に接続される。
【0004】
3つの金属球5は、図13に示されるように、接触子ホルダ4に形成された3つの接触子収容部7にそれぞれ圧縮コイルスプリング8と共に収容されており、コネクタハウジング1に相手側コネクタ端子3が挿入されると、3つの金属球5は、相手側コネクタ端子3の移動に従って、対応する圧縮コイルスプリング8を弾性圧縮しながら転がり移動する。これにより、相手側コネクタ端子3の挿入に伴う摺動抵抗が低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-67499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図13に示されるように、接触子ホルダ4に形成された3つの接触子収容部7は、相手側コネクタ端子3の挿入方向Dに沿って、互いに平行に延びている。このため、3つの金属球5は、それぞれ、相手側コネクタ端子3の挿入方向Dに沿って転がり移動し得るものの、挿入方向Dに直交する方向には移動することができない。
【0007】
従って、コネクタハウジング1への相手側コネクタ端子3の挿入時、または、コネクタ端子2と相手側コネクタ端子3の接続状態において、相手側コネクタ端子3が、何らかの外力を受ける等により、コネクタ端子2に対して挿入方向Dとは異なる方向に相対移動する場合には、摺動抵抗を低減することができず、コネクタ端子2と相手側コネクタ端子3との電気的接続の信頼性が低下するおそれがある。
【0008】
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、相手側コネクタ端子がコネクタ端子に対していずれの方向に相対移動した場合であっても、コネクタ端子と相手側コネクタ端子とを高い信頼性で電気的に接続することができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係るコネクタは、
相手側コネクタ端子の一部が挿入される相手側コネクタ端子収容部を有するコネクタであって、
相手側コネクタ端子収容部に挿入された相手側コネクタ端子に対向する平坦な接続面を有するコネクタ端子と、
接続面上に配置され且つ少なくとも表面が導電性を有する複数の球形状のボールと、
複数のボールのそれぞれの表面の一部が接続面に接触し且つ接続面とは反対側を向いた部分の表面が突出する状態で複数のボールを回転可能に保持するボール保持部材と、
コネクタ端子に固定され且つボール保持部材を接続面に沿って二次元的に移動可能に保持するボールガイド部と、
相手側コネクタ端子収容部に挿入された相手側コネクタ端子とコネクタ端子の接続面とを互いに近づける方向に押し付けるための端子バネと
を備え、
ボールガイド部は、接続面に沿ってボール保持部材を囲むように配置され且つボール保持部材を接続面上の初期位置に復帰させるための複数の復帰バネを有し、
ボール保持部材は、相手側コネクタ端子の相手側コネクタ端子収容部への挿入時およびコネクタ端子との接続状態における相手側コネクタ端子の動きに応じて接続面に沿って二次元的に移動し、相手側コネクタ端子が相手側コネクタ端子収容部から抜去されると、複数の復帰バネにより初期位置に復帰し、
相手側コネクタ端子収容部に挿入された相手側コネクタ端子は、端子バネにより接続面に向けて押し付けられ、ボール保持部材に保持されている複数のボールの表面の突出する部分に接触し、複数のボールを介してコネクタ端子に電気的に接続されるものである。
【0010】
複数の復帰バネは、ボール保持部材が初期位置に位置する場合に、接続面に沿って回転対称に配置されていることが好ましい。
ボールガイド部は、コネクタ端子に固定され且つボール保持部材に保持されている複数のボールが露出する開口部を有する枠形状のカバー部材と、複数の復帰バネがボール保持部材に嵌め合わされると共にカバー部材により保持されるバネ部材とを有するように構成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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