TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024137353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048846
出願日2023-03-24
発明の名称二酸化炭素貯留方法
出願人株式会社大林組,国立大学法人東海国立大学機構,積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類B01J 19/00 20060101AFI20240927BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】二酸化炭素を、比較的浅い地層において、早期かつ確実に炭酸塩鉱物として貯留する。
【解決手段】二酸化炭素を地中に貯留する二酸化炭素貯留方法であって、水に前記二酸化炭素が溶解した二酸化炭素溶解マイクロバブル水と、前記二酸化炭素と反応して炭酸塩鉱物となるカプセル状の樹脂組成物と水を混合して、前記地中に2液を同時注入する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
二酸化炭素を地中に貯留する二酸化炭素貯留方法であって、
水に前記二酸化炭素が溶解した二酸化炭素溶解マイクロバブル水と、
前記二酸化炭素と反応して炭酸塩鉱物となるカプセル状の樹脂組成物と水
を混合して、前記地中に2液を同時注入することを特徴とする二酸化炭素貯留方法。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
二酸化炭素を地中に貯留する二酸化炭素貯留方法であって、
前記二酸化炭素と、
前記二酸化炭素と反応して炭酸塩鉱物となるカプセル状の樹脂組成物と水との混合液と、
を事前に混合して、二酸化炭素溶解マイクロバブル水としたのちに、前記地中に注入することを特徴とする二酸化炭素貯留方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の二酸化炭素貯留方法であって、
pH調整剤をさらに混合して前記地中に注入する、
ことを特徴とする二酸化炭素貯留方法。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の二酸化炭素貯留方法であって、
前記カプセル状の樹脂組成物は、カルシウムイオンの放出材を含む、
ことを特徴とする二酸化炭素貯留方法。
【請求項5】
請求項4に記載の二酸化炭素貯留方法であって、
前記カプセル状の樹脂組成物は、前記放出材による前記カルシウムイオンの放出を制御する放出制御材を含む、
ことを特徴とする二酸化炭素貯留方法。
【請求項6】
請求項1に記載の二酸化炭素貯留方法であって、
前記2液は、地表で混合されて、前記地中に同時注入される、
ことを特徴とする二酸化炭素貯留方法。
【請求項7】
請求項2に記載の二酸化炭素貯留方法であって、
前記カプセル状の樹脂組成物と前記水は、地表で混合されて、
前記二酸化炭素は、前記地中で前記混合液と混合される、
ことを特徴とする二酸化炭素貯留方法。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の二酸化炭素貯留方法であって、
前記水には、前記地中の帯水層から汲み上げられたものが用いられる、
ことを特徴とする二酸化炭素貯留方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素貯留方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
二酸化炭素をマイクロバブルとして、地中の帯水層に貯蓄する方法が提案されている。二酸化炭素をバブル化することで、岩石の間隙に入りやすく、地表への漏洩がしにくく、バブルとして存在する二酸化炭素(CO

)も含んだ貯留方法となる。
【0003】
また、バブル化した二酸化炭素を水(例えば海水や地下水)に溶解させることが可能であることが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、二酸化炭素を溶解させた水は弱酸性となる。この弱酸性の水を地中(例えば帯水層)に入れても、注入部分に炭酸塩鉱物、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)などが大量に含まれていれば、中和されることも明らかになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-238054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
二酸化炭素の地中貯留というと、超臨界となる深度(地下水位以下800m以深)が対象であり、さらに背斜構造がある岩盤が対象である。そのため、深いボーリングに費用がかかり、適地まで二酸化炭素を運ぶためのパイプライン設置やタンクでの輸送に特に費用がかかっている。
【0006】
さらに、超臨界状態にある二酸化炭素は、それがガスになって、地下水に溶けて、地下水中の陽イオンと反応して、炭酸塩鉱物という安定な鉱物となるためには、何万年という年月が必要であった。何年のモニタリング期間を設ければ安定に貯留されていることを検証できるのかが課題であった。このため、社会的な受容がなかなか得られていないのが現状である。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、二酸化炭素を、比較的浅い地層において、早期かつ確実に炭酸塩鉱物として貯留することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための主たる発明は、二酸化炭素を地中に貯留する二酸化炭素貯留方法であって、水に前記二酸化炭素が溶解した二酸化炭素溶解マイクロバブル水と、前記二酸化炭素と反応して炭酸塩鉱物となるカプセル状の樹脂組成物と水を混合して、前記地中に2液を同時注入する二酸化炭素貯留方法である。
【0009】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、二酸化炭素を、比較的浅部の地層において、早期かつ確実に炭酸塩鉱物として貯留することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社大林組
建築物
17日前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
攪拌装置
10日前
株式会社大林組
誘導装置
3日前
株式会社大林組
養生幕材
17日前
株式会社大林組
養生方法
17日前
株式会社大林組
接続構造
24日前
株式会社大林組
穿孔装置
20日前
株式会社大林組
固定用基礎
4日前
株式会社大林組
建替え工法
1か月前
株式会社大林組
吹付け装置
1か月前
株式会社大林組
柱梁接合構造
4日前
株式会社大林組
監視システム
24日前
株式会社大林組
作業システム
17日前
株式会社大林組
構造物形成方法
24日前
株式会社大林組
建物の外皮構造
14日前
株式会社大林組
構造物形成方法
4日前
株式会社大林組
構造物の構築方法
11日前
株式会社大林組
複合地盤検討方法
1か月前
株式会社大林組
建築物の建築方法
1か月前
株式会社大林組
ワイヤソー切断装置
14日前
株式会社大林組
二酸化炭素貯留方法
7日前
株式会社大林組
木製柱と梁との接合構造
1か月前
株式会社大林組
曳航用浮体及び曳航方法
13日前
株式会社大林組
仕口部材および接続構造
1か月前
株式会社大林組
設計用空調熱負荷の計算方法
24日前
株式会社大林組
空調システム及びその制御方法
4日前
株式会社大林組
荷役装置、搬送装置及び搬送方法
10日前
株式会社大林組
免震構造の施工方法及び免震構造
7日前
株式会社大林組
貫入補助治具及び鋼管の貫入方法。
4日前
株式会社大林組
免震構造の施工方法および免震構造
1か月前
株式会社大林組
トンネル用ブーム制御装置および方法
1か月前
株式会社大林組
穿孔装置、集塵方法、及び、集塵装置
20日前
株式会社大林組
杭と基礎の接合工法及び杭頭接合構造
1か月前
株式会社大林組
加工システム及びワイヤソー切断装置
14日前
続きを見る