TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024156469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070957
出願日2023-04-24
発明の名称デッキスラブ、及びデッキスラブの設計方法
出願人日鉄建材株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04B 5/40 20060101AFI20241029BHJP(建築物)
要約【課題】開口の影響を容易に設計することができるデッキスラブ、及びデッキスラブの設計方法を提供する。
【解決手段】デッキスラブ100は、デッキプレート3、及びデッキプレート3上に打設されたコンクリート4を有する。また、デッキスラブ100は開口101を有する。これに対し、本実施形態に係るデッキスラブ100においては、デッキスラブ100の長さに応じた開口101による剛性の低下量を用いて設計される。これにより、デッキスラブ100の長さに応じた開口101による剛性の低下量を整理して定量的に設計することができる。これにより、時間・労力を有する都度の解析や実験を省略することができる。また実験・解析には試験設備・試験用治具・解析用ソフトフェア等を要し、使用者には専門的な技術・知識が求められるが、簡単に定量的な設計を行うことができる。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
デッキプレート、及びデッキプレート上に打設されたコンクリートを有するデッキスラブであって、
開口を有し、
前記デッキスラブの長さに応じた前記開口による剛性の低下量を用いて設計された、デッキスラブ。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記デッキスラブの長さと厚さとの比率に応じた前記開口による剛性の低下量を用いて設計された、請求項1に記載のデッキスラブ。
【請求項3】
前記デッキスラブの長さと厚さとの比率が、せん断スパン比で設計された、請求項2に記載のデッキスラブ。
【請求項4】
前記せん断スパン比と、前記デッキスラブの剛性低下量との関係が、多項式関数で設計された、請求項3に記載のデッキスラブ。
【請求項5】
前記デッキスラブのたわみ増大係数αを1.0超、2.39以下とした、請求項1に記載のデッキスラブ。
【請求項6】
前記開口の開口幅が300mm以下である、請求項1に記載のデッキスラブ。
【請求項7】
前記せん断スパン比が3.33以上、15以下である、請求項3に記載のデッキスラブ。
【請求項8】
山上コンクリート厚さが50mm以上、100mm以下である、請求項1に記載のデッキスラブ。
【請求項9】
デッキプレート、及びデッキプレート上に打設されたコンクリートを有するデッキスラブの設計方法であって、
前記デッキスラブが開口を有し、
前記デッキスラブの長さに応じた前記開口による剛性の低下量を用いて設計した、デッキスラブの設計方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デッキスラブ、及びデッキスラブの設計方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来のデッキスラブとして、特許文献1に記載されたものが知られている。このデッキスラブは、デッキプレートと、デッキプレート上に打設されたコンクリートと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-41348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デッキスラブには、開口が形成される場合がある。このような開口周辺には欠損した断面性能を補う耐力・剛性補強筋及び開口周辺に生じるひび割れ防止用のひび割れ防止筋が必要になる。しかしながら、耐力及び剛性補強やひび割れ防止のための設計を行い、複数種類の鉄筋を手配・施工・監理する必要があり、設計者・施工者にとって大きな手間となるという問題がある。
【0005】
すなわち、従来では、デッキスラブに開口を設ける場合には、「デッキプレート床構造設計・施工規準」に準拠し、φ110mm超の開口となる場合には鉄筋径D13以上の補強筋などを配し、耐力及び剛性を補強する必要があった。従って、追加配筋等の開口の補強を不要または低減するためには、同規準に準拠した設計法で確認する必要があった。
【0006】
そして、上述のような開口を有するデッキスラブの設計を行う場合、実験あるいは解析により確認した剛性の低下量を用いて設計することがある。但し、設計条件の項目は膨大(デッキの品種・板厚、コンクリートの強度・厚み、支持スパン、荷重条件等…)であるため、実際の使用条件に合わせて、都度、実験あるいは解析を行う必要があり、非効率で多大な労力が必要であった。また実験・解析には試験設備・試験用治具・解析用ソフトフェア等を要し、使用者には専門的な技術・知識が求められる。
【0007】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、開口の影響を容易に設計することができるデッキスラブ、及びデッキスラブの設計方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るデッキスラブは、デッキプレート、及びデッキプレート上に打設されたコンクリートを有するデッキスラブであって、開口を有し、デッキスラブの長さに応じた開口による剛性の低下量を用いて設計される。
【0009】
本発明に係るデッキスラブは、デッキプレート、及びデッキプレート上に打設されたコンクリートを有する。また、デッキスラブは開口を有する。これに対し、本発明に係るデッキスラブにおいては、デッキスラブの長さに応じた開口による剛性の低下量を用いて設計される。これにより、デッキスラブ100の長さに応じた開口101による剛性の低下量を整理して定量的に設計することができる。これにより、時間・労力を有する都度の解析や実験を省略することができる。また実験・解析には試験設備・試験用治具・解析用ソフトフェア等を要し、使用者には専門的な技術・知識が求められるが、簡単に定量的な設計を行うことができる。以上より、デッキスラブの開口の影響を容易に設計することができる。
【0010】
デッキスラブの長さと厚さとの比率に応じた開口による剛性の低下量を用いて設計されてよい。この場合、単にデッキスラブの長さだけに応じて設計する場合よりも、精度を高く、有利に設計することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許