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公開番号
2025011226
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2024177968,2023000581
出願日
2024-10-10,2018-01-24
発明の名称
消費者に許容可能な物品使用特性を示す、活性剤含有物品
出願人
ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
,
THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
D04H
3/005 20120101AFI20250116BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】十分な端封止部強度及び端封止部幅を示す封止部を含む物品を提供する。
【解決手段】水溶性物品であり、フィラメント及び/又は繊維である1種以上の繊維要素であって、繊維要素のうちの少なくとも1つが水溶性ヒドロキシルポリマーである1種以上の水溶性フィラメント形成材料を含む、1種以上の繊維要素を含み、水溶性物品は、1種以上の粒子を更に含み、1種以上の粒子は、界面活性剤、漂白剤、ビルダー、酵素、抗微生物剤等の水溶性粒子、ゼオライト、多孔質ゼオライト、シリカ、香料充填シリカ等の非水溶性粒子、及びこれらの混合物からなる群から選択され、水溶性物品は、水溶性物品の外周の少なくとも一部に沿って概ね位置付けられる端封止部を含み、端封止部は、前記1種以上の粒子を含み、水溶性物品は、端封止部強度試験法に従って測定されるとき、0.1N/in~4N/inの端封止部強度を示す。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
物品であって、
1つ以上の繊維要素であって、前記繊維要素のうちの少なくとも1つは、1種以上のフィラメント形成材料と、前記繊維要素から放出可能な1種以上の活性剤と、を含む、繊維要素と、
前記物品の外周の少なくとも一部に沿って概ね位置付けられる、端封止部と、を含み、
前記物品が、端封止部強度試験法に従って測定されるとき、0.1N/in~4N/inの端封止部強度を示す、物品。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記端封止部は1つ以上の粒子を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記物品が、本明細書に記載の溶解試験法に従って測定されるとき、360秒未満の平均崩壊時間を示す、請求項1又は2に記載の物品。
【請求項4】
前記物品が、本明細書に記載の溶解試験法に従って測定されるとき、3600秒未満の平均溶解時間を示す、請求項1~3のいずれか一項に記載の物品。
【請求項5】
前記物品は、多プライ物品の形態で2つ以上の繊維構造体プライを含み、好ましくは、前記物品は、第1の最外プライと、第2の最外プライと、を含み、前記第1の最外プライ及び前記第2の最外プライのそれぞれの端部は、前記端封止部を形成し、より好ましくは、前記物品は、1つ以上の内側プライを含み、前記1つ以上の内側プライは、前記第1の最外プライ及び前記第2の最外プライによって包囲され、前記1つ以上の内側プライは前記端封止部を形成しない、請求項1~4のいずれか一項に記載の物品。
【請求項6】
前記2つ以上の繊維構造体プライのうちの少なくとも1つは、1つ以上の粒子を含み、好ましくは、前記物品は、第1の最外プライと、第2の最外プライと、を含み、前記端封止部は、前記第1の最外プライ及び前記第2の最外プライのそれぞれの端部に沿って形成され、より好ましくは、前記物品は、1つ以上の内側プライを含み、前記1つ以上の内側プライは、前記第1の最外プライ及び前記第2の最外プライによって包囲され、前記1つ以上の内側プライは、前記1つ以上の粒子を含み、より好ましくは、前記第1の最外プライ及び前記第2の最外プライは実質的に粒子を含まず、更により好ましくは、前記1つ以上の内側プライは、前記端封止部を形成しない、請求項5に記載の物品。
【請求項7】
前記物品は、
1cm~11cmの幅、
1cm~20cmの長さ、
0.01mm~50mmの高さ、
0.25g~50gの質量、
0.25cc~60ccの体積、及び
0.05g/cc~0.8g/ccの密度、のうちの1つ以上を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の物品。
【請求項8】
