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公開番号2025013042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023116318
出願日2023-07-14
発明の名称電磁波吸収不織布、電磁波吸収不織布含有物品及び吸音材
出願人エム・エーライフマテリアルズ株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類D04H 3/007 20120101AFI20250117BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】高い周波数帯域の電磁波に対する電磁波吸収性及び曲げ耐久性に優れる電磁波吸収不織布を提供する。
【解決手段】本開示の電磁波吸収不織布は、導電性ポリマーが付着している積層体を備える。前記積層体は、第1のスパンボンド層(A)と、第2のメルトブローン層(B)と、を有する。第1のスパンボンド層(A)の平均繊維径は、20μm~50μmである。第2のメルトブローン層(B)の平均繊維径は、前記第1のスパンボンド層(A)の平均繊維径よりも小さい。前記第1のスパンボンド層(A)は、前記積層体の一方の最外層である。通気度は、5.0[cc/cm2・sec]~48.0[cc/cm2・sec]である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
導電性ポリマーが付着している積層体を備え、
前記積層体が、
平均繊維径が20μm~50μmである第1のスパンボンド層(A)と、
前記第1のスパンボンド層(A)の平均繊維径よりも平均繊維径が小さい第2のメルトブローン層(B)と、
を有し、
前記第1のスパンボンド層(A)が、前記積層体の一方の最外層であり、
通気度が、5.0[cc/cm

・sec]~48.0[cc/cm

・sec]である、電磁波吸収不織布。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
目付比率(A)が、40%~96%であり、
前記目付比率(A)が、前記積層体の目付に対する、前記第1のスパンボンド層(A)の目付の比率を示す、請求項1に記載の電磁波吸収不織布。
【請求項3】
前記積層体の平均細孔径が、5.0μm以上である、請求項1に記載の電磁波吸収不織布。
【請求項4】
前記積層体が、前記第2のメルトブローン層(B)の前記第1のスパンボンド層(A)側とは反対側に積層された第3のスパンボンド層(C)を更に有し、
前記第3のスパンボンド層(C)の平均繊維径が、前記第1のスパンボンド層(A)の平均繊維径よりも小さい、請求項1に記載の電磁波吸収不織布。
【請求項5】
前記導電性ポリマーの付着目付量が、0.001g/m

~5.0g/m

であり、
前記第3のスパンボンド層(C)の導電性ポリマーの付着目付量が、他の層の導電性ポリマーの付着目付量よりも低く、
前記他の層が、前記積層体に含まれる複数の層のうち、前記第3のスパンボンド層(C)とは異なる層を示す、請求項4に記載の電磁波吸収不織布。
【請求項6】
前記積層体が、前記第1のスパンボンド層(A)と前記第2のメルトブローン層(B)との間に、第4のスパンボンド層(D)を更に有し、
前記第4のスパンボンド層(D)の平均繊維径が、前記第1のスパンボンド層(A)の平均繊維径よりも小さい、請求項1に記載の電磁波吸収不織布。
【請求項7】
目付比率(B)が、1%~35%であり、
前記目付比率(B)が、前記積層体の目付に対する、前記第2のメルトブローン層(B)の目付の比率を示す、請求項5に記載の電磁波吸収不織布。
【請求項8】
前記積層体が、複数のエンボス部を有し、
前記積層体のエンボス面積率が、5%~35%である、請求項1に記載の電磁波吸収不織布。
【請求項9】
前記複数のエンボス部の各々の面積が、0.1mm

