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公開番号2025066430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023176034
出願日2023-10-11
発明の名称ハンドルおよびそれを備えたカテーテル
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61M 25/092 20060101AFI20250416BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】遠位側に設けられたチューブを操作するためのハンドルであって、チューブの遠位部の動きや操作性を調整することができるハンドルを提供する。
【解決手段】遠位側に設けられたチューブを操作するためのハンドル1であって、ハンドル本体2と、ハンドル本体2に対して回転自在に設けられた回転盤3と、遠位部がチューブの内腔に配置され、近位部がハンドル1に配置されたワイヤ6とを有し、回転盤3は、ワイヤ6の近位部が固定される係止部4と、回転盤3を回転させたときにワイヤ6が当接するガイド部材9とを有し、回転盤3には、ガイド部材9を設置する設置部7が複数設けられ、複数の設置部7からなる設置部群8が形成され、設置部群8のうち少なくとも1つの設置部7にガイド部材9が設置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
遠位側に設けられたチューブを操作するためのハンドルであって、
ハンドル本体と、
前記ハンドル本体に対して回転自在に設けられた回転盤と、
遠位部が前記チューブの内腔に配置され、近位部が前記ハンドルに配置されたワイヤとを有し、
前記回転盤は、前記ワイヤの近位部が固定される係止部と、前記回転盤を回転させたときに前記ワイヤが当接するガイド部材とを有し、
前記回転盤には、前記ガイド部材の設置部が複数設けられ、複数の前記設置部からなる設置部群が形成され、前記設置部群のうち少なくとも1つの前記設置部に前記ガイド部材が設置されているハンドル。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記ワイヤとして、第1ワイヤと第2ワイヤが設けられ、
前記係止部として、前記第1ワイヤの近位部が固定される第1係止部と、前記第2ワイヤの近位部が固定される第2係止部が設けられ、
前記ガイド部材として、前記回転盤を一方側に回転させたときに前記第1ワイヤが当接する第1ガイド部材と、前記回転盤を他方側に回転させたときに前記第2ワイヤが当接する第2ガイド部材が設けられ、
前記設置部として、前記第1ガイド部材を設置する第1設置部と、前記第2ガイド部材を設置する第2設置部が設けられ、
前記設置部群として、複数の前記第1設置部からなる第1設置部群と、複数の前記第2設置部からなる第2設置部群が形成され、
前記第1設置部群のうち少なくとも1つの前記第1設置部に前記第1ガイド部材が設置され、前記第2設置部群のうち少なくとも1つの前記第2設置部に前記第2ガイド部材が設置されている請求項1に記載のハンドル。
【請求項3】
前記設置部は凹部である請求項1に記載のハンドル。
【請求項4】
前記設置部群のうち一部の前記設置部に前記ガイド部材が設置されている請求項1に記載のハンドル。
【請求項5】
前記ガイド部材は前記設置部に取り外し可能に設置されている請求項1に記載のハンドル。
【請求項6】
前記設置部群から前記ガイド部材を設置する前記設置部の選択を変えることにより、前記回転盤を回転させたときの前記ワイヤの最大牽引長を変えることができる請求項1に記載のハンドル。
【請求項7】
カテーテル用ハンドルである請求項1~6のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項8】
請求項7に記載のハンドルと、
近位部が前記ハンドルに接続したチューブとを有するカテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテル等に用いることができるハンドルと、それを備えたカテーテルに関するものである。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
