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公開番号2025005948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106416
出願日2023-06-28
発明の名称不織布、及びこれを利用した各種製品、並びに不織布の製造方法
出願人エム・エーライフマテリアルズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類D04H 3/147 20120101AFI20250109BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】液拡散性、SAP担持性、及び通水性に優れる不織布を提供する。
【解決手段】繊維により構成される、不織布10であって、
繊維同士で接着している交点を所定数有し、かつ、所定厚みを有する第1領域1Aと、
繊維同士で接着している交点の数が第1領域1Aよりも少なく、かつ、第1領域1Aよりも厚みが大きい第2領域2Aと、を備え、
第2領域2Aは、所定方向に沿って複数存在する複数の第1領域1Aの間に存在し、
第1領域1Aの所定方向の幅は、0.5~20.0mmであり、
第1領域の所定方向の間隔は、2~50.0mmである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維により構成される、不織布であって、
前記繊維同士で接着している交点を所定数有し、かつ、所定厚みを有する第1領域と、
前記繊維同士で接着している交点の数が前記第1領域よりも少なく、かつ、前記第1領域よりも厚みが大きい第2領域と、を備え、
前記第2領域は、所定方向に沿って複数存在する複数の前記第1領域の間に存在し、
前記第1領域の前記所定方向の幅は、0.5~20.0mmであり、
前記第1領域の前記所定方向の間隔は、2~50.0mmである、
不織布。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記所定方向は、前記不織布の幅方向である、請求項1に記載の不織布。
【請求項3】
前記第1領域、及び前記第2領域を、前記不織布の表面、及び裏面の少なくとも一面に備える、請求項1に記載の不織布。
【請求項4】
前記交点の多数が接着している前記第1領域と、前記交点の多数が接着していない前記第2領域とが、幅方向に交互に存在し、
前記第1領域の厚みは、前記第2領域の厚みよりも小さく、
前記第1領域の幅は、0.5~20mmであり、
前記第1領域の間隔は、2~50mmである、請求項1に記載の不織布。
【請求項5】
前記第1領域、及び前記第2領域の厚み差は、0.20mm以上である、請求項1に記載の不織布。
【請求項6】
前記不織布のうち、任意に選択される複数の前記交点を観察したとき、
前記第1領域では、接着している前記交点が半数以上観察され、
前記第2領域では、接着していない前記交点が半数以上観察される、請求項1に記載の不織布。
【請求項7】
長繊維を用いて構成される、請求項1に記載の不織布。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の不織布を含む、SAP支持体。
【請求項9】
請求項8に記載のSAP支持体とSAPを含む、SAPシート。
【請求項10】
請求項9に記載のSAPシートを含む、吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布、及びこれを利用した各種製品、並びに不織布の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境に配慮する観点から、おむつについて、省資源化、及びリサイクルの容易化が望まれている。大人用おむつに対しては、シニア層の増大を背景に、より動き易いこと、衣類の下のおむつがより目立ち難いこと、スマートな外観をより実現し易いこと、等を理由に、薄型化が望まれている。
【0003】
おむつの吸収体としては、吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymers;以下、「SAP」と称する場合がある。)が知られている。SAPは、支持体(以下、「SAP支持体」と称する場合がある。)に担持させられる。SAP支持体には、SAPを多く担持し易いこと、SAPへの通水を阻害し難いこと、及びSAPの局所的な吸水によって生じ得る吸水性阻害(ゲルブロッキング)を防ぐため、好適な液拡散性を有すること、等が求められる。
【0004】
