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公開番号2024157243
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071491
出願日2023-04-25
発明の名称ワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/04 20060101AFI20241030BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】原価の低減を図ること。
【解決手段】複数本の電線11aを具備する幹線11及び前記幹線11から分岐させた複数本の分岐電線12を有する電線群10と、前記電線群10に取り付け、前記電線群10の保護対象部位を覆い隠して保護するシート状の絶縁性の外装部材20と、複数本の前記分岐電線12の端末のスプライス部12aを収容して保護する絶縁性のキャップ30と、を備え、前記外装部材20と前記キャップ30の間には、その相互間で溶着されて成る溶着部41が形成されていること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数本の電線を具備する幹線及び前記幹線から分岐させた複数本の分岐電線を有する電線群と、
前記電線群に取り付け、前記電線群の保護対象部位を覆い隠して保護するシート状の絶縁性の外装部材と、
複数本の前記分岐電線の端末のスプライス部を収容して保護する絶縁性のキャップと、
を備え、
前記外装部材と前記キャップの間には、その相互間で溶着されて成る溶着部が形成されていることを特徴としたワイヤハーネス。
続きを表示（約 470 文字）【請求項２】
前記キャップは、前記スプライス部を収容するキャップ本体と、前記キャップ本体から突出させた舌片部と、を有し、
前記溶着部は、前記外装部材と前記キャップ本体及び前記舌片部の内の何れか一方との間又は前記外装部材と前記キャップ本体及び前記舌片部の双方との間に設けることを特徴とした請求項１に記載のワイヤハーネス。
【請求項３】
前記溶着部は、前記外装部材における前記保護対象部位を覆う側の一方の壁面と前記キャップとの間又は前記外装部材における他方の壁面と前記キャップとの間に設けることを特徴とした請求項１に記載のワイヤハーネス。
【請求項４】
２枚の前記外装部材を備え、この２枚の前記外装部材で前記保護対象部位を挟み込んで覆うことを特徴とした請求項１，２又は３に記載のワイヤハーネス。
【請求項５】
１枚の前記外装部材を備え、
前記外装部材は、折り返したその内方に前記保護対象部位を収容して覆うことを特徴とした請求項１，２又は３に記載のワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ワイヤハーネスに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
ワイヤハーネスについては、その電線群として、幹線と分岐電線とを有するものが知られている。そして、このワイヤハーネスにおいては、幹線を保護する外装部材と、分岐電線の端末のスプライス部を保護するキャップと、を備えるものが知られている。従来、このワイヤハーネスでは、幹線に巻き付ける粘着テープ又は幹線を収容するコルゲートチューブが外装部材として用いられ、この外装部材とキャップの上から巻き付けた固定用の粘着テープによってその相互間が固定される。この種のワイヤハーネスは、例えば、下記の特許文献１に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１０４５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、従来のワイヤハーネスは、外装部材とキャップの他に固定用の粘着テープも構成部品として必要になり、かつ、その固定用の粘着テープを巻き付ける作業工程も必要になる。このため、従来のワイヤハーネスは、この固定用の粘着テープが原価高騰の一因となっている。
【０００５】
そこで、本発明は、原価の低減が可能なワイヤハーネスを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、複数本の電線を具備する幹線及び前記幹線から分岐させた複数本の分岐電線を有する電線群と、前記電線群に取り付け、前記電線群の保護対象部位を覆い隠して保護するシート状の絶縁性の外装部材と、複数本の前記分岐電線の端末のスプライス部を収容して保護する絶縁性のキャップと、を備え、前記外装部材と前記キャップの間には、その相互間で溶着されて成る溶着部が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明に係るワイヤハーネスは、外装部材で電線群の保護対象部位を絶縁処理して保護し、かつ、キャップで複数本の分岐電線のスプライス部を絶縁処理して保護することができる。そして、このワイヤハーネスは、そのキャップを外装部材に溶着して固定する。このため、このワイヤハーネスは、キャップを外装部材に固定するために、従来のワイヤハーネスのような外装部材とキャップの上から巻き付ける固定用の粘着テープを必要としない。従って、本発明に係るワイヤハーネスは、従来のワイヤハーネスと比較して、部品点数の削減が可能であり、かつ、これに伴い固定用の粘着テープを巻き付ける作業工程が必要無くなるので、原価の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態のワイヤハーネスを示す平面図である。
図２は、電線群に外装部材とキャップを取り付ける前の実施形態のワイヤハーネスを示す平面図である。
図３は、外装部材とキャップについて説明する斜視図である。
図４は、スプライス部にキャップを取り付ける前の実施形態のワイヤハーネスを示す平面図である。
図５は、実施形態のワイヤハーネスの変形形態を示す平面図である。
図６は、変形例のワイヤハーネスを示す平面図である。
図７は、変形例のワイヤハーネスの変形形態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下に、本発明に係るワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００１０】
［実施形態］
本発明に係るワイヤハーネスの実施形態の１つを図１から図５に基づいて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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