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公開番号2024165349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081475
出願日2023-05-17
発明の名称不織布積層体及びそれを用いた袋状物
出願人東洋紡エムシー株式会社
代理人
主分類D04H 3/011 20120101AFI20241121BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】収縮性の高い不織布積層体を提供する。
【解決手段】 本発明の不織布積層体は、少なくとも第1長繊維不織布と当該第1長繊維不織布よりも乾熱面積収縮率が30%以上高い第2長繊維不織布とが積層されて成り、前記第2長繊維不織布は、構成繊維がポリエチレンテレフタレート成分が99質量%以上の樹脂を含み、乾熱面積収縮率が30%以上、前記構成繊維の複屈折率(Δn)が10×10-3~60×10-3、かつ、前記構成繊維の密度が1.335~1.340g/cm3、である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも第1長繊維不織布と当該第1長繊維不織布よりも乾熱面積収縮率が30%以上高い第2長繊維不織布とが積層された不織布積層体であり、
前記第2長繊維不織布は、構成繊維がポリエチレンテレフタレート成分が99質量%以上の樹脂を含み、乾熱面積収縮率が30%以上、前記構成繊維の複屈折率(Δn)が10×10
-3
~60×10
-3
、かつ、前記構成繊維の密度が1.335~1.340g/cm

である、ことを特徴とする不織布積層体。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記第2長繊維不織布は、縦方向と横方向との乾熱面積収縮率の比が0.95~1.05である、ことを特徴とする請求項1に記載の不織布積層体。
【請求項3】
当該不織布積層体は、機械交絡されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の不織布積層体。
【請求項4】
前記第1長繊維不織布は、構成繊維がポリエチレンテレフタレート成分が99質量%以上の樹脂から成る、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の不織布積層体。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の不織布積層体を用いた袋状物であり、前記第1長繊維不織布同士が熱圧着により接合した接合部を有する、ことを特徴とする袋状物。
【請求項6】
前記接合部における接合強度が、前記不織布積層体の基布強度の3分の1以下である、ことを特徴とする請求項5に記載の袋状物。
【請求項7】
当該袋状物に入れる内容物と加熱収縮により密着する、ことを特徴とする請求項5に記載の袋状物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は不織布積層体及び袋状物に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
不織布において、加熱により収縮させる技術がある。例えば特許文献1では、非晶性ポリエステルをブレンドすることで低温にて収縮できるため、収縮加工に及ぼす熱エネルギーが少なく、省エネルギーに貢献できる技術が開示されている。また、特許文献2には、イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレートの短繊維を含む高収縮不織布が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-240531号
特開2003-336151号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の不織布は、ポリエチレンテレフタレート単体ではなくブレンドである為、リサイクルしにくい。また、特許文献2は短繊維不織布であることから長繊維不織布より強度的に劣っている。
【0005】
本発明は上記従来技術の課題に鑑みなされ、その目的は、収縮性の高い不織布積層体を提供すること、さらに、それを用いて熱圧着可能な袋状物を提供すること、である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、ついに本発明を完成するに至った。即ち本発明は以下の通りである。
1.少なくとも第1長繊維不織布と当該第1長繊維不織布よりも乾熱面積収縮率が30%以上高い第2長繊維不織布との不織布積層体であり、前記第2長繊維不織布は、構成繊維がポリエチレンテレフタレート成分が99質量%以上の樹脂を含み、乾熱面積収縮率が30%以上、前記構成繊維の複屈折率(Δn)が10×10
-3
~60×10
-3
、かつ、前記構成繊維の密度が1.335~1.340g/cm

である、ことを特徴とする不織布積層体。
2.前記第2長繊維不織布は、縦方向と横方向との乾熱面積収縮率の比が0.95~1.05である、上記1に記載の不織布積層体。
3.当該不織布積層体は、機械交絡されている、上記1又は2に記載の不織布積層体。
4.前記第1長繊維不織布は、構成繊維がポリエチレンテレフタレート成分が99質量%以上の樹脂から成る、上記1~3のいずれか1に記載の不織布積層体。
5.上記1~4のいずれか1に記載の不織布積層体を用いた袋状物であり、前記第1長繊維不織布同士が熱圧着により接合した接合部を有する、袋状物。
6.前記接合部における接合強度が、前記不織布積層体の基布強度の3分の1以下である、上記5に記載の袋状物。
7.当該袋状物に入れる内容物と加熱収縮により密着する、上記5又は6に記載の袋状物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、収縮性に優れた不織布積層体を得ることができ、熱圧着が良好に行え
る袋状物を得ることができる。また、本発明では、ポリエチレンテレフタレート成分が99質量%以上の樹脂を用いるため、リサイクル性が良い不織布積層体を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に関して具体的に説明するが、本発明は下記に限定される訳ではなく前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0009】
[不織布積層体]
本発明は、少なくとも第1長繊維不織布と第2長繊維不織布とが積層された不織布積層体であり、第2長繊維不織布は、第1長繊維不織布よりも乾熱面積収縮率が30%以上高い。第1長繊維不織布と第2長繊維不織布とに乾熱面積収縮率が30%以上の差があることで、熱処理により得られる不織布積層体の高伸度化の効果が出やすくなる。ここで、本発明において、乾熱面積収縮率とは、100℃で3分間熱処理した際の面積収縮率を指す。
本発明の不織布積層は、少なくとも第1長繊維不織布と第2長繊維不織布とが積層されていればよく、他の不織布等が積層されていてもよい。
【0010】
本発明における第1長繊維不織布は、乾熱面積収縮率は好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下である。本発明における第2長繊維不織布の乾熱面積収縮率は好ましくは25%以上、より好ましくは30%以上、さらに好ましくは40%以上である。乾熱面積収縮率とは、第1及び第2長繊維不織布を積層して不織布積層体にする前に、それぞれ単独で測定した100℃で3分間の乾熱面積収縮率である。
(【0011】以降は省略されています)

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