TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025062948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172348
出願日2023-10-03
発明の名称吸収性物品用不織布の製造方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人クオリオ,個人,個人,個人,個人
主分類D04H 1/54 20120101AFI20250408BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】開孔部を従来よりも大きく形成することができる吸収性物品用不織布の製造方法を提供する。
【解決手段】間欠配置された貫通孔を有する支持体と、前記貫通孔に噛合い可能な突起を有する押込み部材とにより、未融着繊維ウエブを挟持して賦形する工程と、賦形された前記未融着繊維ウエブを、前記支持体上で加熱流体により繊維を熱融着させる工程と、を含み、前記支持体は、前記貫通孔を囲みながら周方向に連続した外周部を有する、開孔部を備えた吸収性物品用不織布の製造方法。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
間欠配置された貫通孔を有する支持体と、前記貫通孔に噛合い可能な突起を有する押込み部材とにより、未融着繊維ウエブを挟持して賦形する工程と、
賦形された前記未融着繊維ウエブを、前記支持体上で加熱流体により繊維を熱融着させる工程と、を含み、
前記支持体は、前記貫通孔を囲みながら周方向に連続した外周部を有する、
開孔部を備えた吸収性物品用不織布の製造方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記未融着繊維ウエブに対し、前記加熱流体の前記支持体への吹き付け方向と同方向に開孔を行う、請求項1記載の吸収性物品用不織布の製造方法。
【請求項3】
前記支持体の前記外周部が平坦である、請求項1又は2記載の吸収性物品用不織布の製造方法。
【請求項4】
前記吸収性物品用不織布の開孔部を、前記押込み部材の突起と前記支持体の貫通孔とが噛合わされた位置にて形成する、請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布の製造方法。
【請求項5】
前記賦形する工程において、前記押込み部材の突起が前記支持体の貫通孔を突き抜けるようにして、前記突起と前記貫通孔とを噛合わせる、請求項1~4のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布の製造方法。
【請求項6】
前記押込み部材の突起は尖塔形状を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は吸収性物品用不織布の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、凹凸形状の不織布の製造方法に関する技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、凹凸形状の可撓性支持体と押込み部材とにより熱融着性ウエブを賦形し、加熱流体によって融着処理する不織布の製造方法が記載されている。該製造方法において、前記可撓性支持体の表面に突起を間欠的に配し、該突起と突起間に食い込む押込み部材とにより、熱融着性ウエブを凹凸賦形する技術が記載されている。
特許文献2には、支持体雄材及び支持体雌材を用いて未融着ウエブをかみ合い賦形後、熱風により繊維同士を熱融着させる凹凸不織布の製造方法が記載されている。前記支持体雌材は、平面視において一方向に連続した突起を有する。前記支持体雄材では、角柱や円柱など互いに独立した突起が間隔を空けて複数配置されている。前記支持体雄材の突起は、先端が鋭角に尖っており、その部分で不織布の開孔を形成するようにしている。
特許文献3には、既に繊維同士が融着した不織布に対して、凹ローラーMと凸ローラーNとの噛合いにより賦形する技術が記載されている。この賦形において、凹ローラーMの凹孔aと凸ローラーNの針先端dとが穿孔し、ロール加熱する状況下で、前記不織布に開孔構造Dが形成されることが記載されている。
特許文献4には、比較的通気抵抗の大きい凸部と比較的通気抵抗の小さい凹部が規則的に配列されたパターンプレート上に開繊したウエブを載せ、流体を噴射して加熱融着する、不織布シートの製造方法が記載されている。前記パターンプレートの凸部において、前記流体の噴射により繊維が移動し、前記ウエブに開口が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-076782号公報
特開2020-000467号公報
特表2017-507254号公報
特開2012-052253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2記載の製造方法においては、未融着ウエブを支持体雄材の突起が支持した状態で、押込み部材の押込み方向とは反対方向に開孔する。また、この開孔は、熱風の支持体への吹き付け方向とも反対方向になされる。そのため、開孔の大きさは支持体雄材の先端形状に依存しており、開孔を大きくするにはその先端の径を大きくする必要がある。しかし、凹凸形状の良好な賦形との関係から支持体雄材の先端の径の拡大にも限度があり、開孔をより大きくするには改良の余地があった。この点、特許文献1の製造方法では開孔についての記載はない。
前記特許文献3記載の製造方法では、既に繊維同士が融着した不織布を部分的に壊すことになり、繊維の融着部分を破壊しながら開孔を形成させるため開孔をより大きくすることが難しかった。
