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公開番号2024161805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-20
出願番号2023076851
出願日2023-05-08
発明の名称地盤構造推定方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類G01V 1/00 20240101AFI20241113BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数の観測地点の振動のデータに基づいて地盤構造を推定するための作業を容易にすること。
【解決手段】各々1つ又は複数の振動測定器が設置された複数の建設現場の前記振動測定器の測定データを取得する工程と、前記複数の建設現場でそれぞれ測定された前記測定データに基づいて、当該建設現場と、当該建設現場以外の土地と、の少なくとも一方である対象地の地盤構造を推定する工程と、を有することを特徴とする地盤構造推定方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
各々1つ又は複数の振動測定器が設置された複数の建設現場の前記振動測定器の測定データを取得する工程と、
前記複数の建設現場でそれぞれ測定された前記測定データに基づいて、当該建設現場と、当該建設現場以外の土地と、の少なくとも一方である対象地の地盤構造を推定する工程と、
を有することを特徴とする地盤構造推定方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の地盤構造推定方法であって、
前記複数の建設現場のそれぞれで特定時刻に測定された前記測定データを取得し、
取得した前記測定データから各周波数における位相速度を示す分散特性を求め、
前記分散特性に基づいて、前記対象地の地盤の深度とせん断波速度の関係を推定することを特徴とする地盤構造推定方法。
【請求項3】
請求項2に記載の地盤構造推定方法であって、
前記測定データは、水平方向の振動データと、鉛直方向の振動データとを含み、
前記水平方向の振動データから求まる水平方向スペクトルを、前記鉛直方向の振動データから求まる鉛直方向スペクトルで除したH/Vスペクトルを算出し、
前記H/Vスペクトルに基づいて、前記対象地の地盤の深度とせん断波速度の関係を推定することを特徴とする地盤構造推定方法。
【請求項4】
請求項1に記載の地盤構造推定方法であって、
前記測定データは、水平方向の振動データと、鉛直方向の振動データとを含み、
前記水平方向の振動データから求まる水平方向スペクトルを、前記鉛直方向の振動データから求まる鉛直方向スペクトルで除したH/Vスペクトルを算出し、
前記H/Vスペクトルに基づいて、前記対象地の地盤の深度とせん断波速度の関係を推定することを特徴とする地盤構造推定方法。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の地盤構造推定方法であって、
前記複数の建設現場それぞれの前記H/Vスペクトルに基づいて、前記対象地の工学的基盤以深における深度とせん断波速度の関係を推定することを特徴とする地盤構造推定方法。
【請求項6】
請求項2から4の何れか1項に記載の地盤構造推定方法であって、
前記建設現場以外の土地である前記対象地の工学的基盤以深における深度とせん断波速度の関係を推定することを特徴とする地盤構造推定方法。
【請求項7】
請求項1~4の何れか1項に記載の地盤構造推定方法であって、
前記振動測定器は、設置された前記建設現場の振動を継続的に測定することを特徴とする地盤構造推定方法。
【請求項8】
請求項1~4の何れか1項に記載の地盤構造推定方法であって、
前記建設現場の工事時間外に前記振動測定器が測定した前記測定データに基づいて、前記対象地の地盤構造を推定することを特徴とする地盤構造推定方法。
【請求項9】
請求項1~4の何れか1項に記載の地盤構造推定方法であって、
地盤構造の推定に用いられる前記測定データは、前記建設現場以外で発生した振動のデータであることを特徴とする地盤構造推定方法。
【請求項10】
請求項1~4の何れか1項に記載の地盤構造推定方法であって、
前記振動測定器が測定した前記測定データは、クラウドサーバーに保存されることを特徴とする地盤構造推定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤構造推定方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
土木や建築等に際して現場の地盤構造を探査する需要がある。地球表面では地震時でなくとも常に小さく揺れており、微動(微弱な振動)が生じている。この微動を測定することにより、地盤構造を推定する方法が提案されている。
例えば表面波には周波数によって位相速度が変わる分散の性質がある。そこで、特許文献1では、仮想円の中心と仮想円の周上に等間隔に配置された複数の振動観測器材によって観測された微動から表面波を抽出し、表面波の分散曲線を求め、最終的に各地層のS波速度とそれに対応する地層を解析し、観測地点の地下構造(地盤構造)を推定する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-287865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、地盤構造を推定する為に、微動を測定する振動測定器を、例えば道路等の公有地に設置する場合には使用手続きを申請したり、私有地に設置する場合には所有者に使用許可を得たり、使用料を払ったりする必要がある。また、ノイズの少ないデータが得られるように、振動測定器を夜間に設置する等、測定器の設置時間が限定される場合もある。このように振動測定器の設置は大変な作業である。そのため、特許文献1のように複数の観測地点のデータに基づいて地盤構造を推定する場合には、作業の煩雑さが増大する。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の観測地点の振動のデータに基づいて地盤構造を推定するための作業を容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、各々1つ又は複数の振動測定器が設置された複数の建設現場の前記振動測定器の測定データを取得する工程と、前記複数の建設現場でそれぞれ測定された前記測定データに基づいて、当該建設現場と、当該建設現場以外の土地と、の少なくとも一方である対象地の地盤構造を推定する工程と、を有することを特徴とする地盤構造推定方法である。
【0007】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数の観測地点の振動のデータに基づいて地盤構造を推定するための作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
地盤構造を推定する対象地ptと複数の建設現場pcの一例を示す図である。
建設現場pcに設置される振動測定器10の説明図である。
第1実施形態における地盤構造推定方法のフロー図である。
測定データの収集システムを示すブロック図である。
各方向の揺れ(振動)の測定結果を説明する模式図である。
図6A~図6Dは、微動アレイ探査法による地盤構造推定方法の説明図である。
図7A~図7Dは、H/Vスペクトルに基づく地盤構造推定方法の説明図である。
第2実施形態における地盤構造推定方法のフロー図である。
第3実施形態における地盤構造推定方法のフロー図である。
第4実施形態における地盤構造推定方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(態様1)
各々1つ又は複数の振動測定器が設置された複数の建設現場の前記振動測定器の測定データを取得する工程と、前記複数の建設現場でそれぞれ測定された前記測定データに基づいて、当該建設現場と、当該建設現場以外の土地と、の少なくとも一方である対象地の地盤構造を推定する工程と、を有することを特徴とする地盤構造推定方法。
(【0011】以降は省略されています)

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