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公開番号2024126288
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034572
出願日2023-03-07
発明の名称中綿、および、当該中綿を備えた衣類
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類D04H 1/02 20060101AFI20240912BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】
難燃性が向上した中綿の提供と、難燃性に富む衣類(特に、アウトドア用衣類またはキャンプ用衣類)の提供を課題とする。
【解決手段】
本発明にかかる難燃繊維を構成繊維に含んだ中綿では、構成繊維同士をバインダによって接着すると共に、接着繊維によっても構成繊維同士を繊維接着することを特徴としている。そのため、本発明によって、難燃性に富むことに加え洗濯時など力がかかった際に中割れや毛羽立ちの発生が防止された、特に衣料用途で好適に使用可能な中綿を提供できる。そして、限界酸素指数(LOI値)が20よりも高い難燃繊維を構成繊維に含ませることによって、難燃性に富む中綿を提供できる。
そのため、当該中綿を備えることで、難燃性に富む衣類(特に、アウトドア用衣類またはキャンプ用衣類)を提供できる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
構成繊維と、前記構成繊維同士を接着しているバインダを含んでいる、中綿であって、前記構成繊維は、接着繊維とLOI値が20よりも高い難燃繊維とを含んでおり、前記接着繊維は、前記構成繊維同士を繊維接着している、中綿。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
無荷重時の密度が5854g/m

より高く10864g/m

未満である、請求項1に記載の中綿。
【請求項3】
0.2gf/cm

荷重時の密度が6747g/m

より高く11122g/m

未満である、請求項1に記載の中綿。
【請求項4】
請求項1~3いずれかに記載の中綿を備えた、衣類。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性に富む中綿、および、当該中綿を備えた衣類(特に、アウトドア用衣類またはキャンプ用衣類)に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、衣類用途に使用される中綿や、クッションあるいは布団などの詰め物として使用される中綿として、従来から構成繊維同士が接着してなる中綿が使用されている。
具体例として、特開2007-125153(特許文献1)には、構成繊維に中空ポリエステル短繊維を含む中綿が開示されており、当該中空ポリエステル短繊維の繊度と中空率を調整すること、更に、セルロース系短繊維(綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテート、レンチング社製リヨセル(登録商標)など)を配合することで、かさ高でやわらかいといった風合いの良さ、軽量保温性、吸放湿性に優れた中綿を提供できることが開示されている。そして、特許文献1には、バインダによって、および、ポリエチレンテレフタレートで構成された熱接着性複合短繊維を配合することによって、構成繊維同士を熱接着して洗濯耐久性に富む中綿を提供できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-125153
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、特にアウトドア趣味やキャンプ趣味の盛り上がりに伴い、衣類(特に、アウトドア用衣類またはキャンプ用衣類)に難燃性が求められている。つまり、アウトドア活動やキャンプ活動では、火起こしやキャンプファイヤなどを行うことがあるが、その際、衣類に火が触れたり火の粉が降りかかることがある。そのため、当該衣類は難燃性に富むことが求められる。
【0005】
本願出願人は検討の結果、衣類を構成する中綿の難燃性を向上することを通し、難燃性に富む衣類を提供できると考えた。しかしながら、特許文献1が開示するような従来技術にかかる中綿は、難燃性の向上に対する対策が練られたものでは無かった。
【0006】
本発明では、難燃性が向上した中綿の提供と、難燃性に富む衣類(特に、アウトドア用衣類またはキャンプ用衣類)の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
「(請求項1)構成繊維と、前記構成繊維同士を接着しているバインダを含んでいる、中綿であって、前記構成繊維は、接着繊維とLOI値が20よりも高い難燃繊維とを含んでおり、前記接着繊維は、前記構成繊維同士を繊維接着している、中綿。
(請求項2)無荷重時の密度が5854g/m

より高く10864g/m

未満である、請求項1に記載の中綿。
(請求項3)0.2gf/cm

荷重時の密度が6747g/m

より高く11122g/m

未満である、請求項1に記載の中綿。
(請求項4)請求項1~3いずれかに記載の中綿を備えた、衣類。」
である。
【発明の効果】
【0008】
まず、本願出願人は次の知見を見出した。
構成繊維同士をバインダのみによって接着してなる中綿は、洗濯時など力がかかった際に毛羽立ちの発生が防止されており、衣類の布地と擦れやすい表面の剛性に富むものの、中綿における厚さ方向の中央部分に剥離(以降、中割れと称することがある)が生じ易いことを見出した。
一方、構成繊維同士を接着繊維のみによって繊維接着してなる中綿は、洗濯時など力がかかった際に中割れの発生が防止されているものの、衣類の布地と擦れ毛羽立ちが発生し易いものであり表面の剛性に劣る傾向があることを見出した。
このような、洗濯時など力がかかった際に中割れや毛羽立ちの発生し易い中綿は、形状安定性に劣る中綿であり、特に衣料用途で好適に使用できない中綿である。
【0009】
それに対し、本発明にかかる難燃繊維を構成繊維に含んだ中綿では、構成繊維同士をバインダによって接着すると共に、接着繊維によっても構成繊維同士を繊維接着することを特徴としている。そのため、本発明によって、難燃性に富むことに加え洗濯時など力がかかった際に中割れや毛羽立ちの発生が防止された、特に衣料用途で好適に使用可能な中綿を提供できる。
【0010】
そして、本願出願人は、JIS K7201-1:2021「プラスチック-酸素指数による燃焼性の試験方法-第1部:一般要求事項」およびJIS K7201-2:2021「プラスチック-酸素指数による燃焼性の試験方法-第2部:室温における試験」によって求められる、限界酸素指数(LOI値)が20よりも高い難燃繊維を構成繊維に含ませることによって、難燃性に富む中綿(特に、LOI値が26以上の中綿)を提供できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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