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公開番号2025073417
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184189
出願日2023-10-26
発明の名称硬化性組成物の製造方法および硬化物
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08L 33/14 20060101AFI20250502BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】初期粘度の低い硬化性組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る硬化性組成物は、成分A:シリル基を有している(メタ)アクリル系重合体、成分B:エポキシ化合物、成分C:水分との接触によりアミノ基を生成するエポキシ硬化剤および成分D:硬化触媒を含んでいる。成分Aは、特定のブロック構造を有している。この硬化性組成物は、工程1:成分Aおよび成分Eを混合する工程、工程2:工程1で得られた混合物に成分Dを加えて混合する工程、工程3:工程2で得られた混合物に成分Cをさらに混合する工程、工程4:工程3で得られた混合物に成分Bをさらに混合する工程を有する製造方法によって得られる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記成分A~Dを含んでいる、硬化性組成物の製造方法であって:
成分A:シリル基を有している(メタ)アクリル系重合体;
成分B:エポキシ化合物;
成分C:水分との接触によりアミノ基を生成するエポキシ硬化剤;
成分D:硬化触媒;
成分E:脱水剤;
下記工程1~4を有する、製造方法:
工程1:上記成分Aおよび上記成分Eを混合する工程;
工程2:上記工程1で得られた混合物に、上記成分Dを加えて混合する工程;
工程3:上記工程2で得られた混合物に、上記成分Cをさらに混合する工程;
工程4:上記工程3で得られた混合物に、上記成分Bをさらに混合する工程;
ここで、上記成分Aは、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
上記Yブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0重量%以上5重量%未満であり、
分子量分布(Mw/Mn)は1.8以下である。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
上記成分Aは、CH

=C(R

)COOR

(式中、R

は水素原子またはメチル基であり、R

は炭素数が9個以上の基である)に由来する繰り返し単位を1重量%以上含んでいる、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
上記成分Aの数平均分子量は、2,000~50,000である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
上記成分Bは、ビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物、脂肪族エポキシ化合物、ノボラック型エポキシ化合物およびグリシジルアミン型エポキシ化合物からなる群より選択される1種以上であることを特徴する請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
上記成分Cは、ケチミンである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法で得られた硬化性組成物を硬化させてなる、硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物の製造方法および硬化物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
シリル基を有している重合体分子は、シリル基が加水分解することにより、他の重合体分子との間でシロキサン結合を形成する。この架橋反応により、ゴム状の硬化物が得られる。このような重合体分子を含有している硬化性組成物は、シーリング材、接着剤、塗料などに使用されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-066811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような従来技術には、得られる硬化物の粘度に改善の余地があった。
【0005】
本発明の一態様は、初期粘度の低い硬化性組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る硬化性組成物の製造方法は、下記成分A~Dを含んでいる、硬化性組成物の製造方法であって:
成分A:シリル基を有している(メタ)アクリル系重合体;
成分B:エポキシ化合物;
成分C:水分との接触によりアミノ基を生成するエポキシ硬化剤;
成分D:硬化触媒;
成分E:脱水剤;
下記工程1~4を有する:
工程1:上記成分Aおよび上記成分Eを混合する工程;
工程2:上記工程1で得られた混合物に、上記成分Dを加えて混合する工程;
工程3:上記工程2で得られた混合物に、上記成分Cをさらに混合する工程;
工程4:上記工程3で得られた混合物に、上記成分Bをさらに混合する工程;
ここで、上記成分Aは、
XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に有しており、
上記Xブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
上記Yブロックに含まれているシリル基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0重量%以上5重量%未満であり、
分子量分布(Mw/Mn)は1.8以下である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、初期粘度の低い硬化性組成物の製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明するが、本発明は、下記の各実施形態に限定されず、請求項に示した範囲で種々の変更を施してよい。異なる実施形態に記載されている技術的手段を組合せた実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0009】
本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリルおよび/またはメタクリル」を意味する。本明細書において特記しない限り、「シリル基」とは、「加水分解性シリル基」を意味する。一実施形態において、シリル基は、アルコキシシリル基である。
【0010】
〔1.硬化性組成物の製造方法〕
本発明の一実施形態に係る硬化性組成物の製造方法は、下記の工程を有する。この順序で各成分を混合することにより、初期粘度を低下させられる。
工程1:成分A:シリル基を有している(メタ)アクリル系重合体および成分E:脱水剤を混合する工程。
工程2:工程1で得られた混合物に、成分D:硬化触媒を加えて混合する工程。
工程3:工程2で得られた混合物に、成分C:水分との接触によりアミノ基を生成するエポキシ硬化剤をさらに混合する工程。
工程4:工程3で得られた混合物に、成分B:エポキシ化合物をさらに混合する工程。
(【0011】以降は省略されています)

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