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公開番号
2024156766
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2024121124,2023130956
出願日
2024-07-26,2023-08-10
発明の名称
表面処理層を含む物品
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03C
17/30 20060101AFI20241029BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】より高い摩擦耐久性を有する表面処理層を備える物品の提供。
【解決手段】ガラスと、下記式(1)[式中:R
1
は、直鎖のC
11-36
アルキル基であり、X
1
は、単結合、又は、-CO-、-COO-、-NR
2
-、-CONR
2
-、-OCONR
2
-、-NR
2
-CO-NR
2
-、-O-もしくは-S-を含む2価の基であり、R
2
は、水素原子又はC
1-6
アルキル基であり、R
Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基である。]で表される化合物から形成された表面処理層とを含む物品。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024156766000015.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">15</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">63</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラスと、下記式(1):
TIFF
2024156766000011.tif
15
63
[式中:
R
1
は、直鎖のC
11-36
アルキル基であり、
X
1
は、単結合、又は、-CO-、-COO-、-NR
2
-、-CONR
2
-、-OCONR
2
-、-NR
2
-CO-NR
2
-、-O-もしくは-S-を含む2価の基であり、
R
2
は、水素原子又はC
1-6
アルキル基であり、
R
Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基である。]
で表される化合物から形成された表面処理層とを含む物品。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
R
1
は、直鎖のC
17-36
アルキル基である、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
R
Si
は、下記式(S1)、(S2)、(S3)、又は(S4):
TIFF
2024156766000012.tif
40
87
[式中:
R
11
は、それぞれ独立して、水酸基又は加水分解性基であり;
R
12
は、それぞれ独立して、水素原子又は1価の有機基であり;
n1は、1~3の整数であり;
R
a1
は、それぞれ独立して、-Z
1
-SiR
21
p1
R
22
q1
R
23
r1
であり;
Z
1
は、それぞれ独立して、酸素原子又は2価の有機基であり;
R
21
は、それぞれ独立して、-Z
1’
-SiR
21’
p1’
R
22’
q1’
R
23’
r1’
であり;
R
22
は、それぞれ独立して、水酸基又は加水分解性基であり;
R
23
は、それぞれ独立して、水素原子又は1価の有機基であり;
p1は、それぞれ独立して、0~3の整数であり;
q1は、それぞれ独立して、0~3の整数であり;
r1は、それぞれ独立して、0~3の整数であり;
Z
1’
は、それぞれ独立して、酸素原子又は2価の有機基であり;
R
21’
は、それぞれ独立して、-Z
1”
-SiR
22”
q1”
R
23”
r1”
であり;
R
22’
は、それぞれ独立して、水酸基又は加水分解性基であり;
R
23’
は、それぞれ独立して、水素原子又は1価の有機基であり;
p1’は、それぞれ独立して、0~3の整数であり;
q1’は、それぞれ独立して、0~3の整数であり;
r1’は、それぞれ独立して、0~3の整数であり;
Z
1”
は、それぞれ独立して、酸素原子又は2価の有機基であり;
R
【請求項4】
前記加水分解性基は、-OR
j
、-OCOR
j
、-O-N=CR
j
2
、-NR
j
2
、-NHR
j
、又は-NCO(これら式中、R
j
は、置換又は非置換のC
1-4
アルキル基を示す)である、請求項1に記載の物品。
【請求項5】
前記ガラスと表面処理層との間に、酸化ケイ素を含む中間層を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項6】
前記中間層は、アルカリ金属原子を含む、請求項5に記載の物品。
【請求項7】
前記アルカリ金属原子の少なくとも一部がナトリウムである、請求項6に記載の物品。
【請求項8】
前記表面処理層の厚さは、15nm以下である、請求項1に記載の物品。
【請求項9】
前記表面処理層は、前記式(1)で表される化合物、及び低分子のシリコーン溶媒を含む表面処理剤で前記ガラスを処理することにより形成される、請求項1に記載の物品。
