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公開番号
2025024177
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-19
出願番号
2024202856,2021511314
出願日
2024-11-21,2020-03-09
発明の名称
筋肉増強剤
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A23L
33/10 20160101AFI20250212BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明は、筋衛星細胞を活性化することにより、効果的に筋肉量や筋力を増加または維持でき、且つ筋肉量や筋力の低下を予防または抑制できる比較的安全な筋肉増強剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る筋肉増強剤は、特定のエラジタンニンを有効成分として含有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カスアリニンおよびスタキウリンから選択される1以上のエラジタンニンを有効成分として含有することを特徴とする筋肉増強剤。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
筋肉量および/または筋力を増加および/または維持するか、或いは筋肉量および/または筋力の低下を予防および/または抑制するためのものである請求項1に記載の筋肉増強剤。
【請求項3】
上記エラジタンニンを0.0000013質量%以上含有する請求項1または2に記載の筋肉増強剤。
【請求項4】
上記エラジタンニンを5質量%以下含有する請求項1~3のいずれかに記載の筋肉増強剤。
【請求項5】
上記エラジタンニンを0.1mg/kg体重/日以上投与するためのものである請求項1~4のいずれかに記載の筋肉増強剤。
【請求項6】
飲食品用組成物である請求項1~5のいずれかに記載の筋肉増強剤。
【請求項7】
機能性表示食品である請求項6に記載の筋肉増強剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筋肉量や筋力を増加または維持できるか、或いは筋肉量や筋力の低下を予防または抑制できる筋肉増強剤に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、交通手段の発達などによる運動不足や高齢化の進行に伴い、筋肉量や筋力の低下(筋萎縮)が大きな問題となっている。一般的に、40歳前後から筋肉量や筋力は低下するといわれており、高齢者の多くはサルコペニア(加齢性筋肉減少症)の状態にあるといわれている。サルコペニアは、主に加齢による筋肉量や筋力の低下をいい、ロコモティブシンドローム(運動器症候群:筋肉や骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器の障害によって移動機能の低下をきたした状態)やフレイル(筋力や心身の活力が低下した状態)の重要な要因であり、要介護の原因となることが指摘されている。このように、筋肉量や筋力の低下は、生活の質(QOL:Quality Of Life)の低下のみならず、日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)の低下、合併症の発生、介護負担の増加にも密接に関連している。
【0003】
筋肉の増強、すなわち、筋肉量や筋力の増加および維持、さらには筋肉量や筋力の低下を予防または抑制するためには、適切な栄養摂取と運動の両方が必要であるとされている。しかし、特に高齢者では、食欲の減退による摂食量の低下に加え、摂取したタンパク質やアミノ酸から筋タンパク質へ変換する生体機能効率も低下している。さらに、体力や身体機能の低下した高齢者では、運動を継続的に行うことが難しい上に、運動による筋肉量の増加効率も低下している。よって、例えば高齢者の活動量が怪我や病気などにより減少すると、それに伴って筋肉量や筋力がさらに低下し、さらなる活動量の低下と筋萎縮の悪化という負のサイクルに陥ることがある。このように、高齢者では栄養摂取と運動による筋肉の増強は不十分であり、より効果的な筋肉増強手段が望まれている。
【0004】
また、健康維持や運動能力の向上、肥満やメタボリックシンドロームの予防または改善、痩身などの目的に、また、ヒト以外の動物においても成育促進、肉量増加、肉質改善などの目的に、筋肉の増強が望まれている。
【0005】
筋肉を増強するためには、筋肉を構成する筋線維を大きくする、またはその大きさを維持する必要がある。筋線維は多核の細胞であり、その核の数が細胞の大きさを制御している。このため、筋線維を大きくする、または維持するためには、核の数を増加する必要がある。しかしながら、筋線維に取り込まれた核(筋核)は増殖することはないため、細胞外より筋線維に新たに核を供給することが不可欠である。筋線維への核の供給は、筋線維の基底膜と細胞膜の間に存在している筋衛星細胞(サテライト細胞ともいう)が担っている。通常、筋衛星細胞は、細胞周期が停止した「休止状態」にあり、未分化な状態であるが、運動負荷や筋肉の損傷、成長の際に活性化され、細胞周期が進行した「活性化状態」に移行する。活性化状態の筋衛星細胞は、増殖、分化、筋線維との融合といった一連の過程により、筋線維に新たな核を供給し、その結果、筋線維が肥大する。このため、筋衛星細胞を活性化することは筋肉の増強に寄与する。
【0006】
筋肉を増強するための成分としては、成長ホルモンが知られている。しかしながら、成長ホルモンには、ドーピングの問題や、高血圧、発がん性、肝臓障害、精巣萎縮、無月経、妄想やパラノイア等の副作用の問題があり、日々、長期的に継続摂取するのには好ましくない。
【0007】
そこで、安全な成分から筋肉増強作用のあるものが探索されている。例えば特許文献1には、茶飲料に含まれるカテキン類を有効成分とする筋機能低下抑制剤が開示されている。特許文献2には、インド、スリランカ、東南アジア諸国に自生しているニシキギ科のサラシア属植物またはその抽出物を含む筋肉増強剤が記載されている。また、非特許文献1には、分岐鎖アミノ酸であるロイシンの筋タンパク質合成作用が報告されている。また、特許文献3には、ザクロの抽出物と、これに含まれるプニカラジンおよびエラグ酸と、これらの代謝産物であるウロリチンによる骨格筋由来細胞におけるミトコンドリアの活性化、並びにプニカラジン、エラグ酸、ウロリチンを摂取することによる筋肉量の増加が記載されている。特許文献1~3にはそれぞれ筋肉に対する作用が記載されているが、いずれも筋衛星細胞を活性化するものではない。また、特許文献4には、キョウチクトウ科の植物であるラフマまたはその抽出物を有効成分とするサテライト細胞分化促進剤が開示されているが、骨格筋由来細胞に対する分化誘導効果を示しているにすぎず、筋衛星細胞を活性化するものではない。それに対して特許文献5には、レモンマートルの抽出物が筋衛星細胞活性化作用を示すことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2008-13473号公報
特開2010-235542号公報
特表2014-501764号公報
特開2012-77010号公報
国際公開第2017/065077号パンフレット
【非特許文献】
【0009】
Crozier SJ et al,J.Nutr.,vol.135,No.3,376-82,2005
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述したように、近年、超高齢社会を迎えて筋肉量や筋力の低下は深刻な問題になってきており、その対策が求められている。筋肉量や筋力を増加、維持するための研究も為されてはいるが、実際の対策としては適切な栄養摂取と運動が薦められているのみである。筋肉量や筋力の低下を予防したり抑制したりするための薬剤などは流通しつつあるが、安全で且つ十分な筋肉増強効果を示す薬剤などは未だ流通していない。
そこで本発明は、筋衛星細胞を活性化することにより、効果的に筋肉量や筋力を増加または維持でき、且つ筋肉量や筋力の低下を予防または抑制できる比較的安全な筋肉増強剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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