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公開番号
2025056853
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023166355
出願日
2023-09-27
発明の名称
ウェットティシュー及びウェットティシュー用基布の製造方法
出願人
日本製紙クレシア株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D04H
5/03 20120101AFI20250401BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】ウェットティシューに関し、拭き取り時の繊維の脱落を抑制するとともに、汚れの拭取り性を向上させる。
【解決手段】不織布に薬液が含浸されたウェットティシューであり、不織布に対する薬液の含浸倍率が200重量%以上300重量%未満であり、不織布は少なくともセルロース由来の繊維を含み、不織布は乾燥状態における坪量が35.8g/m
2
より大きく124.2g/m
2
未満であり、不織布は湿潤状態における滑り角が、MD方向、CD方向ともに35°以上40°以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
不織布に薬液が含浸されたウェットティシューであり、
前記不織布に対する前記薬液の含浸倍率が200重量%以上300重量%未満であり、
前記不織布は少なくともセルロース由来の繊維を含み、
前記不織布は乾燥状態における坪量が35.8g/m
2
より大きく124.2g/m
2
未満であり、
前記不織布は湿潤状態における滑り角が、MD方向、CD方向ともに35°以上40°以下である、
ことを特徴とするウェットティシュー。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記セルロース由来の繊維は少なくともパルプ繊維を含み、
前記不織布は当該不織布中の前記パルプ繊維の含有割合が65重量%以上90重量%未満であるパルプ含有複合不織布であり、
前記パルプ含有複合不織布はスパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとを水流交絡して得られる複合不織布を原反とする、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェットティシュー。
【請求項3】
ブレード付ロータを100mNの押込み圧力として乾燥状態の前記不織布を上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、周波数6500Hzを含むスペクトルの極大ピークの強度で表されるTS7の値が、9.5dBV
2
rmsより大きく20.9dBV
2
rms未満である、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェットティシュー。
【請求項4】
ブレード付ロータを100mNの押込み圧力として乾燥状態の前記不織布を上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からの最初のスペクトルの極大ピークの強度で表されるTS750の値が29.8dBV
2
rms以上151.5dBV
2
rms未満である、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェットティシュー。
【請求項5】
前記不織布は、湿潤状態において、JIS L 1096に規定されているテーバ形摩耗試験機が使用されて行われる摩擦操作に対し、摩耗による穴空きが見られるまでの前記テーバ形摩耗試験機の円盤の回転数が60回以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェットティシュー。
【請求項6】
請求項2に記載のウェットティシューの原反として用いられるウェットティシュー用基布の製造方法であって、
前記パルプ繊維ウェブを形成する方式がエアレイド方式であり、
前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウェブとを一体化する方式が水流交絡方式である、
ことを特徴とするウェットティシュー用基布の製造方法。
【請求項7】
前記水流交絡方式において、
ウォータジェットを噴射する水流噴射ノズルの穴直径φが0.06~0.15mmであり、
前記水流噴射ノズルが前記不織布の搬送方向に沿って5段以上で配置され、
前記ウォータジェットの打込み圧が10MPa以上である、
ことを特徴とする請求項6に記載のウェットティシュー用基布の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布シートを基布として用いたウェットティシュー及びウェットティシュー用基布の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ウェットティシューの原反として、強度を確保し易いパルプと合成繊維とを水流交絡した複合不織布が用いられることがある(特許文献1参照)。また、ウェットティシューとしての汚れの掻き取り性の向上や厚み感の向上のためにエンボス加工を施した原反や、水流交絡時にメッシュ模様を付与した原反なども使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4648724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者の検討によると、拭き取りの対象や条件によっては、エンボス加工品やメッシュタイプは好ましくないことが知見された。具体的には、粉体の拭き取りの際の拭き残りや繊維の脱落などの問題があることが確認された。特に粉体については、エンボスなどによりシート表面に凹凸があると凹部部分へと粉体が移動してシートへと十分に付着せず、その結果、拭取り性が悪化すると考えられる。
【0005】
そこで本発明は、1つの側面では、拭き取り時の繊維の脱落を抑制するとともに、汚れの拭取り性を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明者は検討を行い、パルプと合成繊維とからなる複合不織布の滑り角の大きさを調整することにより、ワイパー表面の耐摩耗性に優れるとともに、プレーン素材(即ち、エンボス加工やクレープ加工などが施されていない素材)であっても特に粉体の収集性に優れることを見出した。
【0007】
本発明に係るウェットティシューは、不織布に薬液が含浸されたウェットティシューであり、前記不織布に対する前記薬液の含浸倍率が200重量%以上300重量%未満であり、前記不織布は少なくともセルロース由来の繊維を含み、前記不織布は乾燥状態における坪量が35.8g/m
2
より大きく124.2g/m
2
未満であり、前記不織布は湿潤状態における滑り角が、MD方向、CD方向ともに35°以上40°以下である、ようにしてもよい。
【0008】
本発明に係るウェットティシューは、前記セルロース由来の繊維は少なくともパルプ繊維を含み、前記不織布は当該不織布中の前記パルプ繊維の含有割合が65重量%以上90重量%未満であるパルプ含有複合不織布であり、前記パルプ含有複合不織布はスパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとを水流交絡して得られる複合不織布を原反とする、ようにしてもよい。
【0009】
本発明に係るウェットティシューは、ブレード付ロータを100mNの押込み圧力として乾燥状態の前記不織布を上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、周波数6500Hzを含むスペクトルの極大ピークの強度で表されるTS7の値が、9.5dBV
2
rmsより大きく20.9dBV
2
rms未満である、ようにしてもよい。
【0010】
本発明に係るウェットティシューは、ブレード付ロータを100mNの押込み圧力として乾燥状態の前記不織布を上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からの最初のスペクトルの極大ピークの強度で表されるTS750の値が29.8dBV
2
rms以上151.5dBV
2
rms未満である、ようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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