TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024163419
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023078998
出願日2023-05-12
発明の名称接合方法および接合構造
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E04B 7/04 20060101AFI20241115BHJP(建築物)
要約【課題】木質材と上側フランジを有する鉄骨材とを高い施工性のもとで接合することのできる接合方法および接合構造を提供する。
【解決手段】接合構造10は、板状の木質材12と上側フランジ13を有する鉄骨材11とを接合する。鉄骨材11は、上側フランジ13に貫通孔14が形成されている。接合構造10は、所定位置に配置された鉄骨材11の上側フランジ13に支持される嵩上げ材20を有する。木質材12は、嵩上げ材20に支持されるように配置される。木質材12および嵩上げ材20は、貫通孔14から挿入されたねじ部材25によって上側フランジ13にねじ止めされる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木質材と上側フランジを有する鉄骨材との接合方法であって、
前記上側フランジに支持されるように前記木質材を配置する木質材配置工程と、
前記上側フランジに形成された貫通孔にウェブ側からねじ部材を挿入し、前記上側フランジに前記木質材をねじ止めするねじ止め工程と、を備える
接合方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記木質材配置工程の前に、前記上側フランジに対して前記木質材を傾斜させる嵩上げ材を前記上側フランジに支持させる嵩上げ材配置工程を有し、
前記木質材配置工程では、前記嵩上げ材を介して前記上側フランジに支持されるように前記木質材を配置し、
前記ねじ止め工程では、前記嵩上げ材を貫通させた前記ねじ部材で前記木質材を前記上側フランジにねじ止めする
請求項1に記載の接合方法。
【請求項3】
前記嵩上げ材は、木製部材であり、
前記ねじ止め工程では、前記木質材と前記嵩上げ材とを前記上側フランジにねじ止めする
請求項2に記載の接合方法。
【請求項4】
前記嵩上げ材は、前記鉄骨材の延在方向に延びる板状の部材である
請求項2または3に記載の接合方法。
【請求項5】
上側フランジに貫通孔を有する鉄骨材と、
前記上側フランジに支持される木質材と、
前記貫通孔を貫通し、前記上側フランジに対して前記木質材をねじ止めするねじ部材と、を備える
接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木質材と上側フランジを有する鉄骨材との接合方法および接合構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
H型鋼などの上側フランジを有する鉄骨材とCLT(Cross Laminated Timber)板などの木質材との接合方法として、例えば特許文献1には、金属製の棒状部材を用いた接合方法が開示されている。具体的には、特許文献1では、木質材に貫通孔を形成したのち、その貫通孔が鉄骨材の上側フランジに臨むように木質材を載置する。次に、その貫通孔を通じて棒状部材を鉄骨材の上側フランジに溶着したのち、棒状部材のうちで貫通孔から突出する部分を切断する。そして、貫通孔に硬化性の樹脂を充填することにより、鉄骨材と木質材とを接合している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-27198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、鉄骨材の配置に合わせて木質材に貫通孔を形成するため、貫通孔の形成位置の管理が煩雑であった。また、現場作業が多いばかりか貫通孔が鉄骨材に臨むように木質材の細かな位置調整が必要であった。これらのことから、施工性がよいとはいえなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する接合方法は、木質材と上側フランジを有する鉄骨材との接合方法であって、前記上側フランジに支持されるように前記木質材を配置する木質材配置工程と、前記上側フランジに形成された貫通孔にウェブ側からねじ部材を挿入し、前記上側フランジに前記木質材をねじ止めするねじ止め工程と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、木質材と上側フランジを有する鉄骨材とを高い施工性のもとで接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
接合構造の一実施形態の概略構成を模式的に示す断面図である。
鉄骨材に嵩上げ材が配置される様子を模式的に示す図である。
嵩上げ材に木質材が配置される様子を模式的に示す図である。
上側フランジに対して嵩上げ材および木質材がねじ止めされる様子を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1~図4を参照して、接合方法および接合構造の一実施形態について説明する。
(接合構造)
図1に示すように、接合構造10は、鉄骨材11と木質材12とを備える。
【0009】
鉄骨材11は、木質材12が接合される上側フランジ13を有する。鉄骨材11は、例えば鉄骨梁材として機能するH形鋼である。鉄骨材11の延在方向は、紙面直交方向である。鉄骨材11は、木質材12との接合に利用される貫通孔14を上側フランジ13の各所に有する。貫通孔14は、上側フランジ13において、上側フランジ13とウェブ15との接続部分に対する両側に形成されている。
【0010】
木質材12は、例えば木質板材である。木質材12は、例えばCLT(Cross Laminated Timber)板である。
接合構造10は、嵩上げ材20を有する。嵩上げ材20は、木製部材である。嵩上げ材20は、上側フランジ13と木質材12との間に位置して上側フランジ13に対して木質材12に所定の傾斜角を付与する。嵩上げ材20は、上側フランジ13の上面を覆うように鉄骨材11の延在方向に延びる板状の部材である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社大林組
6日前
株式会社大林組
駐輪場
6日前
株式会社大林組
建築物
6日前
株式会社大林組
建築物
6日前
株式会社大林組
建築物
3日前
株式会社大林組
建築物
3日前
株式会社大林組
建築物
3日前
株式会社大林組
疑似窓
6日前
株式会社大林組
建築物
6日前
株式会社大林組
形成方法
1か月前
株式会社大林組
評価方法
28日前
株式会社大林組
面発光装置
6日前
株式会社大林組
桁間支持装置
14日前
株式会社大林組
シャッター装置
1か月前
株式会社大林組
可動間仕切り構造
3日前
株式会社大林組
水中潜行システム
6日前
株式会社大林組
ジャッキアップ方法
3日前
株式会社大林組
雨庭及びその施工方法
3日前
株式会社大林組
加湿装置及び加湿方法
1か月前
株式会社大林組
免震装置設置システム
14日前
株式会社大林組
CO2排出量予測方法
1か月前
株式会社大林組
建物の換気構造の設計方法
6日前
株式会社大林組
吹付け装置及び吹付け方法
7日前
株式会社大林組
カーテンウォール取付方法
7日前
株式会社大林組
積層物の不健全部の検出方法
7日前
株式会社大林組
作業支援方法及び作業支援装置
1か月前
株式会社大林組
建材等の評価方法及びプログラム
14日前
ピーエス株式会社
冷暖房ベンチ
1か月前
株式会社大林組
建物構造及び建物構造の設計方法
29日前
株式会社大林組
方法、処理装置またはプログラム
3日前
株式会社大林組
判定支援システム及び判定支援方法
6日前
株式会社大林組
コンクリートの打設高さの計測方法
1か月前
株式会社大林組
接合構造及び鉄筋コンクリート部材
28日前
株式会社大林組
土砂評価システム及び土砂評価方法
1か月前
株式会社大林組
耐火構造および耐火構造の施工方法
1か月前
株式会社大林組
壁下地の施工方法及び下地構成部材
1か月前
続きを見る