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公開番号
2024120607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-05
出願番号
2023027508
出願日
2023-02-24
発明の名称
光ファイバの製造方法
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03C
25/6226 20180101AFI20240829BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】マイクロベンドロスを抑制するとともに、被覆の除去性を確保することができる光ファイバの製造方法を提供する。
【解決手段】プライマリ樹脂層となる紫外線硬化型の樹脂組成物を塗布する工程と、プライマリ樹脂層を形成する工程とを含み、前記工程における紫外線照射炉の数N、紫外線照射炉の一炉あたりの照度φ[%]、紫外線照射炉の一炉あたりの照射時間t(秒)は、6.00×10
-5
≦N*φ*t≦2.88×10
-1
を満たし、プライマリ樹脂層を形成する工程における光開始剤の濃度C[mass%]は、式(1)に従っており、
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開始反応速度定数kは、20以上100以下であり、暗反応速度定数kDは、0≦kD≦30であり、逆反応速度定数kRは、0≦kR≦10である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラスファイバと、前記ガラスファイバの外周を被覆するプライマリ樹脂層と、を備える光ファイバの製造方法であって、
光開始剤を含み、前記プライマリ樹脂層となる紫外線硬化型の樹脂組成物を塗布する工程と、
前記樹脂組成物を紫外線照射炉により硬化させて前記プライマリ樹脂層を形成する工程と、を含み、
前記プライマリ樹脂層を形成する工程における前記紫外線照射炉の数N、前記紫外線照射炉の一炉あたりの照度φ、および、前記紫外線照射炉の一炉あたりの照射時間t(秒)は、
6.00×10
-5
≦N*φ*t≦2.88×10
-1
を満たし、
前記プライマリ樹脂層を形成する工程における前記光開始剤の濃度C[mass%]は、前記光開始剤の初期濃度C0[mass%]、前記ガラスファイバの線速v[m/s]、前記紫外線照射炉の一炉あたりの照射長l[m]、前記紫外線照射炉間の非照射長L[m]、開始反応速度定数k、暗反応速度定数kD、逆反応速度定数kRにより表される式(1)に従っており、
TIFF
2024120607000008.tif
31
149
前記開始反応速度定数kは、20以上100以下であり、
前記暗反応速度定数kDは、0≦kD≦30であり、
前記逆反応速度定数kRは、0≦kR≦10である、
光ファイバの製造方法。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記開始反応速度定数kは、30以上90以下である、
請求項1に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項3】
前記暗反応速度定数kDは、0以上20以下である、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項4】
前記逆反応速度定数kRは、0以上8以下である、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバの製造方法。
【請求項5】
前記紫外線照射炉により照射される紫外線のピーク波長は、350nm以上410nm以下である、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光ファイバの製造方法が記載されている。この光ファイバの製造方法は、光ファイバ裸線に紫外線硬化型樹脂を塗布した後の光ファイバに半導体発光素子を用いて紫外線を照射する工程を含む。半導体発光素子には、紫外線LEDが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-65949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光ファイバを製造するときにプライマリ樹脂層の形成工程において紫外線照射が不十分であると、後の工程によりプライマリ樹脂層が再度硬化するおそれがある。これにより、プライマリ樹脂層のヤング率が増加し、光ファイバのマイクロベンドロスが増加するおそれがある。一方、プライマリ樹脂層の形成工程において紫外線照射が過多であると、過硬化によりプライマリ樹脂層がガラスファイバに密着し、被覆の除去性が低下するおそれがある。工事現場等では、テストのために光ファイバの被覆を除去する場合があるので、除去性を確保する必要がある。
【0005】
本開示は、マイクロベンドロスを抑制するとともに、被覆の除去性を確保することができる光ファイバの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る光ファイバの製造方法は、ガラスファイバと、ガラスファイバの外周を被覆するプライマリ樹脂層と、を備える光ファイバの製造方法であって、光開始剤を含み、プライマリ樹脂層となる紫外線硬化型の樹脂組成物を塗布する工程と、樹脂組成物を紫外線照射炉により硬化させてプライマリ樹脂層を形成する工程と、を含み、プライマリ樹脂層を形成する工程における紫外線照射炉の数N、紫外線照射炉の一炉あたりの照度φ、および、紫外線照射炉の一炉あたりの照射時間t(秒)は、
6.00×10
-5
≦N*φ*t≦2.88×10
-1
を満たし、プライマリ樹脂層を形成する工程における光開始剤の濃度C[mass%]は、光開始剤の初期濃度C0[mass%]、ガラスファイバの線速v[m/s]、紫外線照射炉の一炉あたりの照射長l[m]、紫外線照射炉間の非照射長L[m]、開始反応速度定数k、暗反応速度定数kD、逆反応速度定数kRにより表される式(1)に従っており、
TIFF
2024120607000002.tif
31
149
開始反応速度定数kは、20以上100以下であり、暗反応速度定数kDは、0≦kD≦30であり、逆反応速度定数kRは、0≦kR≦10である。なお、照度φは0から1までの値をとる設定値である(0≦φ≦1)。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、マイクロベンドロスを抑制するとともに、被覆の除去性を確保することができる光ファイバの製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る光ファイバの軸方向に垂直な断面を示す図である。
図2は、光開始剤の反応率の実測値と予測値との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係る光ファイバの製造方法は、ガラスファイバと、ガラスファイバの外周を被覆するプライマリ樹脂層と、を備える光ファイバの製造方法であって、光開始剤を含み、プライマリ樹脂層となる紫外線硬化型の樹脂組成物を塗布する工程と、樹脂組成物を紫外線照射炉により硬化させてプライマリ樹脂層を形成する工程と、を含み、プライマリ樹脂層を形成する工程における紫外線照射炉の数N、紫外線照射炉の一炉あたりの照度φ、および、紫外線照射炉の一炉あたりの照射時間t(秒)は、
6.00×10
-5
≦N*φ*t≦2.88×10
-1
を満たし、プライマリ樹脂層を形成する工程における光開始剤の濃度C[mass%]は、光開始剤の初期濃度C0[mass%]、ガラスファイバの線速v[m/s]、紫外線照射炉の一炉あたりの照射長l[m]、紫外線照射炉間の非照射長L[m]、開始反応速度定数k、暗反応速度定数kD、逆反応速度定数kRにより表される式(1)に従っており、
TIFF
2024120607000003.tif
31
149
開始反応速度定数kは、20以上100以下であり、暗反応速度定数kDは、0≦kD≦30であり、逆反応速度定数kRは、0≦kR≦10である。なお、照度φは0から1までの値をとる設定値である(0≦φ≦1)。
【0010】
この光ファイバでは、マイクロベンドロスを抑制するとともに、被覆の除去性を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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