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公開番号
2025076058
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187710
出願日
2023-11-01
発明の名称
耐衝撃性改良剤
出願人
株式会社カネカ
,
国立大学法人神戸大学
,
国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
C08L
67/04 20060101AFI20250508BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリ乳酸の耐衝撃性を改良する新規技術の提供。
【解決手段】ポリ乳酸の耐衝撃性を改良する耐衝撃性改良剤であって、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを含有する、耐衝撃性改良剤。他のヒドロキシカルボン酸は、3-ヒドロキシアルカン酸であることが好ましい。共重合ポリエステルは、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸とのランダム共重合体であることが好ましい。ポリ乳酸と、前記耐衝撃性改良剤とを含有する、樹脂組成物を構成することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ乳酸の耐衝撃性を改良する耐衝撃性改良剤であって、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを含有する、耐衝撃性改良剤。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記他のヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシアルカン酸である、請求項1に記載の耐衝撃性改良剤。
【請求項3】
前記他のヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシブタン酸、3-ヒドロキシペンタン酸、3-ヒドロキシヘキサン酸、3-ヒドロキシヘプタン酸、3-ヒドロキシオクタン酸、3-ヒドロキシノナン酸、3-ヒドロキシデカン酸、3-ヒドロキシドデカン酸、3-ヒドロキシテトラデカン酸、3-ヒドロキシペンタデカン酸、及び、3-ヒドロキシヘキサデカン酸からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の耐衝撃性改良剤。
【請求項4】
前記他のヒドロキシカルボン酸が、3-ヒドロキシブタン酸である、請求項1に記載の耐衝撃性改良剤。
【請求項5】
前記共重合ポリエステルが、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸とのランダム共重合体である、請求項1~4のいずれかに記載の耐衝撃性改良剤。
【請求項6】
前記共重合ポリエステルの乳酸モノマーが、D-乳酸モノマーである、請求項1~4のいずれかに記載の耐衝撃性改良剤。
【請求項7】
前記共重合ポリエステル中の乳酸単位のモル分率が5~70モル%である、請求項1~4のいずれかに記載の耐衝撃性改良剤。
【請求項8】
前記共重合ポリエステルの重量平均分子量が1万~100万である、請求項1~4のいずれかに記載の耐衝撃性改良剤。
【請求項9】
ポリ乳酸と、請求項1~4のいずれかに記載の耐衝撃性改良剤とを含有する、樹脂組成物。
【請求項10】
前記ポリ乳酸100重量部に対する前記共重合ポリエステルの量が0.1~8重量部である、請求項9に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ乳酸の耐衝撃性を改良する耐衝撃性改良剤、及び、その使用に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
プラスチックは自然環境中で分解されにくいために、大量廃棄による環境汚染が深刻な問題として取り上げられている。このような問題に対処するため、微生物の作用によって水と二酸化炭素に分解され得るプラスチックとして生分解性プラスチックの実用化が進められている。
【0003】
代表的な生分解性プラスチックの1つであるポリ乳酸は、バイオマス由来の原料から合成できるバイオポリマーの1種である。比較的高い剛性や強度、さらには透明性を有することから、石油由来プラスチックの代替として幅広い用途での使用が進められている。
【0004】
しかし、ポリ乳酸は、他の成形用樹脂と比較して耐衝撃性が劣る傾向がある。そのため、ポリ乳酸の耐衝撃性を向上させるため添加剤を用いることが検討されている。
例えば、特許文献1では、ポリ乳酸の耐衝撃性改良剤として、ポリブチレンアジペートテレフタレート樹脂や、非晶性ポリヒドロキシアルカノエートなどを使用することが開示されている。
【0005】
一方、特許文献2では、ポリ乳酸の耐衝撃性改良に関しては言及されていないが、ポリ乳酸に、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを配合することで、ポリ乳酸の透明性を実質的に低下させることなく、ポリ乳酸を可塑化できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-050467号公報
国際公開第2020/066679号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1ではポリ乳酸の耐衝撃性を改良する技術が開示されているものの、その効果が十分ではなかったり、また、ポリ乳酸とは化学構造が大きく異なる物質をポリ乳酸に混合することになるため、ポリ乳酸の透明性や機械的特性を損なったりする懸念がある。
【0008】
本発明は、ポリ乳酸の耐衝撃性を改良する新規技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルが、ポリ乳酸の耐衝撃性を改良し得ることを見出し、本発明に至った。
【0010】
すなわち本発明は、ポリ乳酸の耐衝撃性を改良する耐衝撃性改良剤であって、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを含有する、耐衝撃性改良剤に関する。
また本発明は、ポリ乳酸と、前記耐衝撃性改良剤とを含有する、樹脂組成物にも関する。
さらに本発明は、前記樹脂組成物を成形してなる成形体にも関する。
更にまた、本発明は、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルを、ポリ乳酸と混合することを特徴とする、ポリ乳酸の耐衝撃性を改良する方法にも関する。
更にまた、本発明は、ポリ乳酸の耐衝撃性を改良する耐衝撃性改良剤としての、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合ポリエステルの使用にも関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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