SAP支持体に適した不織布として、KES法による平均摩擦係数の変動値(MMD)の縦横の比(縦/横)が0.5以上であり、かつ、マーチンデール法による毛羽等級が4級以下である、衛生材料用不織布が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1の目的は、保水性、SAP担持性、及び通水性に優れる衛生材料用不織布を提供することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2022/239838号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
SAPシートの更なる高性能化のため、液拡散性、SAP担持性、及び通水性の更なる向上が求められている。
【0007】
本発明の目的は、液拡散性、SAP担持性、及び通水性に優れる不織布を提供することである。また、本発明の目的は、不織布を利用した各種製品、及び不織布の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施形態の例は、以下のとおりである。
[1]
繊維により構成される、不織布であって、
前記繊維同士で接着している交点を所定数有し、かつ、所定厚みを有する第1領域と、
前記繊維同士で接着している交点の数が前記第1領域よりも少なく、かつ、前記第1領域よりも厚みが大きい第2領域と、を備え、
前記第2領域は、所定方向に沿って複数存在する複数の前記第1領域の間に存在し、
前記第1領域の前記所定方向の幅は、0.5~20.0mmであり、
前記第1領域の前記所定方向の間隔は、2~50.0mmである、
不織布。
[2]
前記所定方向は、前記不織布の幅方向である、項目1に記載の不織布。
[3]
前記第1領域、及び前記第2領域を、前記不織布の表面、及び裏面の少なくとも一面に備える、項目1又は2に記載の不織布。
[4]
前記交点の多数が接着している前記第1領域と、前記交点の多数が接着していない前記第2領域とが、幅方向に交互に存在し、
前記第1領域の厚みは、前記第2領域の厚みよりも小さく、
前記第1領域の幅は、0.5~20mmであり、
前記第1領域の間隔は、2~50mmである、項目1~3のいずれか1項に記載の不織布。
[5]
前記第1領域、及び前記第2領域の厚み差は、0.20mm以上である、項目1~4のいずれか1項に記載の不織布。
[6]
前記不織布のうち、任意に選択される複数の前記交点を観察したとき、
前記第1領域では、接着している前記交点が半数以上観察され、
前記第2領域では、接着していない前記交点が半数以上観察される、項目1~5のいずれか1項に記載の不織布。
[7]
長繊維を用いて構成される、項目1~6のいずれか1項に記載の不織布。
[8]
項目1~7のいずれか1項に記載の不織布を含む、SAP支持体。
[9]
項目8に記載のSAP支持体とSAPを含む、SAPシート。
[10]
項目9に記載のSAPシートを含む、吸収性物品。
[11]
項目1~7のいずれか1項に記載の不織布を含む、衛生材料。
[12]
繊維により構成される不織布を製造するための、不織布の製造方法であって、
前記繊維のウェブを、所定方向に沿って所定の間隔で融着させる工程、を含む、
不織布の製造方法。
[13]
前記所定方向に沿って間欠的に配される熱風吹き出し口から熱風を前記ウェブに吹き付けることで、前記ウェブを前記融着させる、項目12に記載の不織布の製造方法。
[14]
前記繊維をコンベア上に堆積して前記ウェブを形成する工程、及び
前記ウェブを前記コンベアで搬送しながら、前記所定方向に間欠的に配される熱風吹き出し口から熱風を前記ウェブに吹き付けることで、前記ウェブに第1領域を形成する工程、を含み、
前記第1領域の前記所定方向の幅は、0.5~20.0mmであり、
前記第1領域の前記所定方向の間隔は、2~50.0mmである、項目13に記載の不織布の製造方法。
[15]
前記熱風吹き出し口の、所定方向の幅は、0.5~20mmであり、
前記熱風吹き出し口の、所定方向の間隔は、2~50mmである、項目13又は14に記載の不織布の製造方法。
[16]
前記熱風の風速が5m/sec以上である、項目13~15のいずれか1項に記載の不織布の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、液拡散性、SAP担持性、及び通水性に優れる不織布を提供することができる。また、本発明によれば、不織布を利用した各種製品、及び不織布の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態の不織布の構成例を示す、模式図である。
熱風吹き出し口の構成例を示す平面図である。
熱風吹き出し口の構成例を示す平面図である。
熱風吹き出し口の構成例を示す平面図である。
熱風吹き出し口の構成例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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