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公開番号
2025073436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023184223
出願日
2023-10-26
発明の名称
カテーテルハンドルおよびそれを備えたカテーテル
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61M
25/092 20060101AFI20250502BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】ハンドルの遠位側に設けられたチューブを反応性良く操作することができるカテーテルハンドルとそれを備えたカテーテルを提供する。
【解決手段】ハンドル本体2と、ハンドル本体2の内腔に配置され、螺旋状に延びる第1係合部11を外面に有し、シャフト3に沿って軸方向に変位可能に設けられたスライダー4と、ハンドル本体2に対して回転可能に設けられ、第1係合部11に係合する第2係合部12を内面に有する回転ノブ5と、第1部分6Aと第2部分6Bがチューブ22の内腔に配置され、これらの間の中間部分6Cがハンドル本体2の内腔に配置された線状部材6と、線状部材6の中間部分6Cが当接した反転ガイド7とを備え、反転ガイド7との当接部分より第1部分6A側で線状部材6がスライダー4に固定され、線状部材6が螺旋状体10に非固定の状態で螺旋状体10の内腔に挿通されているカテーテルハンドル1。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
カテーテルのチューブを操作するためのハンドルであって、
近位側から遠位側に軸方向に延びる内腔を有するハンドル本体と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記軸方向に延び、前記ハンドル本体に固定されたシャフトと、
前記シャフトの外側に配置され、螺旋状に延びる第1係合部を外面に有しており、前記シャフトに沿って前記軸方向に変位可能に設けられたスライダーと、
前記軸方向に延びる回転軸を有し、前記ハンドル本体に対して回転可能に設けられた回転ノブであって、前記軸方向に延びる内腔を有し、前記スライダーの前記第1係合部に係合する第2係合部を内面に有する回転ノブと、
第1端と第2端を有し、前記第1端を含む第1部分と前記第2端を含む第2部分と前記第1部分と前記第2部分の間の中間部分とを有し、前記第1部分と前記第2部分が前記チューブの内腔に配置され、前記中間部分が前記ハンドル本体の内腔に配置された線状部材と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記線状部材の前記中間部分の少なくとも一部が当接した反転ガイドとを備え、
前記線状部材は、前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分が、前記スライダーに固定されており、
前記反転ガイドよりも遠位側に、前記軸方向に弾性収縮可能な螺旋状体が設けられ、前記線状部材が前記螺旋状体に非固定の状態で前記螺旋状体の内腔に挿通されているカテーテルハンドル。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記螺旋状体は、前記スライダーと前記反転ガイドの間に設けられている請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項3】
前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第2端側の部分が、前記螺旋状体に挿通されている請求項2に記載のカテーテルハンドル。
【請求項4】
前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分と、前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第2端側の部分がそれぞれ、前記螺旋状体に挿通されている請求項2に記載のカテーテルハンドル。
【請求項5】
前記螺旋状体は、前記スライダーと前記反転ガイドのいずれか一方に固定されている請求項2に記載のカテーテルハンドル。
【請求項6】
前記螺旋状体は、前記スライダーと前記反転ガイドのいずれにも固定されていない請求項2に記載のカテーテルハンドル。
【請求項7】
前記スライダーが最も近位側に変位した状態で、前記螺旋状体は前記スライダーと前記反転ガイドの両方に接する請求項2に記載のカテーテルハンドル。
【請求項8】
前記螺旋状体は、前記スライダーよりも遠位側に設けられている請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項9】
前記螺旋状体は、前記スライダーに固定されている請求項8に記載のカテーテルハンドル。
【請求項10】
前記螺旋状体は樹脂製である請求項1に記載のカテーテルハンドル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルに用いられるハンドルと、それを備えたカテーテルに関するものである。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
カテーテルは、通常、血管や消化管や尿管などの体腔に挿入するためのチューブと、チューブの近位側に設けられたハンドルとから構成されている。カテーテルには、手元側のハンドルを操作してチューブの遠位端部を屈曲できるように構成されたものが知られている。このようなカテーテルは、チューブの内腔にワイヤが配され、ワイヤの遠位端部がチューブの遠位端部に固定され、ワイヤの近位端部がハンドルに接続され、ハンドルを操作することによりチューブの遠位端部を屈曲できるようになっている。例えば、チューブの内腔にワイヤが2本配されたカテーテルでは、ハンドルを操作することにより、2本のワイヤの一方を近位側に引っ張ることでチューブの遠位端部を一方側に屈曲させ、他方を引っ張ることでチューブの遠位端部を他方側に屈曲させることができる。
【0003】
このようなカテーテルハンドルとして、例えば特許文献1には、先端部がカテーテルの先端領域に結合された2つの制御ワイヤを備えたカテーテルハンドルであって、ハウジングと、ハウジング内に配置され、ハウジング内で直線的に並進するように構成された摺動アセンブリと、ハウジングに対して回転自在に設けられた制御ノブを有し、前記2つの制御ワイヤの基端部がハウジング内に配置され、摺動アセンブリを直線的に並進させることによって摺動アセンブリが2つの制御ワイヤのそれぞれを別個に操作するように構成され、制御ノブを第1の回転方向へ回転させることによって、摺動アセンブリが先端側へ変位して2つの制御ワイヤの一方に張力をかけ、それによりカテーテルが第1の偏向方向に偏向し、制御ノブを第2の回転方向へ回転させることによって、摺動アセンブリが基端側へ変位して2つの制御ワイヤの他方に張力をかけ、それによりカテーテルが第2偏向方向に偏向するように構成されたカテーテルハンドルが開示されている。
