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公開番号
2024175284
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023092947
出願日
2023-06-06
発明の名称
編地および繊維製品
出願人
帝人フロンティア株式会社
代理人
個人
主分類
D04B
1/16 20060101AFI20241211BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】芯鞘型混繊糸を含む編地であって、ソフトなスウェード調タッチだけでなく良好なストレッチ性および回復性を有し、抗スナッギング性にも優れた編地および繊維製品を提供する。
【解決手段】芯鞘型混繊糸を含む編地であって、前記芯鞘型混繊糸の芯部が非捲縮のマルチフィラメントからなり、編地の密度が80~150コース/2.54cmかつ60~120ウエール/2.54cmの範囲であり、編地がさらに伸縮性繊維を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
芯鞘型混繊糸を含む編地であって、前記芯鞘型混繊糸の芯部が非捲縮のマルチフィラメントからなり、編地の密度が80~150コース/2.54cmかつ60~120ウエール/2.54cmの範囲であり、編地がさらに伸縮性繊維を含むことを特徴とする編地。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
編地の伸長率がタテ方向30%以上かつヨコ方向50%以上であり、編地の回復率がタテ方向およびヨコ方向ともに90%以上である、請求項1に記載の編地。
【請求項3】
前記芯鞘型混繊糸と前記伸縮性繊維とがプレーティング編で編成されている、請求項1に記載の編地。
【請求項4】
前記伸縮性繊維が、仮撚捲縮加工糸、潜在捲縮糸、および弾性糸のうちいずれかである、請求項1に記載の編地。
【請求項5】
前記芯鞘型混繊糸において、芯部と鞘部との糸足差が25%以上である、請求項1に記載の編地。
【請求項6】
前記芯鞘型混繊糸において、芯部と鞘部がともにポリエステル繊維からなる、請求項1に記載の編地。
【請求項7】
前記芯鞘型混繊糸において、芯部を構成する非捲縮のマルチフィラメントがカチオン可染性ポリエステル繊維からなる、請求項1に記載の編地。
【請求項8】
前記芯鞘型混繊糸において、鞘部の単繊維繊度が0.8dtex以下である、請求項1に記載の編地。
【請求項9】
前記芯鞘型混繊糸において、芯部および鞘部がともにフィラメント数20~200本のマルチフィラメントからなる、請求項1に記載の編地。
【請求項10】
前記芯鞘型混繊糸に、30個/m以上のインターレース加工が施されてなる、請求項1に記載の編地。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、芯鞘型混繊糸を含み、ソフトなスウェード調タッチだけでなく良好なストレッチ性および回復性を有し、抗スナッギング性にも優れた編地および繊維製品に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ソフトかつシルキーなふくらみ感を呈するポリエステル系混繊糸や、工程通過性が優れ、フィンガーマークやテカリが発生しにくく、ソフトなスウェード調タッチと変化に富んだ外観を有するスウェード調布帛用の複合交絡糸などが提案されている(特許文献1、2)。
しかしながら、これらのものでは、ソフトなスウェード調タッチは得られるものの、ストレッチ性や回復性および抗スナッギング性についてまだ満足とは言えなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-331545号公報
特開2003-342846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、芯鞘型混繊糸を含み、ソフトなスウェード調タッチだけでなく良好なストレッチ性および回復性を有し、抗スナッギング性にも優れた編地および繊維製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。かくして以下の本発明が提供される。
【0006】
1.芯鞘型混繊糸を含む編地であって、前記芯鞘型混繊糸の芯部が非捲縮のマルチフィラメントからなり、編地の密度が80~150コース/2.54cmかつ60~120ウエール/2.54cmの範囲であり、編地がさらに伸縮性繊維を含むことを特徴とする編地。
2.編地の伸長率がタテ方向30%以上かつヨコ方向50%以上であり、編地の回復率がタテ方向およびヨコ方向ともに90%以上である、上記1に記載の編地。
3.前記芯鞘型混繊糸と前記伸縮性繊維とがプレーティング編で編成されている、上記1または2に記載の編地。
4.前記伸縮性繊維が、仮撚捲縮加工糸、潜在捲縮糸、および弾性糸のうちいずれかである、上記1~3のいずれかに記載の編地。
5.前記芯鞘型混繊糸において、芯部と鞘部との糸足差が25%以上である、上記1~4のいずれかに記載の編地。
6.前記芯鞘型混繊糸において、芯部と鞘部がともにポリエステル繊維からなる、上記1~5のいずれかに記載の編地。
7.前記芯鞘型混繊糸において、芯部を構成する非捲縮のマルチフィラメントがカチオン可染性ポリエステル繊維からなる、上記1~6のいずれかに記載の編地。
8.前記芯鞘型混繊糸において、鞘部の単繊維繊度が0.8dtex以下である、上記1~7のいずれかに記載の編地。
9.前記芯鞘型混繊糸において、芯部および鞘部がともにフィラメント数20~200本のマルチフィラメントからなる、上記1~8のいずれかに記載の編地。
10.前記芯鞘型混繊糸に、30個/m以上のインターレース加工が施されてなる、上記1~9のいずれかに記載の編地。
11.編地の抗スナッギング性が3級以上である、上記1~10のいずれかに記載の編地。
12.上記1~11のいずれかに記載の編地を用いてなる、スポーツウエアー、アウターウエアー、インナーウエアー、紳士衣料、婦人衣料、介護用衣料、作業衣、カーシート表皮材、および寝具からなる群より選択されるいずれかの繊維製品。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、芯鞘型混繊糸を含み、ソフトなスウェード調タッチだけでなく良好なストレッチ性および回復性を有し、抗スナッギング性にも優れた編地および繊維製品が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明の編地は芯鞘型混繊糸(以下、「混繊糸」ということもある。)を含み、かかる混繊糸の芯部が非捲縮のマルチフィラメント(以下、「非捲縮糸」ということもある。)で構成される。混繊糸の芯部に仮撚捲縮加工糸などの捲縮糸が配されていると、編地のハリ感が低下しスウェード調タッチを有しないおそれがある。なお、混繊糸の鞘部は仮撚捲縮加工糸などの捲縮糸(捲縮を付与されたマルチフィラメント)でもよいし非捲縮糸でもよい。
【0009】
なお、「非捲縮」とは仮撚捲縮加工などの捲縮が付与されてないことであり、以下の方法で捲縮率を測定して5%以下(最も好ましくは0%)のことを意味する。
【0010】
(捲縮率の測定方法)
供試糸条を、周長が1.125mの検尺機のまわりに巻きつけて、乾繊度が3333dtexのかせを調製する。前記かせを、スケール板の吊り釘に懸垂して、その下部分に6gの初荷重を付加し、さらに600gの荷重を付加したときのかせの長さL0を測定する。その後、直ちに、前記かせから荷重を除き、スケール板の吊り釘から外し、このかせを沸騰水中に30分間浸漬して、捲縮を発現させる。沸騰水処理後のかせを沸騰水から取り出し、かせに含まれる水分をろ紙により吸収除去し、室温において24時間風乾する。この風乾されたかせを、スケール板の吊り釘に懸垂し、その下部分に、600gの荷重をかけ、1分後にかせの長さL1aを測定し、その後かせから荷重を外し、1分後にかせの長さL2aを測定する。供試フィラメント糸条の捲縮率(CP)を、下記式により算出する。
CP(%)=((L1a-L2a)/L0)×100
(【0011】以降は省略されています)
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