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公開番号
2024126768
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023035382
出願日
2023-03-08
発明の名称
吸収性物品用不織布
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
D04H
1/425 20120101AFI20240912BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】セルロース繊維を含有し使用時の液戻りが抑制された吸収性物品用不織布を提供すること。
【解決手段】セルロース繊維を90質量%以上含み、繊維どうしが交絡してなる吸収性物品用不織布である。前記吸収性物品用不織布は第1面及びそれと反対側に位置する第2面を有し、前記第1面は凸部と底部とを有する。前記底部は複数の開孔部を有する。前記底部における前記開孔部以外の部分の坪量B1に対する、前記凸部の坪量B2の比B2/B1が2以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
セルロース繊維を90質量%以上含み、繊維どうしが交絡してなる吸収性物品用不織布であって、
前記吸収性物品用不織布が、第1面及びそれと反対側に位置する第2面を有し、
前記第1面は凸部と底部とを有し、
前記底部は複数の開孔部を有し、
前記底部における前記開孔部以外の部分の坪量B1に対する、前記凸部の坪量B2の比B2/B1が2以上である、吸収性物品用不織布。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記凸部の接触面積率が20%以上50%以下であり、
前記凸部の接触面積率は、前記第1面の上に、その全域を被覆する平板を載せて12g/cm
2
の加重をかけた状態における、該平板と前記凸部との接触面積の、前記第1面の面積に対する割合である、請求項1に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項3】
前記開孔部の総面積の面積率が15%以上50%以下であり、
前記開孔部の総面積の面積率は、前記開孔部の総面積の、前記第1面の面積に対する割合である、請求項1又は2に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項4】
前記吸収性物品用不織布が、スパンレース不織布である、請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品用不織布に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
吸収性物品用不織布には、従来、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂からなる不織布が使用されていた。しかしながら、これらの樹脂からなる不織布は生分解性に乏しく、環境に対する負荷が高いという欠点を有する。そこで近年、より生分解性の高いセルロース繊維を含有する不織布が提案されている。
【0003】
特許文献1には、少なくとも15重量%の天然繊維を含むスパンレース不織布からなる第1の層と、第1の層と接合された第2の層と、を含む、吸収性物品に使用するためのトップシートが記載されている。前記第1の層は、複数の突出部及び複数の孔を含み、前記複数の孔は、前記突出部の間に位置する。また前記第1の層は、前記孔において前記トップシートの前記第2の層を少なくとも部分的に貫通する。このような構造的特徴を有する特許文献1のトップシートは、構造強度及び機械的強度に優れると記載されている。
【0004】
特許文献2には、セルロース系繊維を90質量%よりも多い量で含み、繊維同士が交絡してなる吸収性物品用不織布が記載されている。該不織布は、複数の互いに離間した第1交絡部と、複数の互いに離間した第2交絡部とを有し、前記第1交絡部はそれぞれ、複数の繊維密度の高い領域と複数の繊維密度の低い領域とで形成された規則的な模様を有する。特許文献2記載の不織布を含む吸収性物品用シートは、毛羽立ちが少なく、且つ意匠性に優れると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2020-536707号公報
国際公開第2019/004369号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
セルロース繊維は保水性が十分ではないため、セルロース繊維を含有する吸収性物品用不織布は使用時において液戻りに改善の余地があった。またこれに伴ってべたつきの不快感や肌のかぶれを誘発する場合があり、この点についても改善の余地があった。しかしながら、特許文献1及び2に記載の吸収性物品用不織布は、いずれもこの問題点について十分な検討がなされておらず、よって液戻りの抑制が十分ではなかった。
したがって本発明の課題は、セルロース繊維を含有し使用時の液戻りが抑制された吸収性物品用不織布を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、セルロース繊維を90質量%以上含有し、繊維どうしが交絡してなる吸収性物品用不織布であって、
前記吸収性物品用不織布が、第1面及びそれと反対側に位置する第2面を有する吸収性物品用不織布である。
本発明の吸収性物品用不織布の一実施形態では、前記第1面は凸部と底部とを有することが好ましい。
本発明の吸収性物品用不織布の一実施形態では、前記底部は複数の開孔部を有することが好ましい。
本発明の吸収性物品用不織布の一実施形態では、前記底部における前記開孔部以外の部分の坪量B1に対する、前記凸部の坪量B2の比B2/B1が2以上であることが好ましい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、使用時の液戻りが抑制された吸収性物品用不織布が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の吸収性物品用不織布の一実施形態の第1面側の模式的な斜視図である。
図2は、図1のA-A線断面(機械方向MD及び厚み方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。
図3は、図2に示す凸部の模式的な断面図である。
図4は、本発明の吸収性物品用不織布の好適な製造装置の一実施形態の要部(水流交絡装置)の概略構成図である。
図5は、図4に示す凹凸支持体の凹凸面(ウェブが載置される面)側の模式的な斜視図である。
図6(a)は、図5に示す凹凸支持体の凹凸面(ウェブが載置される面)側の模式的な平面図、図6(b)は、図6(a)のB-B線断面(機械方向MD及び厚み方向に沿う断面)を模式的に示す断面図、図6(c)は、図6(a)のC-C線断面(垂直方向CD及び厚み方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。
図7(a)~図7(c)は、それぞれ、図4に示す装置を用いた水流噴射工程の一実施形態を模式的に示す図であり、凹凸支持体の機械方向及び厚み方向に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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