医療用のカテーテルは、通常、血管や消化管や尿管などの体腔に挿入するためのチューブと、チューブの近位側に設けられたハンドルとから構成されている。カテーテルには、手元のハンドルを操作してチューブの遠位部を屈曲できるように構成されたものが知られており、このようなカテーテルは、チューブの内腔にワイヤが配され、ワイヤの遠位部がチューブの遠位部に固定され、ワイヤの近位部がハンドルの内部に配置され、ハンドルを操作することによりチューブの遠位部を屈曲できるようになっている。ワイヤが2本配されたカテーテルでは、2本のワイヤの一方を牽引することでチューブの遠位部を一方向に屈曲させ、他方を牽引することでチューブの遠位部を他方向に屈曲させることができる。
【0003】
例えば特許文献1には、チューブ部材の近位端側に装着された操作用ハブと、操作用ハブに回動自在に装着され、ワイヤの近位端が接続された回動摘みとを有するカテーテルが開示されており、このカテーテルは、回動摘みを第1方向または第2方向に回動することによりチューブ部材の遠位端の向きを変化できるようになっている。特許文献2には、カテーテルチューブの基端側に装着されるハンドル本体と、ハンドル本体に対して回転自在に装着され、ワイヤの基端が固定される回転板を備えたカテーテル用ハンドルが開示され、この回転板には、回転板内におけるワイヤの経路を規定するための円弧状または円環状の複数のガイドレールが、回転軸を中心とする同心円の円周上に形成されている。特許文献3には、ハンドル本体と、ハンドル本体に対して回転自在に設けられた回転盤と、回転盤の平面方向に変位可能に形成されたワイヤガイド部材とを有するカテーテル用ハンドルが開示されており、当該ハンドルは、ワイヤガイド部材を回転盤の平面方向に変位させることにより、回転盤を回転させた際に、ワイヤガイド部材に沿って配されたワイヤの牽引長を自在に調整することができるものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-230471号公報
特開2013-017693号公報
特開2017-158655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、従来、遠位側に設けられたチューブを操作するためのハンドルが様々知られているが、チューブの遠位部の屈曲の程度や操作性を使用者の好みやニーズに応じて任意に調整することができるなど、適用範囲の広いハンドルであることが望ましい。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遠位側に設けられたチューブを操作するためのハンドルであって、チューブの遠位部の動きや操作性を調整することができるハンドルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決することができた本発明のハンドルおよび当該ハンドルを備えたカテーテルは、下記の通りである。
[1] 遠位側に設けられたチューブを操作するためのハンドルであって、
ハンドル本体と、
前記ハンドル本体に対して回転自在に設けられた回転盤と、
遠位部が前記チューブの内腔に配置され、近位部が前記ハンドルに配置されたワイヤとを有し、
前記回転盤は、前記ワイヤの近位部が固定される係止部と、前記回転盤を回転させたときに前記ワイヤが当接するガイド部材とを有し、
前記回転盤には、前記ガイド部材の設置部が複数設けられ、複数の前記設置部からなる設置部群が形成され、前記設置部群のうち少なくとも1つの前記設置部に前記ガイド部材が設置されているハンドル。
[2] 前記ワイヤとして、第1ワイヤと第2ワイヤが設けられ、
前記係止部として、前記第1ワイヤの近位部が固定される第1係止部と、前記第2ワイヤの近位部が固定される第2係止部が設けられ、
前記ガイド部材として、前記回転盤を一方側に回転させたときに前記第1ワイヤが当接する第1ガイド部材と、前記回転盤を他方側に回転させたときに前記第2ワイヤが当接する第2ガイド部材が設けられ、
前記設置部として、前記第1ガイド部材を設置する第1設置部と、前記第2ガイド部材を設置する第2設置部が設けられ、
前記設置部群として、複数の前記第1設置部からなる第1設置部群と、複数の前記第2設置部からなる第2設置部群が形成され、
前記第1設置部群のうち少なくとも1つの前記第1設置部に前記第1ガイド部材が設置され、前記第2設置部群のうち少なくとも1つの前記第2設置部に前記第2ガイド部材が設置されている[1]に記載のハンドル。
[3] 前記設置部は凹部である[1]または[2]に記載のハンドル。
