TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024176114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094376
出願日2023-06-07
発明の名称横編機の可動シンカー装置および可動シンカー
出願人株式会社島精機製作所
代理人
主分類D04B 15/06 20060101AFI20241212BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】 歯口に進退する先端部が対向する針床側に越境しないで、歯口の間隔も広げる必要がない横編機の可動シンカー装置および可動シンカーを提供する。
【解決手段】 シンカー溝13の底部には、先端部11aが歯口3に進入する際に、平坦区間11eから凹区間11fに当接する位置を変える凸部13が設けられる。平坦区間11eが凸部13aに当接している区間は、可動シンカー11が直動するように案内される直動区間となる。凸部13aが凹区間11fと当接すると、揺動区間となる。可動シンカー11の底部とシンカー溝13とは、直動区間と揺動区間とを備える進退案内機構となる。先端部11aが歯口3に直動で進退しても、編糸受け11abによる旧ループの押込みは揺動で行うので、歯口3の間隔を広げなくても、対向する針床2側へ越境しない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一対の針床が歯口を挟んで対向して設けられる横編機の可動シンカー装置であって、
可動シンカー装置は、可動シンカーを歯口に進退する方向に延びるシンカー溝に収容して先端部を歯口に進退させ、
可動シンカーの先端部は、新たな編目形成の際にシンカーループが掛かるループ形成縁と、ノックオーバーされる旧ループの編糸を捕捉して歯口下方に押込む編糸受けとを有する、
横編機の可動シンカー装置において、
可動シンカーの進退を案内する進退案内機構であって、
可動シンカーとシンカー溝との間に設けられ、
先端部が直線状の軌跡となるように可動シンカーを直動させる直動区間と、
直動で歯口に進入する直動区間の終端に設けられ、駆動される可動シンカーの先端部が弧状の軌跡となるように可動シンカーを揺動させる揺動区間と、
を備える進退案内機構を有する、
ことを特徴とする横編機の可動シンカー装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記進退案内機構は、前記可動シンカーの底部と前記シンカー溝の底面とのうちの一方を基準平面として、他方側に形成される平坦区間および凹区間と、基準平面から他方側に突出する凸部とを含み、
凸部が基準平面から他方側に突出する高さに対し、基準平面から他方側の平坦区間までの高さは小さく、基準平面から他方側の凹区間の頂部までの高さは同じかまたは大きくなり、
前記直動区間では、凸部が平坦区間に当接し、平坦区間が基準平面と平行となり、
前記揺動区間では、凸部が凹区間に嵌合する、
ことを特徴とする請求項1記載の横編機の可動シンカー装置。
【請求項3】
前記シンカー溝は、前記針床とは別のシンカー床に設けられる、
ことを特徴とする請求項1または2記載の横編機の可動シンカー装置。
【請求項4】
前記可動シンカーを、前記揺動で、前記先端部の前記編糸受けが前記旧ループを前記歯口下方に押し込むように付勢するばねを含む、
ことを特徴とする請求項3記載の横編機の可動シンカー装置。
【請求項5】
少なくとも一対の針床が歯口を挟んで対向して設けられる横編機での新たな編目形成の際に使用され、シンカーループが掛かるループ形成縁と、ノックオーバーされる旧ループの編糸を受けて歯口下方に押込む編糸受けとを有する先端部を、歯口に進退させることが可能で、歯口に進退する方向に延びるシンカー溝に収容される状態で使用される横編機の可動シンカーにおいて、
シンカー溝の底部には、凸部が設けられ、
シンカー溝への収容時に、シンカー溝の底部に臨んで、
先端部側に、シンカー溝の底面から凸部の高さよりも小さい間隔をあけるように形成され、凸部に当接して直動するように案内される平坦区間と、
先端部から離れる方向となる平坦区間の端に、凸部の高さと同じかまたは大きい高さまで窪む凹区間とを有する、
ことを特徴とする横編機の可動シンカー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、対向する針床間の歯口で編地を編成する横編機に備えられて、歯口に進退する先端部にループ形成縁と旧ループの編糸を歯口下方に押込む編糸受けとを有する可動シンカーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、少なくとも一対の針床が歯口を挟んで対向して設けられる横編機は、新たな編目形成時にシンカーループが掛かるループ形成縁とともに、ノックオーバーされる旧ループの編糸を歯口下方に押込む編糸受けとを有する可動シンカーを備えるものが知られている(たとえば、本件出願人による特許文献1および特許文献2参照)。特許文献1の可動シンカーは、針床の針溝に収容される編針間に設けられ、編糸受けを有する先端部を円弧状の軌跡となる揺動で歯口に進退させる機構とともに使用する。特許文献2の可動シンカーは、手袋編機に備えられ、針床に対して傾斜したシンカー床に収容される可動シンカーを直線状の軌跡となる直動で歯口に進退させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-094266号公報