前記特許文献4記載の製造方法では、流体の噴射で繊維をより分けて開孔するため、開孔をより大きくしようとすると流体をより強くする必要がある。しかし、凹凸形状の良好な賦形との関係から流体の噴射速度などの条件変更には限度があり、開孔をより大きくするには限界があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑み、開孔部を従来よりも大きく形成することができる吸収性物品用不織布の製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、間欠配置された貫通孔を有する支持体と、前記貫通孔に噛合い可能な突起を有する押込み部材とにより、未融着繊維ウエブを挟持して賦形する工程と、賦形された前記未融着繊維ウエブを、前記支持体上で加熱流体により繊維を熱融着させる工程と、を含み、前記支持体は、前記貫通孔を囲みながら周方向に連続した外周部を有する、開孔部を備えた吸収性物品用不織布の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の吸収性物品用不織布の製造方法によれば、開孔部を従来よりも大きく形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の吸収性物品用不織布の製造方法に用いられる装置の好ましい実施形態を模式的に示す概略図である。
本発明の吸収性物品用不織布の製造方法に用いられる装置の別の好ましい実施形態を模式的に示す概略図である。
押込み部材の突起と支持体の貫通孔とを未融着繊維ウエブを介して噛合わせた状態の一例を模式的に示す断面図である。
支持体における外周部が連続している状態を確認する方法を模式的に示す説明である。
(A)は、支持体の外周面に配される貫通孔及び外周部の一例を示す平面図であり、(B)は前記(A)におけるB-B線断面の拡大断面図であり、(C)は前記(A)におけるC-C線断面の拡大断面図である。
支持体の外表面における貫通孔の表面と底部とで径が異なる形態の一例を模式的に示す断面図である。
支持体の外表面に配される貫通孔及び外周部の配置の好ましい一実施形態を示す平面図である。
支持体の外表面に配される貫通孔及び外周部の配置の別の好ましい一実施形態を示す平面図である。
支持体の外表面に配される貫通孔及び外周部の配置の更に別の好ましい一実施形態を示す平面図である。
支持体の外表面に配される貫通孔及び外周部の配置の更に別の好ましい一実施形態を示す平面図である。
支持体の外表面に配される貫通孔及び外周部の配置の更に別の好ましい一実施形態を示す平面図である。
図9に示す支持体の外表面に対してリング状の支持部を配した形態を示す平面図である。
本発明の吸収性物品用不織布の製造方法により製造される不織布において、開孔方法の判断基準を模式的に示す、不織布の側面図である。
本発明の吸収性物品用不織布の製造方法に用いる支持体の外周部及び貫通孔と、製造される不織布の凹凸構造との対応関係を模式的に示す側面図である。
本発明の吸収性物品用不織布の製造方法により製造される不織布において、開孔周辺部繊維質量割合及び壁部の繊維密度の測定個所を示す側面図である。
実施例1の製造方法を実施して得た不織布試料の図面代用写真であり、(A)は不織布試料の表側(凸部側)から見た状態を示し、(B)は(A)の開孔部を部分拡大して示し、(C)は裏面(開孔部側)から見た状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る吸収性物品用不織布の製造方法の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。なお、本明細書において、吸収性物品用不織布を単に不織布ということがある。また、吸収性物品用不織布の製造方法を単に不織布の製造方法、又は単に製造方法ということがある。本明細書において、不織布の製造時の搬送方向をMD方向(Machine Direction)ともいい、該搬送方向に直交する幅方向をCD方向(Cross Direction)ともいう。
【0010】
本発明の吸収性物品用不織布の製造方法は、下記の2つの工程(以下、工程(I)、工程(II)ともいう)を含む。
(I)間欠配置された貫通孔を有する支持体と、前記貫通孔に噛合い可能な突起を有する押込み部材とにより、未融着繊維ウエブを挟持して賦形する工程。
(II)賦形された前記未融着繊維ウエブを、前記支持体上で加熱流体により繊維を熱融着させる工程。
加えて、前記支持体は、前記貫通孔を囲みながら周方向に連続した外周部を有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

花王株式会社
容器
1か月前
花王株式会社
おむつ
8日前
花王株式会社
包装体
19日前
花王株式会社
ホルダ
23日前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
悪臭抑制剤
1か月前
花王株式会社
蓋付パレット
20日前
花王株式会社
香料送達粒子
20日前
花王株式会社
ディスペンサ
12日前
花王株式会社
土壌洗浄方法
1か月前
花王株式会社
転写捺染方法
6日前
花王株式会社
練歯磨組成物
7日前
花王株式会社
かぶれ抑制剤
1か月前
花王株式会社
練歯磨組成物
7日前
花王株式会社
抗原の検出方法
1か月前
花王株式会社
染毛剤用包装箱
7日前
花王株式会社
表面処理組成物
9日前
花王株式会社
情報処理システム
1か月前
花王株式会社
有益物質送達粒子
20日前
花王株式会社
油中水型乳化組成物
12日前
花王株式会社
口腔用エアゾール剤
1か月前
花王株式会社
複合粒子の製造方法
1か月前
花王株式会社
プログラム提供装置
20日前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
8日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
21日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
26日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
26日前
花王株式会社
ポリアミド系ポリマー
22日前
花王株式会社
液体皮膚外用剤組成物
2日前
花王株式会社
歯茎マッサージ用ブラシ
1か月前
花王株式会社
インクジェット印刷方法
1か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
8日前
花王株式会社
剥離型クリーナー用組成物
1か月前
花王株式会社
蓄電デバイス電極用分散剤
1か月前
続きを見る