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公開番号
2025070796
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023181346
出願日
2023-10-20
発明の名称
熱硬化性樹脂およびその利用
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08G
14/073 20060101AFI20250424BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】硬化成形体に優れた熱的物性を持たせることができる熱硬化性樹脂を実現する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る熱硬化性樹脂は、フェノール化合物(A)由来の3価の芳香族基と、芳香族ジアミン化合物(B)由来の2価の芳香族基とを含み、特定の昇温速度および窒素気流下で、最高温度1000℃に到達した時点でのX線光電子分光法によって測定した炭素含有率が、炭素、窒素、および酸素の含有量の総和を100重量%として、85重量%以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
一般式(I)で示される、ベンゾオキサジン環構造を主鎖中に有する熱硬化性樹脂であって、
前記樹脂または当該樹脂の硬化物は5℃/minの昇温速度、0.5mL/minの窒素気流下で、最高温度1000℃に到達した時点でのX線光電子分光法によって測定した炭素含有率が、炭素、窒素、および酸素の含有量の総和を100重量%として、85重量%以上である、
熱硬化性樹脂。
JPEG
2025070796000014.jpg
22
144
〔一般式(I)において、
Ar
1
およびAr
2
は、バニリンを除くフェノール化合物(A)由来の、3価の芳香族基を示し、
Ar
1
とAr
2
とは、同一であっても異なっていてもよく、
R
1
は、芳香族ジアミン化合物(B)由来の、一般式(II)から一般式(V)のいずれか1つ以上で示される2価の芳香族基を示す。〕
JPEG
2025070796000015.jpg
34
137
〔一般式(II)において、
アスタリスクは結合手を示し、
芳香環に結合している、Rを除く主鎖結合の位置関係は、メタまたはパラであり、
Rは芳香環上の置換基であり、炭素数1~10の脂肪族基を示し、Rの個数は0個または1個以上であり、Rの個数が2個以上である場合には互いに同一であっても異なっていてもよく、
m1およびm2は、それぞれ0または1を示す。〕
JPEG
2025070796000016.jpg
30
137
〔一般式(III)において、
アスタリスクは結合手を示し、
2つの芳香環に結合している、Rを除く主鎖結合の位置関係は、それぞれメタまたはパラであり、
L1は、単結合、イソプロピリデン基、スルホニル基、カルボニル基、9,9-フルオレニル基、オキシ基、アルキレン基のいずれか1つ以上を示し、
Rは芳香環上の置換基であり、炭素数1~10の脂肪族基を示し、それぞれの芳香環においてRの個数は0個または1個以上であり、Rの個数が2個以上である場合には互いに同一であっても異なっていてもよく、
m3およびm4は、それぞれ0または1を示す。〕
JPEG
2025070796000017.jpg
31
140
〔一般式(IV)において、
アスタリスクは結合手を示し、
3つの芳香環に結合している、Rを除く主鎖結合の位置関係は、それぞれメタまたはパラであり、
L2およびL3は、それぞれオキシ基を示し、
Rは芳香環上の置換基であり、炭素数1~10の脂肪族基を示し、それぞれの芳香環においてRの個数は0個または1個以上であり、Rの個数が2個以上である場合には互いに同一であっても異なっていてもよく、
m5およびm6は、それぞれ0または1を示す。〕
JPEG
2025070796000018.jpg
25
137
〔一般式(V)において、
アスタリスクは結合手を示し、
4つの芳香環に結合している、Rを除く主鎖結合の位置関係は、それぞれメタまたはパラであり、
L4およびL6は、それぞれオキシ基を示し、
L5は、単結合、イソプロピリデン基、スルホニル基、カルボニル基、9,9-フルオレニル基のいずれか1つ以上を示し、
Rは芳香環上の置換基であり、炭素数1~10の脂肪族基を示し、それぞれの芳香環においてRの個数は0個または1個以上であり、Rの個数が2個以上である場合には互いに同一であっても異なっていてもよく、
m7およびm8は、それぞれ0または1を示す。〕
