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公開番号2025012524
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115411
出願日2023-07-13
発明の名称不織布製造方法および不織布製造装置
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類D04H 3/05 20060101AFI20250117BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】本発明は、不織布の片面において毛羽立ちを抑制し得る技術を提供することを目的とする。
【解決手段】不織布製造方法は、シートを一定方向に搬送する搬送工程と、外周面に設けられた凸部の天頂部が少なくとも加熱されたエンボスローラと、エンボスローラに対向配置され且つ天頂部よりも表面温度が低いアンビルローラとで、搬送中のシートの一方の面をエンボス加工を施すエンボス加工工程と、を含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
シートを一定方向に搬送する搬送工程と、
外周面に設けられた凸部の天頂部が少なくとも加熱されたエンボスローラと、前記エンボスローラに対向配置され且つ前記天頂部よりも表面温度が低いアンビルローラとで、搬送中の前記シートの一方の面にエンボス加工を施すエンボス加工工程と、
を含む、不織布製造方法。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記天頂部の温度は、前記シートに前記エンボス加工を施すことが可能な温度であり、
前記アンビルローラの表面温度は、前記シートに前記エンボス加工を施すことが可能な温度よりも低い温度である、
請求項1に記載の不織布製造方法。
【請求項3】
前記アンビルローラの外表面は、ゴムによって形成される、
請求項1または2に記載の不織布製造方法。
【請求項4】
前記エンボスローラの外周面には、前記シートの一方の面にエンボスを形成するエンボス突起が設けられ、該エンボス突起が前記エンボスローラの外周面に占める面積率は9%以上30%以下である、
請求項1または2に記載の不織布製造方法。
【請求項5】
前記シートの原料は、ポリ乳酸系樹脂であり、
前記アンビルローラの表面温度は70℃以下である、
請求項1または2に記載の不織布製造方法。
【請求項6】
前記凸部の温度は、155℃以下である、
請求項1または2に記載の不織布製造方法。
【請求項7】
前記凸部の温度は、135℃以上である、
請求項6に記載の不織布製造方法。
【請求項8】
前記凸部の温度は、140℃以上である、
請求項6に記載の不織布製造方法。
【請求項9】
前記搬送工程において、前記シートの搬送速度は、20m/min以上60m/min以下である、
請求項1または2に記載の不織布製造方法。
【請求項10】
前記凸部が前記アンビルローラに与える線圧は35kg/cm以上100kg/cm以下である、
請求項1または2に記載の不織布製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布製造方法および不織布製造装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の繊維層を含む不織布の製造方法が知られている。例えば、特許文献1には多層の不織布を作製することのできる不織布作製装置や不織布作製方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-070875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不織布は、摩耗によって毛羽立ちが発生する虞がある。毛羽立ちが発生した不織布は肌当たりが悪く、肌に接触する衛生用品(例えば、マスクや吸収性物品)の肌当接面への使用に適さない。しかしながら、不織布は、繊維の絡み合いによって他シートと係合することが可能であるため、他のシートに積層される面は毛羽立ちを有するのが好ましい。
【0005】
本発明は、不織布の片面において毛羽立ちの発生を抑制し得る技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る不織布製造方法は、
シートを一定方向に搬送する搬送工程と、
外周面に設けられた凸部の天頂部が少なくとも加熱されたエンボスローラと、前記エンボスローラに対向配置され且つ前記天頂部よりも表面温度が低いアンビルローラとで、搬送中の前記シートの一方の面にエンボス加工を施すエンボス加工工程と、
を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、不織布の片面の毛羽立ち発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る不織布の平面図である。
図2は、実施形態に係る不織布のCD方向の断面図である。
図3は、ポリ乳酸の繊維を熱ロールに通した場合の熱ロールの表面温度と、熱ロールへの貼り付き度合いの関係についての実験結果を示す表である。
図4は、実施形態に係る不織布の製造方法に関するフローチャートである。
図5は、不織布の製造条件の一例を示す表である。
図6は、実施形態に係る不織布を製造する不織布製造装置を示す図である。
図7は、実施形態に係る不織布を製造する不織布製造装置からエンボス加工装置を抜き出して示す拡大図である。
図8は、実施形態に係る不織布に追加するエンボスの配置パターンを表す図である。
図9は、実施形態に係る不織布の表面を光学顕微鏡で視た写真である。
図10は、実験に使用した不織布の条件および実施形態に係る不織布の表面粗さについての検証結果を示す表である。
図11は、実施形態に係る不織布の毛羽立ちについての検証結果を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本願発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本願発明の一態様であり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0010】
<実施形態>
図1は、本実施形態に係る不織布C(本願でいう「シート」の一例)を上方から見た場合の平面図である。図2は、不織布Cを図1に示すAA線に沿って切断した場合のCD方向の断面図である。不織布Cは、MD方向が長手方向となるシートであり、複数層で構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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