[4] 前記設置部群のうち一部の前記設置部に前記ガイド部材が設置されている[1]~[3]のいずれかに記載のハンドル。
[5] 前記ガイド部材は前記設置部に取り外し可能に設置されている[1]~[4]のいずれかに記載のハンドル。
[6] 前記設置部群から前記ガイド部材を設置する前記設置部の選択を変えることにより、前記回転盤を回転させたときの前記ワイヤの最大牽引長を変えることができる[1]~[5]のいずれかに記載のハンドル。
[7] カテーテル用ハンドルである[1]~[6]のいずれかに記載のハンドル。
[8] [7]に記載のハンドルと、近位部が前記ハンドルに接続したチューブとを有するカテーテル。
【発明の効果】
【0007】
本発明のハンドルは、回転盤の設置部群に含まれる複数の設置部からガイド部材を選択可能に設置できるように構成されている。これにより、ハンドルを操作して回転盤を回転させたときに、ガイド部材の設置部への設置箇所に応じて、回転盤におけるワイヤの道のりを変えることができる。そのため、本発明のハンドルを用いれば、回転盤を回転させた際のチューブの動きや操作性を調整することができる。また、チューブの仕様に応じて、ガイド部材を設置する設置部を適宜選択することで、チューブの遠位部の動きを適切に制御することができ、様々な仕様のチューブを繋げて使用可能なハンドルとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ハンドルを備えたカテーテルの一例であって、カテーテルの全体平面図を表す。
図1に示したカテーテルに設けられたハンドルの主要部の平面図を表す。
図2に示したハンドルの内部構造の平面図を表す。
図2に示したハンドルのIV-IV断面図を表す。
図3に示したハンドルにおいて、回転盤を回転させてワイヤを牽引した状態の平面図を表す。
図3に示したハンドルにおいて、ガイド部材の設置位置を変えたハンドルの内部構造の平面図を表す。
図3に示したハンドルにおいて、ガイド部材の設置位置を変えたハンドルの内部構造の平面図を表す。
ハンドルの他の構成例を表し、ハンドルの主要部の内部構造の平面図を表す。
図7Aに示したハンドルにおいて、ガイド部材の設置位置を変えたハンドルの内部構造の平面図を表す。
図7Aに示したハンドルにおいて、ガイド部材の設置位置を変えたハンドルの内部構造の平面図を表す。
ハンドルの他の構成例を表し、ハンドルの主要部の内部構造の平面図を表す。
図8Aに示したハンドルにおいて、ガイド部材の設置位置を変えたハンドルの内部構造の平面図を表す。
ハンドルを備えたカテーテルの他の例であって、カテーテルの全体平面図を表す。
図9に示したカテーテルに設けられたハンドルの主要部の平面図を表す。
図10に示したハンドルの内部構造の平面図を表す。
図10に示したハンドルのXII-XII断面図を表す。
図11に示したハンドルにおいて、回転盤を時計回りに回転させて第1ワイヤを牽引した状態の平面図を表す。
図11に示したハンドルにおいて、回転盤を反時計回りに回転させて第2ワイヤを牽引した状態の平面図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、遠位側に設けられたチューブを操作するためのハンドルに関するものである。チューブの近位部がハンドルに接続し、手元側のハンドルを操作することによって、チューブの遠位部を屈曲させたりすることができる。このようなチューブとハンドルを有する物品としては、医療用カテーテルが挙げられる。カテーテルは、血管や消化管や尿管などの体内管腔に挿入するためのチューブと、チューブの近位側に設けられたハンドルとから構成される。チューブの内腔に配されたワイヤの遠位部をチューブに固定し、近位部をハンドルに固定して、ハンドルを操作してワイヤをハンドル側に引き込むことにより、チューブの遠位部を屈曲させることができる。本発明のハンドルは、ハンドルを操作した際のワイヤの引き代すなわち最大牽引長を調整したり、ワイヤを牽引する際のハンドルの操作性を調整できるようにしたものであり、これにより使用者の好みに応じたハンドル操作が可能となる。また、様々な仕様のチューブを繋げて使用することができ、ハンドルの適用範囲を広げることができる。
【0010】
以下、本発明のハンドルについて、下記実施の形態に基づき、カテーテルを例に挙げて具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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