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記芳香族ジアミン化合物(B)が、4,4’-オキシジアニリン、1,4-ジアミノベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、2,4-ジアミノトルエン、2,6-ジアミノトルエン、3-(アミノメチル)ベンジルアミン、3,3’-ジアミノベンゾフェノン、4,4’-ジアミノベンゾフェノン、1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン、ビス[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、4,4’-ビス(3-アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’-ビス(4-アミノフェノキシ)ビフェニル、9,9-ビス(4-アミノフェニル)フルオレンからなる群より選ばれる少なくとも1つである、請求項1に記載の熱硬化性樹脂。
【請求項3】
請求項1に記載の熱硬化性樹脂を含む、組成物。
【請求項4】
請求項3に記載の組成物を成形してなる、未硬化成形体。
【請求項5】
請求項3に記載の組成物を硬化してなる、硬化成形体。
【請求項6】
請求項3に記載の組成物を強化繊維に含浸させてなる、プリプレグまたはセミプレグ。
【請求項7】
請求項4に記載の未硬化成形体または請求項5に記載の硬化成形体を炭化および/または黒鉛化させて得られる、炭素材料。
【請求項8】
請求項3に記載の組成物を強化繊維に含浸させた後に硬化させてなる繊維複合材料を、さらに炭化および/または黒鉛化させて得られる、炭素材料。
【請求項9】
請求項6に記載のプリプレグまたはセミプレグを炭化および/または黒鉛化させて得られる、炭素材料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱硬化性樹脂およびその利用に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ベンゾオキサジン化合物は、熱などによってベンゾオキサジン環が開環重合および反応することにより硬化することが知られている。例えば特許文献1には、ベンゾオキサジン化合物を含む硬化性樹脂組成物、それを用いたフィルムおよびプリプレグ等が開示されている。また、特許文献2には、ベンゾオキサジン化合物を含む熱硬化性樹脂組成物を、強化繊維基材内に含浸させてプリブレグを得、当該プリブレグを黒鉛化処理することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-148562号公報
特開2018-62540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ベンゾオキサジン化合物の熱的物性、特に耐熱性、熱安定性については不十分と指摘されることがあった。従って、上述のような従来のベンゾオキサジン化合物は、硬化した後の熱的物性について改善の余地があった。本発明の一態様は、硬化成形体に優れた熱的物性を持たせることができる熱硬化性樹脂を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る熱硬化性樹脂は、一般式(I)で示される、ベンゾオキサジン環構造を主鎖中に有する熱硬化性樹脂であって、前記樹脂または当該樹脂の硬化物は5℃/minの昇温速度、0.5mL/minの窒素気流下で、最高温度1000℃に到達した時点でのX線光電子分光法によって測定した炭素含有率が、炭素、窒素、および酸素の含有量の総和を100重量%として、85重量%以上である。
【0006】
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2025070796000001.jpg
22
145
【0007】
〔一般式(I)において、
Ar
1
およびAr
2
は、バニリンを除くフェノール化合物(A)由来の、3価の芳香族基を示し、
Ar
1
とAr
2
とは、同一であっても異なっていてもよく、
R
1
は、芳香族ジアミン化合物(B)由来の、一般式(II)から一般式(V)のいずれか1つ以上で示される2価の芳香族基を示す。〕
【0008】
JPEG
2025070796000002.jpg
34
137
【0009】
〔一般式(II)において、
アスタリスクは結合手を示し、
芳香環に結合している、Rを除く主鎖結合の位置関係は、メタまたはパラであり、
Rは芳香環上の置換基であり、炭素数1~10の脂肪族基を示し、Rの個数は0個または1個以上であり、Rの個数が2個以上である場合には互いに同一であっても異なっていてもよく、
m1およびm2は、それぞれ0または1を示す。〕
【0010】
JPEG
2025070796000003.jpg
30
137
(【0011】以降は省略されています)
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