【請求項10】
前記表面処理剤は、R
71
OR
72
、R
73
n8
C
6
H
6-n8
、R
74
R
75
R
76
Si-(O-SiR
77
R
78
)
m8
-R
79
、及び(OSiR
77
R
78
)
m9
[式中
R
71
~R
79
は、それぞれ独立して、炭素数1~10個の一価の有機基であり、
m8は、1~6の整数であり、
m9は、4~8の整数であり、
n8は、0~6の整数である。]
で表される化合物から選択される溶媒を含む、請求項9に記載の物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、表面処理層を含む物品に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ある種のシラン化合物は、基材の表面処理に用いると、優れた撥水撥油性を提供し得ることが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-44179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、より高い摩擦耐久性を有する表面処理層を備える物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、下記の態様を含む。
[1] ガラスと、下記式(1):
JPEG
2024156766000001.jpg
15
63
[式中:
R
1
は、直鎖のC
11-36
アルキル基であり、
X
1
は、単結合、又は、-CO-、-COO-、-NR
2
-、-CONR
2
-、-OCONR
2
-、-NR
2
-CO-NR
2
-、-O-もしくは-S-を含む2価の基であり、
R
2
は、水素原子又はC
1-6
アルキル基であり、
R
Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基である。]
で表される化合物から形成された表面処理層とを含む物品。
[2] R
1
は、直鎖のC
17-36
アルキル基である、上記[1]に記載の物品。
[3] R
Si
は、下記式(S1)、(S2)、(S3)、又は(S4):
JPEG
2024156766000002.jpg
40
87
[式中:
R
11
は、それぞれ独立して、水酸基又は加水分解性基であり;
R
12
は、それぞれ独立して、水素原子又は1価の有機基であり;
n1は、1~3の整数であり;
R
a1
は、それぞれ独立して、-Z
1
-SiR
21
p1
R
22
q1
R
23
r1
であり;
Z
1
は、それぞれ独立して、酸素原子又は2価の有機基であり;
R
21
は、それぞれ独立して、-Z
1’
-SiR
21’
p1’
R
22’
q1’
R
23’
r1’
であり;
R
22
は、それぞれ独立して、水酸基又は加水分解性基であり;
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、より高い摩擦耐久性を有する表面処理層を備える物品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「1価の有機基」とは、炭素を含有する1価の基を意味する。1価の有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。尚、単に「有機基」と示す場合、1価の有機基を意味する。また、「2価の有機基」とは、炭素を含有する2価の基を意味する。かかる2価の有機基としては、例えば、有機基からさらに1個の水素原子を脱離させた2価の基が挙げられる。3価以上の有機基も同様に、有機基から所定の数の水素原子を脱離させた基を意味する。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、1個又はそれ以上のハロゲン原子により置換されていてもよい、C
1-6
アルキル基、C
2-6
アルケニル基、C
2-6
アルキニル基、C
3-10
シクロアルキル基、C
3-10
不飽和シクロアルキル基、5~10員環のヘテロシクリル基、5~10員環の不飽和ヘテロシクリル基、C
6-10
アリール基及び5~10員環のヘテロアリール基から選択される1個又はそれ以上の基が挙げられる。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「加水分解性基」とは、加水分解反応を受け得る基を意味し、すなわち、加水分解反応により、化合物の主骨格から脱離し得る基を意味する。加水分解性基の例としては、-OR
h
、-OCOR
h
、-O-N=CR
h
2
、-NR
h
2
、-NHR
h
、又は-NCO(これら式中、R
h
は、置換または非置換の炭素数1~4のアルキル基を示す)などが挙げられ、好ましくは-OR
h
(即ち、アルコキシ基)である。R
h
の例には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基などの非置換アルキル基;クロロメチル基などの置換アルキル基が含まれる。それらの中でも、アルキル基、特に非置換アルキル基が好ましく、メチル基またはエチル基がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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