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公開番号2024175267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023092912
出願日2023-06-06
発明の名称スパンボンド不織布の製造方法、スパンボンド不織布、及び、その利用
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類D04H 3/16 20060101AFI20241211BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】生産性に優れ、強度が高い生分解性のスパンボンド不織布の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する原料組成物からスパンボンド不織布を得る製造方法であって、前記製造方法は、
前記原料組成物の加熱溶融物を紡糸口金から吐出し原糸を得る工程(A)と、前記原糸をウェブ化しウェブを得る工程(B)とを含み、
前記原料組成物の165℃でのメルトマスフローレートが20g/10min以上~150g/10min、かつ、前記原料組成物の重量平均分子量(但し、重量平均分子量とは、クロロホルム溶媒を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によるポリスチレン換算の重量平均分子量を指す。以下同じ)が10万以上30万以下である、スパンボンド不織布の製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する原料組成物からスパンボンド不織布を得る製造方法であって、前記製造方法は、
前記原料組成物の加熱溶融物を紡糸口金から吐出し原糸を得る工程(A)と、前記原糸をウェブ化しウェブを得る工程(B)とを含み、
前記原料組成物の165℃でのメルトマスフローレートが20g/10min以上150g/10min以下、かつ、前記原料組成物の重量平均分子量(但し、重量平均分子量とは、クロロホルム溶媒を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によるポリスチレン換算の重量平均分子量を指す。以下同じ)が10万以上30万以下である、スパンボンド不織布の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ウェブを、[ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂の結晶化温度(Tc)-50℃]未満の温度で加圧する工程(C)を含む、請求項1に記載のスパンボンド不織布の製造方法。
【請求項3】
前記原料組成物は、前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂100重量部に対して結晶核剤を0.1~2.5重量部含有する、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布の製造方法。
【請求項4】
繊維を含むスパンボンド不織布であって、
前記繊維はポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する樹脂組成物を含み、
前記樹脂組成物の165℃でのメルトマスフローレートが20g/10min以上650g/10min以下、かつ、
前記樹脂組成物の重量平均分子量が10万以上25万以下である、スパンボンド不織布。
【請求項5】
製造時の流れ方向(MD方向)における、単位断面積当たりの最大応力が1.0MPa以上である、請求項4に記載のスパンボンド不織布。
【請求項6】
前記スパンボンド不織布のCD方向の引張強さに対する、前記スパンボンド不織布のMD方向の引張強さの比(MD引張強さ/CD引張強さ)が、1.6以上である、請求項4又は5に記載のスパンボンド不織布。
【請求項7】
目付が3~50g/m2未満である、請求項4又は5に記載のスパンボンド不織布。
【請求項8】
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂は、単独重合体及び/又は共重合体を含み、構成単位として3-ヒドロキシブチレートを80モル%以上含有する、請求項4又は5に記載のスパンボンド不織布。
【請求項9】
前記樹脂組成物は、前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂100重量部に対して結晶核剤を0.1~2.5重量部含有する、請求項4又は5に記載のスパンボンド不織布。
【請求項10】
第1の不織布と、該第1の不織布の少なくとも片面に積層された第2の不織布とを備える、積層体であって、
前記第1の不織布が、請求項4又は5に記載のスパンボンド不織布であり、
前記第2の不織布が、メルトブローン不織布である、積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スパンボンド不織布の製造方法、スパンボンド不織布、及び、その利用に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
スパンボンド不織布は、熱可塑性樹脂組成物を加熱溶融し紡糸口金からポリマーを吐出し原糸を得、得られた原糸をウェブ化するスパンボンド法により得られた不織布であり、高い強度と高い寸法安定性を有する。
【0003】
スパンボンド不織布は、例えば、紙おむつやマスク等の衛生用品、革製品のキズ防止用等の包装材、油吸着材などを構成する材料に利用されている。
【0004】
近年、プラスチック廃棄物が、生態系への影響、燃焼時の有害ガス発生、大量の燃焼熱量による地球温暖化等、地球環境に負荷を与える原因となっており、生分解性プラスチックを用いたスパンボンド不織布の開発が求められている。
【0005】
生分解性プラスチックの中でも、生分解性およびカーボンニュートラルの観点から、植物由来の原料を炭素源として微生物産生される生分解性プラスチック、特に脂肪族ポリエステル系樹脂が注目されている。中でも、ポリ(3-ヒドロキシブチレート)単独重合樹脂、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシバリレート)共重合樹脂、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)共重合樹脂、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-4-ヒドロキシブチレート)共重合樹脂といった、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂が注目を集めている。
【0006】
特許文献1には、生分解性を有するポリラクチド、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート等のスパンボンド不織布が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-544975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般的に、前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂、特にポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系共重合体は、結晶化速度が遅い、あるいは、樹脂融点と樹脂の分解温度が近い等の点で、樹脂の強度を損なうことなく不織布の製造するためには課題があった。
【0009】
本発明は、上記現状に鑑み、生産性に優れ、強度が高いスパンボンド不織布の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含み、高い強度を有するスパンボンド不織布や、当該スパンボンド不織布を備える積層体、マスクなどを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のメルトマスフローレートと重量平均分子量を有するポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系を含む樹脂組成物において、高い強度を有するスパンボンド不織布を良好な生産性で製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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