前記1種以上の活性剤は1種以上の発泡剤を含み、好ましくは、前記1種以上の発泡剤は、乾燥繊維要素基準で0.1重量%~50重量%を構成し、好ましくは、前記1種以上の発泡剤は、酒石酸、クエン酸、フマル酸、アジピン酸、リンゴ酸、シュウ酸、又はスルファミン酸からなる群から選択され、好ましくは、前記1種以上の発泡剤は、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カルシウムからなる群から選択される、請求項1~7のいずれか一項に記載の物品。
【請求項9】
前記物品は、1つ以上の粒子を更に含み、前記1つ以上の粒子は、活性剤含有粒子であり、前記1種以上の活性剤及び前記活性剤含有粒子は、それぞれ界面活性剤を含み、前記粒子中の界面活性剤及び前記繊維要素内の界面活性剤は、互いに異なる、請求項1~8のいずれか一項に記載の物品。
【請求項10】
前記端封止部は連続している、請求項1~9のいずれか一項に記載の物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、活性剤含有物品、例えば繊維構造体、より具体的には、繊維要素、例えば、フィラメント及び/又は繊維のうちの少なくとも1つから放出可能な1種以上の活性剤を含む、1つ以上、例えば、複数の繊維要素を含む繊維構造体に関し、物品は、端封止部強度、端封止部幅、可撓性、溶解性、及び/又は物品寸法など消費者が許容可能な物品使用特性を示す。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
物品、例えば、フィラメントのうちの少なくとも1つから放出可能な1種以上の活性剤を含むフィラメントなど1つ以上の繊維要素を含む繊維構造体は、当該技術分野において既知である。しかしながら、かかる物品の配合者は、消費者が許容可能な物品使用特性を達成することができなかった。例えば、消費者は、特に2つ以上の繊維構造体プライを含む物品について、製造中に、パッケージ内での分配中に、消費者によるパッケージからの分注時に、又は消費者による使用前及び/若しくは使用中の消費者の手の中において、物品が時期尚早に崩壊しない、又は分離しないように十分な構造的一体性を示すことを所望する。加えて、消費者は、使用中に十分な可撓性を示し、したがって、物品が、単独で、又は本明細書に記載の1つ以上の他の消費者が許容可能な物品使用特性との組み合わせで、過度に剛性ではないが、過度に可撓性でもないことを所望する。更に、消費者は、シャンプー、ヘアコンディショナー、ボディーソープ及び/若しくはハンドソープなどパーソナルクレンジング物品の手溶解であるか、又は洗濯及び/若しくは食器洗浄用物品の機械溶解であるかに関わらず、物品が、単独で、又は本明細書に記載の1つ以上の他の消費者が許容可能な物品使用特性と組み合わせて、使用中に十分な溶解性を示すことを所望する。
【0003】
構造的な一体性に関して、1種以上の活性剤を内部に含む1つ以上の繊維要素を含む現行物品に伴う1つの問題は、可撓性、溶解性、及び/又は他の望ましい特性に悪影響を及ぼすことなく、製造中、物品の内側プライのうちの1つの外側表面へのコーティング付加時、パッケージ内での分配中、消費者によるパッケージからの分注時の、又は消費者による使用前及び/若しくは使用中の消費者の手の中における、物品の時期尚早な分離に物品が抵抗するように、好適な端封止部を提供することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、物品、例えば、消費者が許容可能な物品使用特性を示すフィラメントのうちの少なくとも1つから放出可能な1種以上の活性剤を含むフィラメントなど1つ以上の繊維要素、例えば、複数の繊維要素を含む、多プライ繊維構造体を含む物品に対するニーズが存在する。具体的には、物品が、物品の可撓性、物品寸法など消費者にとって好ましい特性、並びに表面への塗布前の消費者の手の中での滑らかで絹のような、泡立つ溶液の生成、及び初期溶解前/中の消費者の手の中での収容など全体的に消費者にとって好ましい性能を示すことができるようにする、十分な端封止部強度及び端封止部幅を示す、好適な端封止部を更に含むかかる物品に対するニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、繊維要素のうちの少なくとも1つから放出可能な1種以上の活性剤を含む1つ以上の繊維要素を有する物品を提供することにより上記のニーズを満たし、この物品は、1つ以上の寸法要件など、消費者が許容可能な物品使用特性を示す。具体的には、本開示は、物品の外周の少なくとも一部に沿って概ね位置付けられる端部を更に含む、かかる物品を提供することによって上記のニーズを満たし、この物品は、十分な端部強度及び端封止部幅を示し、この物品は、本明細書に記載のように、物品寸法、可撓性、及び溶解性など消費者にとって好ましい、許容可能な使用特性を示す。
