TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024155999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2024145643,2020158860
出願日2024-08-27,2020-09-23
発明の名称樹脂材料及び多層プリント配線板
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人大阪フロント特許事務所
主分類C08L 101/02 20060101AFI20241024BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】相溶性を高めることができ、樹脂材料の硬化物において、誘電正接を低くすることができ、かつ熱寸法安定性及びガラス転移温度を高めることができる樹脂材料を提供する。
【解決手段】本発明に係る樹脂材料は、ノルボルナン骨格を有する酸二無水物に由来する骨格を有する第1の化合物と、芳香族骨格を有する第2の化合物とを含み、前記第1の化合物が、イミド結合を有する構造単位を、繰り返し構造単位として有し、前記第2の化合物が、イミド骨格を有する構造単位を、繰り返し構造単位として有さず、前記第1の化合物の分子量が1000を超え、前記第2の化合物が、熱硬化性化合物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ノルボルナン骨格を有する酸二無水物に由来する骨格を有する第1の化合物と、
芳香族骨格を有する第2の化合物とを含み、
前記第1の化合物が、イミド結合を有する構造単位を、繰り返し構造単位として有し、
前記第2の化合物が、イミド骨格を有する構造単位を、繰り返し構造単位として有さず、
前記第1の化合物の分子量が1000を超え、
前記第2の化合物が、熱硬化性化合物である、樹脂材料。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記第2の化合物の分子量が1000以下である、請求項1に記載の樹脂材料。
【請求項3】
前記第1の化合物が、芳香族環を有する、請求項1又は2に記載の樹脂材料。
【請求項4】
前記第1の化合物が、ノルボルナン骨格を有さずかつフタルイミド骨格を有する酸二無水物に由来する骨格を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂材料。
【請求項5】
前記第1の化合物が、脂肪族ジアミン化合物に由来する骨格を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂材料。
【請求項6】
前記第1の化合物が、シクロヘキサン骨格を有する脂肪族ジアミン化合物に由来する骨格を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂材料。
【請求項7】
前記第1の化合物が、ダイマージアミンに由来する骨格を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂材料。
【請求項8】
前記第1の化合物において、全てのジアミン化合物に由来する骨格100モル%中、前記ダイマージアミンに由来する骨格の平均割合が10モル%以上90モル%以下である、請求項7に記載の樹脂材料。
【請求項9】
前記第1の化合物が、マレイミド骨格又はベンゾオキサジン骨格を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の樹脂材料。
【請求項10】
前記第1の化合物が、ノルボルナン骨格を有さずかつフタルイミド骨格を有さない酸二無水物に由来する骨格を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載の樹脂材料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ノルボルナン骨格を有する酸二無水物に由来する骨格を有する化合物と、芳香族骨格を有する化合物とを含む樹脂材料に関する。また、本発明は、上記樹脂材料を用いた多層プリント配線板に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、半導体装置、積層板及びプリント配線板等の電子部品を得るために、様々な樹脂材料が用いられている。例えば、多層プリント配線板では、内部の層間を絶縁するための絶縁層を形成したり、表層部分に位置する絶縁層を形成したりするために、樹脂材料が用いられている。上記絶縁層の表面には、一般に金属である配線が積層される。また、上記絶縁層を形成するために、上記樹脂材料がフィルム化された樹脂フィルムが用いられることがある。上記樹脂材料及び上記樹脂フィルムは、ビルドアップフィルムを含む多層プリント配線板用の絶縁材料等として用いられている。
【0003】
下記の特許文献1には、環状脂肪族ポリイミドと全芳香族ポリイミドとを含み、上記環状脂肪族ポリイミド及び上記全芳香族ポリイミドの総量に対する上記環状脂肪族ポリイミドの含有量が62質量%~95質量%であるポリイミドアロイが開示されている。上記環状脂肪族ポリイミドは、脂肪族6員環構造を有する環状脂肪族テトラカルボン酸二無水物と、芳香族ジアミン及び脂肪族ジアミンからなる群から選択される少なくとも1種のジアミン化合物との重縮合物である。上記全芳香族ポリイミドは、ジフェニル-3,3’,4,4’-テトラカルボン酸二無水物及びベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸二無水物からなる群から選択される少なくとも1種の芳香族テトラカルボン酸二無水物と、芳香族ジアミンとの重縮合物である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-125466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、酸二無水物に由来する骨格を有する化合物を含む樹脂材料が用いられている。しかしながら、酸二無水物に由来する骨格を有する化合物を含む従来の樹脂材料では、該樹脂材料を用いて絶縁層を形成した場合に、硬化物の誘電正接が十分に低くならなかったり、熱寸法安定性が十分に高くならなかったりすることがある。
【0006】
また、酸二無水物として、脂肪族酸二無水物のみに由来する骨格を有する化合物を含む樹脂材料では、例えば、芳香族骨格を有する化合物との相溶性を高めることが困難であったり、硬化物の耐熱性(ガラス転移温度)を高めることが困難であったりすることがある。
【0007】
本発明の目的は、相溶性を高めることができ、樹脂材料の硬化物において、誘電正接を低くすることができ、かつ熱寸法安定性及びガラス転移温度を高めることができる樹脂材料を提供することである。また、本発明は、上記樹脂材料を用いた多層プリント配線板を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の広い局面によれば、ノルボルナン骨格を有する酸二無水物に由来する骨格を有する第1の化合物と、芳香族骨格を有する第2の化合物とを含み、前記第1の化合物が、イミド結合を有する構造単位を、繰り返し構造単位として有し、前記第2の化合物が、イミド骨格を有する構造単位を、繰り返し構造単位として有さず、前記第1の化合物の分子量が1000を超え、前記第2の化合物が、熱硬化性化合物である、樹脂材料が提供される。
【0009】
本発明に係る樹脂材料のある特定の局面では、前記第2の化合物の分子量が1000以下である。
【0010】
本発明に係る樹脂材料のある特定の局面では、前記第1の化合物が、芳香族環を有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東ソー株式会社
延伸物
2か月前
東ソー株式会社
押出成形体
12日前
東ソー株式会社
射出成形体
25日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
18日前
東ソー株式会社
ブロー成形体
1か月前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
2か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
19日前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
1か月前
オムロン株式会社
電子部品
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
29日前
花王株式会社
樹脂組成物
13日前
NOK株式会社
EPDM組成物
2か月前
ヤマハ株式会社
重縮合体
13日前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
19日前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
4日前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
3か月前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
1か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
2か月前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
1か月前
東レ株式会社
光学用ポリエステルフィルム
1日前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
13日前
旭有機材株式会社
耐熱性重合体
2か月前
花王株式会社
情報処理システム
2か月前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
1か月前
国立大学法人信州大学
ポリマー
3か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸水性分散体
2か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
12日前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
1か月前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
19日前
オムロン株式会社
樹脂組成物、及び部品
1か月前
artience株式会社
積層体の分離回収方法
13日前
続きを見る