~1.5mm

である、請求項8に記載の電磁波吸収不織布。
【請求項10】
前記積層体に使用する樹脂がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の電磁波吸収不織布。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電磁波吸収不織布、電磁波吸収不織布含有物品及び吸音材に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子機器から発生する電磁波を吸収する電磁波吸収不織布が用いられている。
【0003】
特許文献1は、電磁波吸収接着シート(以下、「電磁波吸収不織布」ともいう)を開示している。特許文献1に開示の電磁波吸収不織布は、特定の基材と、軟磁性粒子を含有する第2樹脂層と、接着剤層と、を備える。第2樹脂層として、シリコーンゴムに軟磁性材を分散させた樹脂層(「バスタレイド(登録商標)」(品番FG1(50)、50μm厚、株式会社トーキン)(以下、「ノイズ抑制シート」ともいう)が具体的に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-013848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の電磁波吸収不織布に往復折り曲げを繰り返し行うと、往復折り曲げ回数が10,000回未満で電磁波吸収不織布が破断するおそれがあった。「往復折り曲げ」とは、試験片を同一線上に一回完全に表裏に折り曲げることを示す。つまり、特許文献1に開示の電磁波吸収不織布の曲げ耐久性は、十分ではないおそれがあった。そのため、特許文献1に開示の電磁波吸収不織布の用途は、限定的であった。
【0006】
更に、近年、第5世代移動通信システム(5G)の開発等が進められており、高い周波数帯域(例えば、5GHz)の電磁波に対する電磁波吸収性に優れる電磁波吸収不織布が求められている。
【0007】
例えば、導電性ポリマーに付着した不織布を含む電磁波吸収不織布は、不織布に導電性ポリマーを含む塗料を塗布して形成される。しかしながら、従来の構成の不織布では、塗料を塗布すると、不織布の複数の繊維間の隙間が塗料で充填されて、不織布の目詰まりが発生するおそれがある。そのため、従来の電磁波吸収不織布の通気度は、低いおそれがある。そのため、従来の電磁波吸収不織布の用途は、限定的であった。
【0008】
本開示の実施形態は、上記に鑑みてなされたものであり、高い周波数帯域の電磁波に対する電磁波吸収性及び曲げ耐久性に優れる電磁波吸収不織布、電磁波吸収不織布含有物品及び吸音材を提供することを課題とする。本開示の実施形態は、屈曲を生じうる環境においても良好な電磁波吸収性能と吸音機能を維持できる電磁波吸収不織布、及び電磁波吸収不織布含有物品及び吸音材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1> 導電性ポリマーが付着している積層体を備え、
前記積層体が、
平均繊維径が20μm~50μmである第1のスパンボンド層(A)と、
前記第1のスパンボンド層(A)の平均繊維径よりも平均繊維径が小さい第2のメルトブローン層(B)と、
を有し、
前記第1のスパンボンド層(A)が、前記積層体の一方の最外層であり、
通気度が、5.0[cc/cm

・sec]~48.0[cc/cm

・sec]である、電磁波吸収不織布。
<2> 目付比率(A)が、40%~96%であり、
前記目付比率(A)が、前記積層体の目付に対する、前記第1のスパンボンド層(A)の目付の比率を示す、前記<1>に記載の電磁波吸収不織布。
<3> 前記積層体の平均細孔径が、5.0μm以上である、前記<1>又は<2>に記載の電磁波吸収不織布。
<4> 前記積層体が、前記第2のメルトブローン層(B)の前記第1のスパンボンド層(A)側とは反対側に積層された第3のスパンボンド層(C)を更に有し、
前記第3のスパンボンド層(C)の平均繊維径が、前記第1のスパンボンド層(A)の平均繊維径よりも小さい、前記<1>~<3>のいずれか1つに記載の電磁波吸収不織布。
<5> 前記導電性ポリマーの付着目付量が、0.001g/m

~5.0g/m

であり、
前記第3のスパンボンド層(C)の導電性ポリマーの付着目付量が、他の層の導電性ポリマーの付着目付量よりも低く、
前記他の層が、前記積層体に含まれる複数の層のうち、前記第3のスパンボンド層(C)とは異なる層を示す、前記<4>に記載の電磁波吸収不織布。
<6> 前記積層体が、前記第1のスパンボンド層(A)と前記第2のメルトブローン層(B)との間に、第4のスパンボンド層(D)を更に有し、
前記第4のスパンボンド層(D)の平均繊維径が、前記第1のスパンボンド層(A)の平均繊維径よりも小さい、前記<1>~<5>のいずれか1つに記載の電磁波吸収不織布。
<7> 目付比率(B)が、1%~35%あり、
前記目付比率(B)が、前記積層体の目付に対する、前記第2のメルトブローン層(B)の目付の比率を示す、前記<5>又は<6>に記載の電磁波吸収不織布。
<8> 前記積層体が、複数のエンボス部を有し、
前記積層体のエンボス面積率が、5%~35%である、前記<1>に記載の電磁波吸収不織布。
<9> 前記複数のエンボス部の各々の面積が、0.1mm

~1.5mm

である、前記<8>に記載の電磁波吸収不織布。
<10> 前記積層体に使用する樹脂がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする<1>~<9>のいずれか1つに記載の電磁波吸収不織布。
<11> 前記<1>~<10>のいずれか1つに記載の電磁波吸収不織布を備える、電磁波吸収不織布含有物品。
<12> 前記<1>~<10>のいずれか1つに記載の電磁波吸収不織布を備える、吸音材。
【発明の効果】
【0010】
本開示の実施形態によれば、高い周波数帯域の電磁波に対する電磁波吸収性及び曲げ耐久性に優れる電磁波吸収不織布、電磁波吸収不織布含有物品及び吸音材が提供される。本開示の実施形態によれば、屈曲を生じうる環境においても良好な電磁波吸収性能と吸音機能を維持できる電磁波吸収不織布、電磁波吸収不織布含有物品及び吸音材が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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