【0006】
本開示の一実施例では、1つ以上の繊維要素を有する物品であって、繊維要素のうちの少なくとも1つは、1種以上のフィラメント形成材料と、繊維要素から放出可能な1種以上の活性剤と、を含み、端封止部は、物品の外周の少なくとも一部に沿って概ね位置付けられており、物品は、端封止部強度試験法に従って測定されるとき、約0.1N/in~約4N/inの端封止部強度を示す、物品が提供される。
【0007】
本開示の別の実施例では、1つ以上の繊維要素を有する物品であって、繊維要素のうちの少なくとも1つは、1種以上のフィラメント形成材料と、繊維要素から放出可能な1種以上の活性剤と、を含み、端封止部は、物品の外周の少なくとも一部に沿って概ね位置付けられており、端封止部は、端封止部強度試験法に従って測定されるとき、約0.5mm~約4mmの端封止部幅を有する、物品が提供される。
【0008】
本開示の更に別の実施例では、1つ以上の繊維要素を有する物品であって、繊維要素のうちの少なくとも1つは、1種以上のフィラメント形成材料と、繊維要素から放出可能な1種以上の活性剤と、を含み、端封止部は、物品の外周の少なくとも一部に沿って概ね位置付けられており、端封止部は、端封止部強度試験法に従って測定されるとき、約0.5mm~約4mmの端封止部幅を有し、物品は、端封止部強度試験法に従って測定されるとき、約0.1N/in~約4N/inの端封止部強度を示す、物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示による、繊維要素(この場合はフィラメント)のある実施例の概略図である。
本開示による、複数のフィラメントを含む繊維構造体のある実施例の概略図である。
図2の物品の別の概略図であり、物品寸法を示す。
本開示による、繊維構造体のある実施例の断面図の走査型電子顕微鏡写真である。
本開示による、繊維構造体の別の実施例の断面図の概略図である。
本開示による、繊維構造体の別の実施例の断面図の概略図である。
本開示による、繊維構造体の別の実施例の断面図の走査型電子顕微鏡写真である。
本開示による、繊維構造体の別の実施例の断面図の概略図である。
本開示による、繊維構造体の別の実施例の断面図の概略図である。
本開示による、繊維構造体の別の実施例の断面図の概略図である。
本開示による、繊維構造体の別の実施例の断面図の概略図である。
端封止部を有する物品の概略図である。
図12の物品の断面図の概略図である。
本開示による、繊維構造体のある実施例の製造プロセスのある実施例の概略図である。
図14のプロセスにおいて使用される、拡大図を含む、ダイのある実施例の概略図である。
本開示による、繊維構造体のある実施例の別の製造プロセスのある実施例の概略図である。
本開示による、繊維構造体の別の実施例の製造プロセスの別の実施例の概略図である。
本開示による、繊維構造体の別の実施例の製造プロセスの別の実施例の概略図である。
本開示による、繊維構造体の製造プロセスにおいて有用なパターン付ベルトのある実施例の代表画像である。
ルールダイカッターの概略図である。
物品の形成において有用な工具の平面図の概略図である。
線A-Aに沿った、図21Aの断面図の概略図である。
図21Bに示される工具先端部の断面図の概略図である。
物品の形成プロセスにおいて有用な加熱された機械プレスの概略図である。
本開示による、溶解性の測定において使用される、機器の構成のある実施例の概略図である。
溶解試験の実施中の図18の概略図である。
図19の平面図の概略図である。
修正円形曲げ試験法に従って繊維構造体の修正円形曲げ特性を測定する際に使用される装置の構成のある実施例の概略図である。
図26Aの一部の平面図の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
用語の定義
本明細書で使用するとき、「繊維構造体」は、1つ以上の繊維要素、及び任意に1つ以上の粒子を含む構造体を意味する。一実施例では、本開示による繊維構造体は、機能を実行することが可能な、一体型構造体など構造体を共に形成する繊維要素、及び任意に粒子の結合体を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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