特開2019-073819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2のような直動する可動シンカーは、編糸受けによる編糸の押し込み量を大きくしようとすると、歯口の前後の中心を越境して対向する針床側まで進入してしまう。越境させないためには、歯口の間隔を広げる必要があるが、前後の針床の編針間で編出しを行ったり、リブ編みを編成したりする場合に、編目の間隔を詰めて密度を高める度詰めが効かなくなる。特許文献1のような揺動する可動シンカーは、越境しないようにすることができるが、ループ形成縁や編糸受けなどの各部は揺動支点からの半径に応じた軌跡で移動することで、制約を受ける。
【0005】
本発明の目的は、歯口に進退する先端部が対向する針床側に越境しないで、歯口の間隔も広げる必要がない横編機の可動シンカー装置および可動シンカーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、少なくとも一対の針床が歯口を挟んで対向して設けられる横編機の可動シンカー装置であって、
可動シンカー装置は、可動シンカーを歯口に進退する方向に延びるシンカー溝に収容して先端部を歯口に進退させ、
可動シンカーの先端部は、新たな編目形成の際にシンカーループが掛かるループ形成縁と、ノックオーバーされる旧ループの編糸を捕捉して歯口下方に押込む編糸受けとを有し、
可動シンカーの駆動は、歯口での編地編成に連動するように行う、横編機の可動シンカー装置において、
可動シンカーの進退を案内する進退案内機構であって、
可動シンカーとシンカー溝との間に設けられ、
先端部が直線状の軌跡となるように可動シンカーを直動させる直動区間と、
直動で歯口に進入する直動区間の終端に設けられ、駆動される可動シンカーの先端部が弧状の軌跡となるように可動シンカーを揺動させる揺動区間と、
を備える進退案内機構を有する、
ことを特徴とする横編機の可動シンカー装置である。
【0007】
また本発明で、前記進退案内機構は、前記可動シンカーの底部と前記シンカー溝の底面とのうちの一方を基準平面として、他方側に形成される平坦区間および凹区間と、基準平面から他方側に突出する凸部とを含み、
凸部が基準平面から他方側に突出する高さに対し、基準平面から他方側の平坦区間までの高さは小さく、基準平面から他方側の凹区間の頂部までの高さは同じかまたは大きくなり、
前記直動区間では、凸部が平坦区間に当接し、平坦区間が基準平面と平行となり、
前記揺動区間では、凸部が凹区間に嵌合する、
ことを特徴とする。
【0008】
また本発明で、前記シンカー溝は、前記針床とは別のシンカー床に設けられる、
ことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記可動シンカーを、前記揺動で、前記先端部の前記編糸受けが前記旧ループを前記歯口下方に押し込むように付勢するばねを含む、
ことを特徴とする。
【0010】
さらに本発明は、少なくとも一対の針床が歯口を挟んで対向して設けられる横編機での新たな編目形成の際に使用され、シンカーループが掛かるループ形成縁と、ノックオーバーされる旧ループの編糸を受けて歯口下方に押込む編糸受けとを有する先端部を、歯口に進退させることが可能で、歯口に進退する方向に延びるシンカー溝に収容される状態で使用される横編機の可動シンカーにおいて、
シンカー溝の底部には、凸部が設けられ、
シンカー溝への収容時に、シンカー溝の底部に臨んで、
先端部側に、シンカー溝の底面から凸部の高さよりも小さい間隔をあけるように形成され、凸部に当接して直動するように案内される平坦区間と、
先端部から離れる方向となる平坦区間の端に、凸部の高さと同じかまたは大きい高さまで窪む凹区間とを有する、
ことを特徴とする横編機の可動シンカーである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東レ株式会社
繊維構造体
3か月前
東レ株式会社
織編物及び衣服
3か月前
三菱ケミカル株式会社
繊維集合体
3か月前
株式会社島精機製作所
横編機
19日前
東レ株式会社
炭素繊維シートの製造方法
2か月前
株式会社島精機製作所
横編機
26日前
株式会社島精機製作所
横編機
2か月前
株式会社島精機製作所
横編機
26日前
東レ株式会社
スパンボンド不織布の製造方法
3か月前
東レ株式会社
長繊維不織布およびその製造方法
3か月前
個人
EV自動車と緯編パイル布帛
18日前
帝人フロンティア株式会社
編地および繊維製品
20日前
東洋紡せんい株式会社
抗スナッグ性編物
2か月前
東レ株式会社
スパンボンド不織布およびその製造方法
3か月前
東レ株式会社
長繊維不織布、分離膜支持体および分離膜
2か月前
株式会社島精機製作所
編地の編成方法、および編地
3か月前
日本バイリーン株式会社
中綿、および、当該中綿を備えた衣類
3か月前
東洋紡エムシー株式会社
不織布積層体及びそれを用いた袋状物
1か月前
東レ・モノフィラメント株式会社
ポリアミド樹脂支持体
1か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
3か月前
佰龍機械廠股ふん有限公司
両面丸編機
3か月前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
3か月前
花王株式会社
不織布及び吸収性物品
4か月前
株式会社アガツマ
リリアン編み機
20日前
株式会社島精機製作所
横編機の可動シンカー装置および可動シンカー
19日前
株式会社 松田工務店
積層体布帛用シングル丸編地及び積層体布帛
2か月前
花王株式会社
不織布の製造方法
2か月前
タピルス株式会社
エレクトレット不織布
3か月前
セイコーエプソン株式会社
緩衝材及び緩衝材の製造方法
2か月前
佰龍機械廠股ふん有限公司
両面ロングパイル編み物
2か月前
佰龍機械廠股ふん有限公司
多色ジャカード両面編み物
1か月前
大和紡績株式会社
不織布及びそれを含むワイピングシート
2か月前
株式会社タケダレース
レース地及びその製造方法
4か月前
ユニチカ株式会社
衛生材料用不織布の製造方法
3か月前
網太株式会社
編網装置及び位置調整具
2か月前
大和紡績株式会社
編地、及びそれを含む衣料
4か月前
続きを見る