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公開番号2025022013
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023126206
出願日2023-08-02
発明の名称電極カテーテル
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61B 18/14 20060101AFI20250206BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】シャフトの細径化や製造工程の効率化が図られる電極カテーテルを提供する。
【解決手段】長手軸方向を有し、遠位側開口3と遠位側開口3と連通している内腔5とを有するシャフト2であって、シャフト2の周壁に内腔5とシャフト2の外とが連通する第1側孔11が配されたシャフト2と、遠位側開口3に配置されている先端電極20と、第1側孔11に配置されている第1電極25と、第1電極25に接続されて内腔5に延在している第1導線31と、先端電極20に接続されて内腔5に延在しており、引張強度が第1導線31よりも大きい導電性の芯材40と、シャフト2の近位側に配されて、芯材40の近位端部が接続される第1端子と第1導線31の近位端部が接続される第2端子を有するコネクタ50と、を有する電極カテーテル1。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
長手軸方向を有し、遠位側開口と前記遠位側開口と連通している内腔とを有するシャフトであって、前記シャフトの周壁に前記内腔と前記シャフトの外とが連通する第1側孔が配されたシャフトと、
前記遠位側開口に配置されている先端電極と、
前記第1側孔に配置されている第1電極と、
前記第1電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第1導線と、
前記先端電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在しており、引張強度が前記第1導線よりも大きい導電性の芯材と、
前記シャフトの近位側に配されて、前記芯材の近位端部が接続される第1端子と前記第1導線の近位端部が接続される第2端子を有するコネクタと、を有する電極カテーテル。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記先端電極には引張強度が800N/mm

以下の導線は接続されていない請求項1に記載の電極カテーテル。
【請求項3】
前記芯材は前記シャフトの近位部に固定されていない請求項1または2に記載の電極カテーテル。
【請求項4】
前記先端電極と前記芯材は、前記芯材の引張強度よりも大きく前記第1導線の引張強度よりも大きい接合強度で接合されている請求項1または2に記載の電極カテーテル。
【請求項5】
前記先端電極は前記シャフトと前記芯材のみに固定されている請求項1または2に記載の電極カテーテル。
【請求項6】


を(前記先端電極の直流電気抵抗値)-(前記芯材の直流電気抵抗値)-(前記コネクタの前記第1端子の直流電気抵抗値)、


を(前記第1電極の直流電気抵抗値)-(前記第1導線の直流電気抵抗値)-(前記コネクタの前記第2端子の直流電気抵抗値)としたとき、


/R

≦3.5である請求項1または2に記載の電極カテーテル。
【請求項7】
前記芯材の最小外径は前記第1導線の最小外径よりも大きい請求項1または2に記載の電極カテーテル。
【請求項8】
前記第1端子は前記芯材の前記近位端部を受け入れる凹部を有しており、
前記第1端子の前記凹部の最大内径は、前記芯材の前記近位端部の最大外径よりも大きい請求項1または2に記載の電極カテーテル。
【請求項9】
前記第1端子は前記芯材の前記近位端部を受け入れる凹部を有しており、
前記第2端子は前記第1導線の前記近位端部を受け入れる凹部を有しており、
前記第1端子の前記凹部と前記第2端子の前記凹部の形状が同じである請求項1または2に記載の電極カテーテル。
【請求項10】
前記先端電極は前記芯材にはんだ接合された電極である請求項1または2に記載の電極カテーテル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、体内臓器、主に心臓の電位測定や体内組織の焼灼に用いる電極カテーテルに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
心房細動等の不整脈の検査や治療において、電極を有するカテーテルを用いることがある。検査時には、電極カテーテルを心腔内に挿入することで、心内電位を測定して不整脈の原因となっている心臓の異常部位を特定する。治療時には、カテーテルの電極から高周波電流を不整脈の原因となっている心筋へ流し、不整脈の発生源を焼灼することによって心臓から電気的に分離するアブレーション手術や、心房細動が発生した際にカテーテルの電極から電気的信号を心臓に与える除細動処置に電極カテーテルが用いられる。一般的に、電極カテーテルは、内腔を有するシャフトに複数の電極が配置される。電極には導線が接続され、導線はシャフトに設けられた導線孔からシャフトの内腔を通って外部機器、例えば心電図計や除細動装置まで延びている。複数の導線を外部機器と効率よく接続するためにカテーテルにはコネクタが設けられる。
【0003】
例えば特許文献1には電磁センサ式カテーテルが先端部電極、リング電極、先端部電極用導線、リング電極用対応導線、電磁センサ、センサケーブル、カテーテルの先端部を撓ませるための引張ワイヤを有することが記載されている。
【0004】
特許文献2には、シャフトの遠位端に先端チップを有する電極カテーテルにおいて、先端チップが先端チップ接続部材を有してもよいことが記載されている。特許文献2には、先端チップ接続部材としてはシャフトの遠位側を屈曲させるためのプルワイヤや導線等が挙げられることも記載されている。
【0005】
特許文献3には、カテーテルがシャフト組立体と、シャフト組立体の遠位端に配設された複数の電極と、処理回路に連結するために前記シャフト組立体の近位端に配設されたコネクタと、を有することが記載されている。特許文献3にはカテーテルがシャフト組立体の管腔のうちの第1管腔の各々に配設された複数のケーブルを有すること、各ケーブルがコネクタおよび電極の各々の群に電気的に結合されることも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表平11-507580号公報
特開2023-68572号公報
特開2021-53384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
先端部材には特許文献1~2に記載されているようにカテーテルの先端部を撓ませるためのワイヤ、またはカテーテルの全体形状を保持するための芯材が接続される。ワイヤは手元側に引くことができるようにハンドルに接続される。芯材はシャフトに対して遠位側または近位側に動かないようにするためにカテーテルに固定される。従来のカテーテルにおいて先端部材を電極として使用するためにはワイヤまたは芯材に加えて導線を接続する必要があるため部品数が多く、シャフトの細径化やカテーテル製造の効率化の観点で改善の余地があった。
【0008】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シャフトの細径化やカテーテル製造の効率化が図られる電極カテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決できた本発明の電極カテーテルの一実施態様は、下記の通りである。
[1] 長手軸方向を有し、遠位側開口と前記遠位側開口と連通している内腔とを有するシャフトであって、前記シャフトの周壁に前記内腔と前記シャフトの外とが連通する第1側孔が配されたシャフトと、
前記遠位側開口に配置されている先端電極と、
前記第1側孔に配置されている第1電極と、
前記第1電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在している第1導線と、
前記先端電極に接続されて前記シャフトの内腔に延在しており、引張強度が前記第1導線よりも大きい導電性の芯材と、
前記シャフトの近位側に配されて、前記芯材の近位端部が接続される第1端子と前記第1導線の近位端部が接続される第2端子を有するコネクタと、を有する電極カテーテル。
【0010】
上記電極カテーテルによれば、先端電極に導電性の芯材を接続することによって芯材をカテーテルの形状保持だけでなく導線としても機能させることができる。先端電極に芯材とは別に導線を接続する必要がなくシャフト内に配置される部品数を減らすことができるため、シャフトの細径化が可能となる。また、芯材は第1導線とともにコネクタに接続されるため、従来に比べて部材の接続工程が簡素化され、カテーテル製造の効率化が図られる。芯材がコネクタに接続されることでシャフトの長手軸方向に対する芯材の位置が固定されて電極カテーテルの剛性が適度に高まるため、良好なトルク伝達性を得ることもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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