TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024158151
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073110
出願日2023-04-27
発明の名称緩衝材及び緩衝材の製造方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D04H 1/425 20120101AFI20241031BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】吸湿による緩衝性能の低下を抑制することが可能な緩衝材及び緩衝材の製造方法を提供する。
【解決手段】緩衝材は、セルロース繊維と、セルロース繊維を結着させる結合材料とを含み、結合材料は、熱可塑性澱粉及びステアリン酸金属塩を含む。また、緩衝材の製造方法は、セルロース繊維を含む原料を乾式で解繊する解繊工程と、解繊工程で解繊されたセルロース繊維と結合材料とを空気中で混合し、混合物を生成する混合工程と、混合物を加熱することにより緩衝材を成形する成形工程と、を備え、結合材料には、熱可塑性澱粉及びステアリン酸金属塩が含まれることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
セルロース繊維と、前記セルロース繊維を結着させる結合材料とを含む緩衝材であって、
前記結合材料は、熱可塑性澱粉及びステアリン酸金属塩を含むことを特徴とする緩衝材。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記ステアリン酸金属塩は、ステアリン酸亜鉛である、請求項1に記載の緩衝材。
【請求項3】
前記セルロース繊維及び前記結合材料の合計質量に対する前記結合材料の質量の割合は、20質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の緩衝材。
【請求項4】
前記セルロース繊維及び前記結合材料の合計質量に対する前記ステアリン酸金属塩の質量の割合は、10質量%以上25質量%以下である、請求項3に記載の緩衝材。
【請求項5】
セルロース繊維を含む原料を乾式で解繊する解繊工程と、
前記解繊工程で解繊された前記セルロース繊維と結合材料とを空気中で混合し、混合物を生成する混合工程と、
前記混合物を加熱することにより緩衝材を成形する成形工程と、を備え、
前記結合材料には、熱可塑性澱粉及びステアリン酸金属塩が含まれることを特徴とする緩衝材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝材及び緩衝材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、緩衝材等に利用可能な古紙ボートが提案されている。この古紙ボードは、古紙を解繊して得られる古紙パルプ繊維と、熱可塑性樹脂の繊維とによって生成される。具体的には、古紙パルプ繊維と熱可塑性樹脂の繊維とが乾式で混合され、混合により得られる繊維集合体から乾式でウェブが形成される。そして、このウェブが熱可塑性樹脂の融点以上に加熱されつつ圧着成型されることにより、古紙パルプ繊維同士が結合し、古紙ボードが生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-220709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような古紙ボードからなる緩衝材は、輸送時等に高湿環境下に配置された場合に、空気中の水分を吸収して軟化するため、緩衝性能が低下してしまうという問題を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
緩衝材は、セルロース繊維と、前記セルロース繊維を結着させる結合材料とを含む緩衝材であって、前記結合材料は、熱可塑性澱粉及びステアリン酸金属塩を含む。
【0006】
緩衝材の製造方法は、セルロース繊維を含む原料を乾式で解繊する解繊工程と、前記解繊工程で解繊された前記セルロース繊維と結合材料とを空気中で混合し、混合物を生成する混合工程と、前記混合物を加熱することにより緩衝材を成形する成形工程と、を備え、前記結合材料には、熱可塑性澱粉及びステアリン酸金属塩が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
緩衝材を製造することができる製造装置の一例を模式的に示す図。
緩衝材の製造工程を示すフローチャート。
緩衝材に加わる応力と、緩衝材に生じる歪みとの関係の一例を示すグラフ。
緩衝係数と歪みとの関係の一例を示すグラフ。
結合材料の配合率と、歪みが0.2となるときの応力との関係を示すグラフ。
結合材料の配合率と、最小緩衝係数との関係を示すグラフ。
ステアリン酸金属塩の配合率と、歪みが0.2となるときの応力との関係を示すグラフ。
ステアリン酸金属塩の配合率と、最小緩衝係数との関係を示すグラフ。
ステアリン酸金属塩の配合率と、撥水性との関係を示す表。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態の緩衝材及び緩衝材の製造方法について詳細に説明する。
本実施形態の緩衝材及び緩衝材の製造方法は、以下に説明する内容に限定されず、要旨を変更しない範囲において種々の変更が可能である。
【0009】
[1]緩衝材
まず、緩衝材について説明する。
本実施形態の緩衝材は、複数本のセルロース繊維と、セルロース繊維同士を結着させる結合材料とを含んでいる。
【0010】
[1-1]セルロース繊維
セルロース繊維は、植物由来で豊富な天然素材であり、繊維としてセルロース繊維を用いることにより、環境問題や埋蔵資源の節約等に好適に対応することができる。また、緩衝材にセルロース繊維を用いることは、緩衝材の安定供給、コスト低減等の観点からも好ましい。また、セルロース繊維は、各種繊維の中でも、理論上の強度が特に高いものであり、緩衝材の強度の向上の観点からも有利である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東レ株式会社
繊維構造体
3か月前
東レ株式会社
織編物及び衣服
3か月前
三菱ケミカル株式会社
繊維集合体
3か月前
株式会社鈴木靴下
繊維製品
4日前
株式会社島精機製作所
横編機
1か月前
東レ株式会社
炭素繊維シートの製造方法
3か月前
株式会社島精機製作所
横編機
2か月前
株式会社島精機製作所
横編機
1か月前
株式会社島精機製作所
横編機
1か月前
東レ株式会社
スパンボンド不織布の製造方法
3か月前
東レ株式会社
長繊維不織布およびその製造方法
3か月前
個人
EV自動車と緯編パイル布帛
29日前
東洋紡せんい株式会社
抗スナッグ性編物
3か月前
帝人フロンティア株式会社
編地および繊維製品
1か月前
東レ株式会社
スパンボンド不織布およびその製造方法
3か月前
東レ株式会社
長繊維不織布、分離膜支持体および分離膜
2か月前
株式会社島精機製作所
編地の編成方法、および編地
4か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
3か月前
日本バイリーン株式会社
中綿、および、当該中綿を備えた衣類
4か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
9日前
佰龍機械廠股ふん有限公司
両面丸編機
3か月前
東洋紡エムシー株式会社
不織布積層体及びそれを用いた袋状物
1か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
9日前
東レ・モノフィラメント株式会社
ポリアミド樹脂支持体
1か月前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
4か月前
株式会社カネカ
難燃性布帛および、それを有する難燃性マットレス
2日前
株式会社アガツマ
リリアン編み機
1か月前
株式会社島精機製作所
横編機の可動シンカー装置および可動シンカー
1か月前
花王株式会社
不織布及び吸収性物品
4か月前
タピルス株式会社
エレクトレット不織布
4か月前
花王株式会社
不織布の製造方法
3か月前
株式会社 松田工務店
積層体布帛用シングル丸編地及び積層体布帛
2か月前
セイコーエプソン株式会社
緩衝材及び緩衝材の製造方法
2か月前
佰龍機械廠股ふん有限公司
両面ロングパイル編み物
2か月前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
1日前
佰龍機械廠股ふん有限公司
多色ジャカード両面編み物
1か月前
続きを見る