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公開番号
2025004777
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2021194287
出願日
2021-11-30
発明の名称
難燃性布帛および、それを有する難燃性マットレス
出願人
株式会社カネカ
代理人
主分類
D04B
1/16 20060101AFI20250108BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】環境への影響が懸念されず、高い難燃性を有する難燃性布帛およびそれを含む難燃性マットレスを提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも難燃性アクリル系繊維(A)及び骨格繊維(B)から構成される難燃性布帛であって、難燃性布帛の目付が140g/m
2
以上、厚みが0.5mm以上、難燃性布帛全体に含まれる無機錫酸化合物の割合が1.2質量%以上である難燃性布帛に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも難燃性アクリル系繊維(A)及び骨格繊維(B)から構成される難燃性布帛であって、
前記難燃性布帛は目付が140g/m
2
以上及び厚みが0.5mm以上、難燃性布帛全体に含まれる無機錫酸亜鉛化合物の割合が1.2質量%以上である、難燃性布帛。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
難燃性布帛は、少なくとも難燃性アクリル系繊維(A)20~80質量%及び骨格繊維(B)20~80質量%から構成される、請求項1に記載の難燃性布帛。
【請求項3】
難燃性布帛は無機錫酸化合物を1.2~40質量%含有する、請求項1または2に記載の難燃性布帛。
【請求項4】
難燃性アクリル系繊維(A)が、無機錫酸化合物を難燃性アクリル系繊維(A)100質量部に対して2~40質量%含有する、請求項1~3のいずれかに記載の難燃性布帛。
【請求項5】
難燃性布帛に含有される無機錫酸化合物の平均粒子径は、2μm以下である、請求項1~4のいずれかに記載の難燃性布帛。
【請求項6】
無機錫酸化合物は、少なくともスズ酸亜鉛もしくはヒドロキシスズ酸亜鉛のいずれかを含む、請求項1~5のいずれかに記載の難燃性布帛。
【請求項7】
難燃性アクリル系繊維(A)は、アクリロニトリル30~85質量%、ハロゲン含有ビニル単量体及びハロゲン含有ビニリデン単量体からなる群から選ばれる1以上のハロゲン含有ビニル系単量体15~70質量%、及びスルホン酸基含有単量体0~3質量%から生成されるアクリロニトリル系共重合体で構成される請求項1~6のいずれかに記載の難燃性布帛。
【請求項8】
前記ハロゲン含有ビニル系単量体は、塩化ビニル単量体である、請求項7に記載の難燃性布帛。
【請求項9】
骨格繊維(B)がガラス繊維及び珪酸含有セルロース繊維よりなる群から選ばれ少なくとも1つの繊維である、請求項1~8のいずれか記載の難燃性布帛。
【請求項10】
骨格繊維(B)がガラス繊維である請求項9に記載の難燃性布帛。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性布帛および、それを有する難燃性マットレスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、アクリル系繊維等のハロゲン含有繊維の難燃化は、難燃剤としてアンチモン化合物を1~50質量%程度含有させる方法がある(例えば、特許文献1)。当該難燃剤を含有した難燃性アクリル系繊維は、難燃化していない他の繊維と組み合わせ難燃性ニット生地として、マットレスの内部構造体を覆うことで用いられている(例えば、特許文献2)。また、アンチモン化合物以外のハロゲン含有繊維に難燃性を付与する難燃剤としてガラス成分が用いられている(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-18050号公報
WO2006/043663公報
WO2006/008900公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、アンチモン化合物やガラス成分を難燃剤に用いた場合、これらの溶出や排出による環境への影響が懸念されており、改善の余地があった。また、難燃性マットレスとして、マットレス内部に難燃性布帛を覆って用いる場合、燃焼試験における残炎時間や残じん時間が長くなる場合があり、難燃性をさらに向上することが求められており、課題が残っていた。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するため、環境への影響が低減され、高い難燃性を有する難燃性布帛およびそれを有する難燃性に優れたマットレスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、少なくとも難燃性アクリル系繊維(A)及び骨格繊維(B)から構成される難燃性布帛あって、前記難燃性布帛は目付が140g/m
2
以上及び厚みが0.5mm以上、難燃性布帛全体に含まれる無機錫酸亜鉛化合物の割合が1.2質量%以上である、難燃性布帛に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、環境への影響の懸念が低減され、残炎時間や残じん時間が短く、良好な難燃性を有する難燃性布帛及びそれを含む難燃性マットレスを提供できる。マットレスの内部構造体を当該難燃性布帛で覆うことにより、マットレスの内部構造体の中でもウレタンフォームに、当該難燃性布帛を用いることで、ウレタンフォームの素材独特の風合いや心地よさを損なわず充分確保しながら、高度に難燃化できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の難燃性布帛は、少なくとも難燃性アクリル系繊維(A)及び骨格繊維(B)で構成される。以下、本発明について、順次説明する。
【0009】
<難燃性布帛>
難燃性布帛は、少なくとも難燃性アクリル系繊維(A)及び骨格繊維(B)で構成される。
前記難燃性布帛は、目付が140g/m
2
以上及び厚みが0.5mm以上であり、難燃性の観点から目付は170g/m
2
以上が好ましい。また、厚みは0.8mm以上が好ましい。目付けが140g/m
2
未満の場合、燃焼時に形成される炭化膜の密度が疎となり、寝具等のマットレス、枕、マットレスパッドや布団等の寝具製品等において用いられる木綿やウレタンフォームへの着火を防ぐ性能が不充分となる。厚みが0.5mm未満の場合には、燃焼時に形成される炭化膜の厚みが薄くなり寝具等のマットレス、枕、マットレスパッドや布団等の寝具製品等において用いられる木綿やウレタンフォームへの着火を防ぐ性能が不充分となる。また、本布帛の目付及び厚みには上限はないが、寝具製品としての風合い、触感の観点より300g/m
2
以下、2mm以下が好ましい。
本発明の難燃性布帛は単独で用いてもよく2枚以上重ねて使用してもよく、重ねることでより難燃性が向上する点から好ましい。
【0010】
難燃性アクリル繊維(A)と骨格繊維(B)の割合は耐久性、難燃性布帛の強度、炭化膜の形成の度合い、自己消火性の速度により決定されるが、難燃性アクリル系繊維(A)の割合は20~80質量%、骨格繊維(B)の割合は20~80質量%であることが好ましい。難燃性アクリル系繊維(A)の割合が、20質量%未満であると難燃性布帛の難燃性が不充分となり、80質量%を超えると骨格繊維(B)が不足し、燃焼時の炭化膜形成能力が不充分となるため好ましくない。また骨格繊維(B)の割合が20質量%未満であると難燃性布帛における燃焼時の炭化膜形成の能力が不充分となり、80質量%を超えると、難燃性アクリル繊維(A)が不足し難燃性布帛の難燃性が不充分となるため好ましくない。
(【0011】以降は省略されています)
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