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公開番号2024156323
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070693
出願日2023-04-24
発明の名称焼結多孔質体の製造方法及び焼結多孔質体
出願人株式会社大林組,株式会社TOWING
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類C04B 38/06 20060101AFI20241029BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】安価かつ容易に、土質材料を母材とする焼結多孔質体を製造することである。
【解決手段】土質材料を母材とする粒体状の焼結多孔質体を製造するための、焼結多孔質体の製造方法であって、加熱により消失する粉粒体状の空隙形成材と前記母材との混合物から成形体を取得する成形工程と、段階的に昇温して前記成形体を焼成する焼成工程と、を備え、前記空隙形成材に、有機性材料を用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
土質材料を母材とする粒体状の焼結多孔質体を製造するための、焼結多孔質体の製造方法であって、
加熱により消失する粉粒体状の空隙形成材と前記母材との混合物から成形体を取得する成形工程と、
段階的に昇温して前記成形体を焼成する焼成工程と、を備え、
前記空隙形成材に、有機性材料を用いることを特徴とする焼結多孔質体の製造方法。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
請求項1に記載の焼結多孔質体の製造方法において、
前記有機性材料を粉砕して、前記空隙形成材に用いる特徴とする焼結多孔質体の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の焼結多孔質体の製造方法において、
前記有機性材料が、有機性廃棄物であることを特徴とする焼結多孔質体の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の焼結多孔質体の製造方法において、
前記成形体が、前記混合物を造粒することにより取得されることを特徴とする焼結多孔質体の製造方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の焼結多孔質体の製造方法により製造されていることを特徴とする焼結多孔質体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土質材料を母材とする焼結多孔質体の製造方法及び焼結多孔質体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
農作物の育成に好適な環境は、土壌微生物群によって土壌中の有機物を代謝して土壌の生化学的環境を好適に維持すること、また、土壌の透水・通気性および、保水性などの物理的環境を好適に維持することにより形成される。例えば、特許文献1には、このような環境を人工的に整えた緑化システムが開示されている。
【0003】
特許文献1の緑化システムは、多孔質セラミック粒子を含有することで農作物の育成に好適な環境を実現したものである。多孔質セラミック粒子は、粘土と炭素材料を混合して水を加え、板状やブロック状に成形し焼成したのち、これを破砕することにより取得する。
【0004】
しかし、このような焼成物を破砕する工程を含む方法では、多孔質セラミック粒子の粒径が制御できないだけでなく、植物の成長に必要な無機態窒素の生成に関与する微生物群が定着しやすい細孔を破損しやすい、といった課題が生じていた。
【0005】
このような中、発明者らは特許文献2で示すように、所望の粒径を有する焼結多孔質体を安定的に製造する方法を開発した。具体的には、土質材料と空隙形成材とを混合するとともに水を加えた材料を所望の粒径に造粒しておき、これを焼成して粒状の焼結多孔質体を得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-27503号公報
特願2021-187316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2の製造方法によれば、焼結多孔質体の粒径を制御しやすく、また、焼成物を破砕する工程を省略できるため、細孔の破損を抑制できる。ところで、焼結多孔質体を製造するにあたっては、空隙形成材として炭素材料を採用している。炭素材料のなかでも特に、人造黒鉛パウダーは粒径が均一であるとともに、加熱すると不純物が残らず消失するため、所望の空隙径及び空隙率を得やすい好適な材料である。
【0008】
しかし、人造黒鉛パウダーは、大掛かりな炭化設備を利用した炭化処理によって生成される工業製品である。このため、市場に流通しているものの販売元が限定され、また価格も高価であることから、焼結多孔質体の製造に対する影響は大きく、これに替わる材料の開発が望まれていた。
【0009】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、安価かつ容易に、土質材料を母材とする焼結多孔質体を製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するため、本発明の焼結多孔質体の製造方法は、土質材料を母材とする粒体状の焼結多孔質体を製造するための、焼結多孔質体の製造方法であって、加熱により消失する粉粒体状の空隙形成材と前記母材との混合物から成形体を取得する成形工程と、段階的に昇温して前記成形体を焼成する焼成工程と、を備え、前記空隙形成材に、有機性材料を用いることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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