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公開番号
2024109520
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-14
出願番号
2024002903
出願日
2024-01-12
発明の名称
結晶相を含むガラス
出願人
株式会社オハラ
代理人
弁理士法人平和国際特許事務所
主分類
C03C
10/12 20060101AFI20240806BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】高い透明性を有する結晶相を含むガラスを提供する。
【解決手段】X線回折法で得られるX線回折スペクトルにおいて、
回折角2θ=23.50°~24.00°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
1
、
回折角2θ=24.05°~24.55°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
2
、
回折角2θ=24.60°~25.05°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
3
、
回折角2θ=25.20°~26.60°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
4
としたとき、
(I
3
+I
4
)/(I
1
+I
2
)が1.60以上である、
結晶相を含むガラス。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
X線回折法で得られるX線回折スペクトルにおいて、
回折角2θ=23.50°~24.00°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
1
、
回折角2θ=24.05°~24.55°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
2
、
回折角2θ=24.60°~25.05°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
3
、
回折角2θ=25.20°~26.60°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
4
としたとき、
(I
3
+I
4
)/(I
1
+I
2
)が1.60以上である、
結晶相を含むガラス。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
(I
3
+I
4
)/(I
1
+I
2
)が4.50以下である、請求項1に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項3】
I
4
がI
3
より大きい、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項4】
I
1
がI
2
より大きい、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項5】
I
3
がI
1
より大きい、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項6】
I
3
がI
2
より大きい、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項7】
I
1
~I
4
のうちI
4
が最大である、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項8】
X線回折スペクトルにおける回折角2θ=26.60°~27.10°の位置において回折ピークを有さない、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項9】
結晶化ガラスである、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
【請求項10】
原ガラスの組成が酸化物換算の質量%で、
SiO
2
成分の含量 65.0%~85.0%、
Al
2
O
3
成分の含量 3.0%~15.0%、
P
2
O
5
成分の含量 0%超~5.0%、
Li
2
O成分の含量 5.0%超~15.0%、
ZrO
2
成分の含量 0%~10.0%、
MgO成分の含量 0%~5.0%
である、請求項1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、結晶相を含むガラスに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
スマートフォンのカバーガラスや筐体のガラス部材等として結晶相を含むガラスが用いられる場合がある。結晶相を含むガラスは強度を高められる一方、透明性の確保が困難であるという課題がある。特許文献1~4には、特定の組成や物性を有する結晶相を含むガラスの開示がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-095333号公報
特開2001-048584号公報
特開2020-019659号公報
特開2008-254984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、高い透明性を有する、結晶相を含むガラスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、結晶相を含むガラスについて測定したX線回折スペクトルの形状に着目して鋭意検討を行ったところ、X線回折スペクトル上の特定範囲に現れる複数の回折ピークの強度が特定の関係を満たす場合に、当該ガラスが高い透明性を発揮することを見出し、本発明を完成した。
【0006】
本発明は以下を提供する。
(構成1)
X線回折法で得られるX線回折スペクトルにおいて、
回折角2θ=23.50°~24.00°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
1
、
回折角2θ=24.05°~24.55°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
2
、
回折角2θ=24.60°~25.05°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
3
、
回折角2θ=25.20°~26.60°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI
4
としたとき、
(I
3
+I
4
)/(I
1
+I
2
)が1.60以上である、
結晶相を含むガラス。
(構成2)
(I
3
+I
4
)/(I
1
+I
2
)が4.50以下である、構成1に記載の結晶相を含むガラス。
(構成3)
I
4
がI
3
より大きい、構成1又は2に記載の結晶相を含むガラス。
(構成4)
I
1
がI
2
より大きい、構成1~3のいずれかに記載の結晶相を含むガラス。
(構成5)
I
3
がI
1
より大きい、構成1~4のいずれかに記載の結晶相を含むガラス。
(構成6)
I
3
がI
2
より大きい、構成1~5のいずれかに記載の結晶相を含むガラス。
(構成7)
I
1
~I
4
のうちI
4
が最大である、構成1~6のいずれかに記載の結晶相を含むガラス。
(構成8)
X線回折スペクトルにおける回折角2θ=26.60°~27.10°の位置において回折ピークを有さない、構成1~7のいずれかに記載の結晶相を含むガラス。
(構成9)
結晶化ガラスである、構成1~8のいずれかに記載の結晶相を含むガラス。
(構成10)
原ガラスの組成が酸化物換算の質量%で、
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高い透明性を有する、結晶相を含むガラスが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
X線回折スペクトルにおける回折ピークとピーク強度の関係を示す概略図である。
実施例1で得られたX線回折スペクトルである。
実施例9で得られたX線回折スペクトルである。
比較例1で得られたX線回折スペクトルである。
比較例2で得られたX線回折スペクトルである。
比較例3で得られたX線回折スペクトルである。
比較例4で得られたX線回折スペクトルである。
比較例5で得られたX線回折スペクトルである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の結晶相を含むガラスの実施形態及び実施例について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態及び実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
【0010】
[結晶相を含むガラス]
本発明の一態様に係る結晶相を含むガラスは、X線回折法で得られるX線回折スペクトルが以下の条件を満たす。すなわち、
回折角2θ=23.50°~24.00°の位置(以下、「範囲1」とも言う。)に存在する回折ピークの回折強度をI
1
、
回折角2θ=24.05°~24.55°の位置(以下、「範囲2」とも言う。)に存在する回折ピークの回折強度をI
2
、
回折角2θ=24.60°~25.05°の位置(以下、「範囲3」とも言う。)に存在する回折ピークの回折強度をI
3
、
回折角2θ=25.20°~26.60°の位置(以下、「範囲4」とも言う。)に存在する回折ピークの回折強度をI
4
としたとき、
(I
3
+I
4
)/(I
1
+I
2
)が1.60以上である。
以下、上記関係式「(I
3
+I
4
)/(I
1
+I
2
)」を「式(1)」と言う場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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