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公開番号2025019437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123051
出願日2023-07-28
発明の名称コイル部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H01F 27/29 20060101AFI20250131BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】第2コアが第1コアから剥がれてしまうような凝集破壊が接着剤に生じることを抑制する。
【解決手段】コイル部品は、第1コアとしてドラムコア10Cと、第2コアとして天板10Fと、を備えている。また、コイル部品は、ワイヤと、接着剤50と、を備えている。接着剤50は、ビスフェノールF型樹脂51と、磁性粉52と、硬化剤53と、を含有している。接着剤50とドラムコア10Cとの接着面ASに直交する断面を特定断面とし、接着面ASに直交する方向を厚さ方向とし、特定断面において厚さ方向と直交する方向を延伸方向とする。特定断面において、接着剤50は、厚さ方向においてドラムコア10Cから天板10Fまでの間に磁性粉52を含まない箇所が、延伸方向に連続して3μm以上に亘っている樹脂部60を有している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1コアと、
第2コアと、
前記第1コアに巻回されたワイヤと、
前記第1コア及び前記第2コアの間に介在し、前記第1コア及び前記第2コアを接着する接着剤と、
を備えており、
前記接着剤は、合成樹脂と、磁性粉と、前記合成樹脂に対する硬化剤と、を含有し、
前記接着剤と前記第1コアとの接着面に直交する断面を特定断面とし、前記接着面に直交する方向を厚さ方向とし、前記特定断面において前記厚さ方向と直交する方向を延伸方向としたとき、
前記特定断面において、前記接着剤は、前記厚さ方向において前記第1コアから前記第2コアまでの間に前記磁性粉を含まない箇所が、前記延伸方向に連続して3μm以上に亘っている樹脂部を有している
コイル部品。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記磁性粉は、0.1μm以上、11μm以下の粒径を有する粒子を含んでいる
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記第1コアは、中心軸線を有する柱状の巻芯部と、前記巻芯部における前記中心軸線に沿う方向の両端に接続している2つの鍔部と、を有し、
前記第2コアは、2つの前記鍔部に前記接着剤を介して接続している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記第1コア及び前記第2コアは、前記接着剤と直接接触している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記特定断面において、前記接着剤のうち前記樹脂部の占める割合が、10%以上である
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記特定断面において、前記接着剤のうち前記磁性粉の占める割合が、20%以上、且つ40%以下である
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記合成樹脂は、エポキシ樹脂であり、
前記硬化剤は、ジシアンジアミド、及びアミンアダクトから選ばれる1以上を含む
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記合成樹脂は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂である
請求項7に記載のコイル部品。
【請求項9】
前記磁性粉のメディアン粒径(D50)が、0.5μm以上、0.96μm以下である
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項10】
前記特定断面において、前記接着剤の前記厚さ方向における平均寸法が、1μm以上、且つ11μm以下である
請求項1に記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコイル部品は、コアを備えている。コアは、巻芯部及び2つの鍔部を有する。巻芯部は、四角柱状である。2つの鍔部は、巻芯部の両側に接続している。各鍔部は、巻芯部の中心軸線と直交する方向において、巻芯部から外側に張り出している。コアの材質は、磁性体である。また、コイル部品は、天板を備えている。天板は、略長方形の板状である。天板は、2つの鍔部を架け渡すようにしてコアに接続している。コイル部品は、接着剤を有している。接着剤は、天板及びコアの間に介在している。そして、接着剤は、天板及びコアを互いに接着している。また、接着剤は、磁性粉を含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2013/229254号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のコイル部品に適用される接着剤は、磁性粉を含んでいることにより、磁性粉を含んでいない場合と比較して、接着剤の透磁率が高くなっている。一方で、接着剤に含まれる磁性粉は、接着剤の接着強度の向上には寄与しない。そのため、磁性粉を多く含む接着剤は、磁性粉の界面を起点として内部から破壊が生じること、すなわち凝集破壊が発生するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、第1コアと、第2コアと、前記第1コアに巻回されたワイヤと、前記第1コア及び前記第2コアの間に介在し、前記第1コア及び前記第2コアを接着する接着剤と、を備えており、前記接着剤は、合成樹脂と、磁性粉と、前記合成樹脂に対する硬化剤と、を含有し、前記接着剤と前記第1コアとの接着面に直交する断面を特定断面とし、前記接着面に直交する方向を厚さ方向とし、前記特定断面において前記厚さ方向と直交する方向を延伸方向としたとき、前記特定断面において、前記接着剤は、前記厚さ方向において前記第1コアから前記第2コアまでの間に前記磁性粉を含まない箇所が、前記延伸方向に連続して3μm以上に亘っている樹脂部を有しているコイル部品である。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、第2コアが第1コアから剥がれてしまうような凝集破壊が接着剤に生じることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、コイル部品の斜視図である。
図2は、コイル部品の分解斜視図である。
図3は、硬化前の接着剤の概略構成図である。
図4は、コイル部品の特定断面における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、コイル部品の一実施形態を、図面を参照して説明する。なお、図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、又は別の図面中のものと異なる場合がある。
【0009】
<コイル部品の全体構成について>
図1に示すように、コイル部品10は、第1コアとしてのドラムコア10Cと、第2コアとしての天板10Fと、を備えている。
【0010】
ドラムコア10Cは、巻芯部11を有している。巻芯部11は、中心軸線11Cを有する四角柱状である。巻芯部11の中心軸線11Cに直交する断面は長方形状である。なお、ここでいう「長方形状」は、4つの辺を有していて全体として長方形状であればよく、長方形の角が面取りされた形状も含む。巻芯部11の材料は、例えば、アルミナ、Ni-Zn系フェライト、合成樹脂、及びこれらの混合物等である。本実施形態においては、巻芯部11の材料は、磁性材料の1種であるNi-Zn系フェライトである。
(【0011】以降は省略されています)

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