TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025074479
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185305
出願日2023-10-30
発明の名称コーティング組成物及び積層体
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類C09D 143/04 20060101AFI20250507BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】重ね塗りをした時のリフティングを抑制可能な、加水分解性シリル基含有有機無機複合樹脂を含むコーティング組成物の提供。
【解決手段】加水分解性シリル基を有し、ビニル系重合体成分とポリシロキサン成分を含む有機無機複合樹脂(A)、硬化触媒(B)、アミノ基含有シラン縮合物(C)、及び、有機溶剤(D)、を含有する、コーティング組成物。縮合物(C)は、アミノ基含有アルコキシシランとアルキルアルコキシシランとの縮合物であることが好ましい。縮合物(C)の含有量は、樹脂(A)100重量部に対して2重量部以上が好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
加水分解性シリル基を有し、ビニル系重合体成分とポリシロキサン成分を含む有機無機複合樹脂(A)、
硬化触媒(B)、
アミノ基含有シラン縮合物(C)、及び、
有機溶剤(D)、を含有する、コーティング組成物。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記アミノ基含有シラン縮合物(C)が、アミノ基含有アルコキシシランとアルキルアルコキシシランとの縮合物である、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項3】
アミノ基含有シラン縮合物(C)の含有量が、有機無機複合樹脂(A)100重量部に対して2重量部以上である、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項4】
前記ビニル系重合体成分が、(メタ)アクリル系重合体成分である、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項5】
前記ポリシロキサン成分が、ラジカル反応性基と加水分解性シリル基を有するシラン化合物(a)と、炭化水素基と加水分解性シリル基を有するシラン化合物(b)との加水分解縮合物を含む、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項6】
前記ラジカル反応性基がメタクリロイル基よりも低いラジカル反応性を示す基である、請求項5に記載のコーティング組成物。
【請求項7】
前記ポリシロキサン成分が、式(2):
(R

O)
4-b
-Si-R


(2)
(式中、R

及びR

は、同一又は異なって、炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基、又は、炭素数7~12のアラルキル基を表す。bは0または1を示す)で表されるシリコン化合物の加水分解縮合物を含む、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項8】
有機溶剤(D)が弱溶剤を含む、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項9】
有機無機複合樹脂(A)を含むA剤と、硬化触媒(B)およびシラン縮合物(C)を含むB剤から構成される2液混合型である、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項10】
被塗物と、請求項1~9のいずれかに記載のコーティング組成物から形成された少なくとも2層の塗膜とを含む、積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加水分解性シリル基を有する樹脂を含むコーティング組成物、及び、該組成物を用いた積層体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
塗料の使用成分として使用可能な、硬化性を示す樹脂成分としては、種々の樹脂が検討されている。なかでも、塗膜の長寿命化、特に高耐候性や高耐熱性を達成することを目的とした塗料として、ポリシロキサン系塗料が知られている。ポリシロキサンとは、オルガノアルコキシシランが加水分解・脱水縮合反応をすることで形成される硬化性樹脂である。この樹脂を形成しているシロキサン結合はエネルギー的に強固であるため、ポリシロキサンは熱や紫外線によって分解しにくい特性を有する。
【0003】
一方、加水分解性シリル基を有するアクリル樹脂を主体とするアクリルシリコン系塗料も知られている。アクリルシリコン系塗料から得られる塗膜は柔軟性を有しており、クラックを生じにくいという利点がある。
【0004】
このようなポリシロキサン系塗料の持つ利点とアクリルシリコン系塗料の持つ利点を併せ有する塗料として、両塗料を複合化することが知られている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020-196750号
特開2006-182995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
塗料を塗装する際には、塗膜の外観や耐久性の向上を目的に、一度塗装した後、6時間~3日程度の時間を空けて、塗り重ねることが行われている。
しかし、加水分解性シリル基を有し且つ有機成分と無機成分を含む複合樹脂を含む塗料では、重ね塗りを行った際に、一層目の塗膜が軟化、膨潤して下地から浮き上がってしまうリフティングという現象が生じやすい。
【0007】
本発明は、上記現状に鑑み、重ね塗りをした時のリフティングを抑制可能な、加水分解性シリル基含有有機無機複合樹脂を含むコーティング組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らが上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、加水分解性シリル基を有する有機無機複合樹脂を含むコーティング組成物に対し、特定のシラン縮合物を配合することで、重ね塗りをした時のリフティングを抑制できることを見出し、本発明に至った。
【0009】
すなわち本発明は、加水分解性シリル基を有し、ビニル系重合体成分とポリシロキサン成分を含む有機無機複合樹脂(A)、
硬化触媒(B)、
アミノ基含有シラン縮合物(C)、及び、
有機溶剤(D)、を含有する、コーティング組成物に関する。
また本発明は、被塗物と、前記コーティング組成物から形成された少なくとも2層の塗膜とを含む、積層体にも関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、重ね塗りをした時のリフティングを抑制可能な、加水分解性シリル基含有有機無機複合樹脂を含むコーティング組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社カネカ
植毛装置
2日前
株式会社カネカ
屋根構造
1か月前
株式会社カネカ
屋根構造
1か月前
株式会社カネカ
屋根構造
1か月前
株式会社カネカ
溶接治具
4日前
株式会社カネカ
製膜装置
1か月前
株式会社カネカ
口腔挿入具
25日前
株式会社カネカ
口腔挿入具
25日前
株式会社カネカ
口腔挿入具
25日前
株式会社カネカ
カテーテル
9日前
株式会社カネカ
カテーテル
1か月前
株式会社カネカ
口腔挿入具
25日前
株式会社カネカ
光学フィルム
1か月前
株式会社カネカ
冷凍用パン生地
1か月前
株式会社カネカ
耐衝撃性改良剤
2日前
株式会社カネカ
エネルギー処置具
1か月前
株式会社カネカ
線状部材接合治具
4日前
株式会社カネカ
海洋生分解促進剤
1か月前
株式会社カネカ
成形体の製造方法
3日前
株式会社カネカ
熱可塑性樹脂組成物
1か月前
株式会社カネカ
熱可塑性樹脂組成物
1か月前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
8日前
株式会社カネカ
ストローの製造方法
1か月前
株式会社カネカ
熱可塑性樹脂組成物
1か月前
株式会社カネカ
架橋樹脂粒子の製造方法
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物および硬化物
4日前
株式会社カネカ
熱硬化性樹脂およびその利用
15日前
株式会社カネカ
Tダイ押出成形用樹脂組成物
1か月前
株式会社カネカ
架橋樹脂粒子及びその製造方法
1か月前
株式会社カネカ
射出成形体およびその製造方法
1か月前
株式会社カネカ
架橋樹脂粒子及びその製造方法
1か月前
株式会社カネカ
粉粒体の製造方法および粉粒体
1か月前
株式会社カネカ
コーティング組成物及び積層体
3日前
株式会社カネカ
架橋樹脂粒子及びその製造方法
1か月前
株式会社カネカ
架橋樹脂粒子及びその製造方法
1か月前
続きを見る