【0004】
特許文献2には、カテーテルの遠位部分を偏向させるカテーテルハンドルであって、第1の直径を有し、第1のワイヤが連結される第1の回転部材と、前記第1の直径より小さい第2の直径を有し、第2のワイヤが連結される第2の回転部材とを有し、第2の回転部材は、第2の回転部材の中心点が第1の回転部材の中心点からずれるように、第1の回転部材に連結され、第1および第2の回転部材は、第1のワイヤを介した第1の回転部材の回転が、第2の回転部材および第2のワイヤを回転させて、カテーテルの遠位部分を偏向させるように構成されたカテーテルハンドルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2015-523892号公報
特表2018-515215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、従来様々なカテーテルハンドルが提案されており、本発明の目的は、ハンドルの遠位側に設けられたチューブを反応性良く操作することができるカテーテルハンドルとそれを備えたカテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決することができた本発明のカテーテルハンドルおよび当該カテーテルハンドルを備えたカテーテルは、下記の通りである。
[1] カテーテルのチューブを操作するためのハンドルであって、
近位側から遠位側に軸方向に延びる内腔を有するハンドル本体と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記軸方向に延び、前記ハンドル本体に固定されたシャフトと、
前記シャフトの外側に配置され、螺旋状に延びる第1係合部を外面に有しており、前記シャフトに沿って前記軸方向に変位可能に設けられたスライダーと、
前記軸方向に延びる回転軸を有し、前記ハンドル本体に対して回転可能に設けられた回転ノブであって、前記軸方向に延びる内腔を有し、前記スライダーの前記第1係合部に係合する第2係合部を内面に有する回転ノブと、
第1端と第2端を有し、前記第1端を含む第1部分と前記第2端を含む第2部分と前記第1部分と前記第2部分の間の中間部分とを有し、前記第1部分と前記第2部分が前記チューブの内腔に配置され、前記中間部分が前記ハンドル本体の内腔に配置された線状部材と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記線状部材の前記中間部分の少なくとも一部が当接した反転ガイドとを備え、
前記線状部材は、前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分が、前記スライダーに固定されており、
前記反転ガイドよりも遠位側に、前記軸方向に弾性収縮可能な螺旋状体が設けられ、前記線状部材が前記螺旋状体に非固定の状態で前記螺旋状体の内腔に挿通されているカテーテルハンドル。
[2] 前記螺旋状体は、前記スライダーと前記反転ガイドの間に設けられている[1]に記載のカテーテルハンドル。
[3] 前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第2端側の部分が、前記螺旋状体に挿通されている[2]に記載のカテーテルハンドル。
[4] 前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分と、前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第2端側の部分がそれぞれ、前記螺旋状体に挿通されている[2]に記載のカテーテルハンドル。
[5] 前記螺旋状体は、前記スライダーと前記反転ガイドのいずれか一方に固定されている[2]または[3]に記載のカテーテルハンドル。
[6] 前記螺旋状体は、前記スライダーと前記反転ガイドのいずれにも固定されていない[2]または[3]に記載のカテーテルハンドル。
[7] 前記スライダーが最も近位側に変位した状態で、前記螺旋状体は前記スライダーと前記反転ガイドの両方に接する[2]~[6]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[8] 前記螺旋状体は、前記スライダーよりも遠位側に設けられている[1]~[7]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[9] 前記螺旋状体は、前記スライダーに固定されている[8]に記載のカテーテルハンドル。
[10] 前記螺旋状体は樹脂製である[1]~[9]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[11] [1]~[10]のいずれかに記載のカテーテルハンドルと、前記カテーテルハンドルの遠位側に設けられたチューブとを有するカテーテル。
【発明の効果】
【0008】
本発明のカーテルハンドルおよびカテーテルは、回転ノブを回転させることにより、ハンドル内に設けられたスライダーを軸方向に変位させることができ、スライダーに線状部材が固定されている。線状部材は、遠位部である第1部分と第2部分がチューブの内腔に配置され、それらの間の中間部分がハンドル本体の内部に配置され、線状部材の中間部分が反転ガイドに当接し反転ガイドで反転するように配置されている。そして、線状部材の周りに螺旋状体が設けられ、線状部材が、螺旋状体に非固定の状態で、螺旋状体の内腔に挿通されている。そのため、ハンドル内での線状部材の経路が螺旋状体の内腔に規定され、線状部材がハンドル内で大きく撓むことが抑えられる。これにより、カテーテルハンドルの遠位側に設けられたチューブを反応性良く操作することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
カテーテルハンドルを備えたカテーテルの全体図を表す。
図1に示したカテーテルに設けられたカテーテルハンドルの内部構造の平面図の一例を表す。
図2に示したカテーテルハンドルの内部構造であって、スライダーを軸方向に沿って一部切除した平面図を表す。
図2に示したカテーテルハンドルにおいて、スライダーを最も近位側に変位させた状態の平面図を表す。
図2に示したカテーテルハンドルにおいて、スライダーを最も遠位側に変位させた状態の平面図を表す。
図2に示したカテーテルハンドルの内部構造からスライダーとシャフトを除いた平面図を表す。
図2に示したカテーテルハンドルのVII-VII断面図を表す。
図1に示したカテーテルに設けられたカテーテルハンドルの内部構造の平面図の他の例を表す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、下記実施の形態に基づき本発明のカテーテルハンドルと当該ハンドルを備えたカテーテルを具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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